さて、ここまで外貨建てMMFの基本的な仕組みについて色々と
紹介してきましたが、あなたが一番気になっているのが、どれ
くらい儲かるのかということでしょう。

外貨建てMMFは投資信託ですので、当然投資信託ごとにパフォー
マンスが異なります。

今日は、外貨建てMMFごとのパフォーマンスと各証券会社で
取り扱っているMMFを比較してみましょう。

外貨建てMMFの利回り比較

基本的に、どの証券会社も似たようなMMFをそろえていますが、
中でも外貨建てMMFの種類が多いSBI証券で購入できる外貨建て
MMFの利回りを比較してみましょう。

米ドル建てのMMFでは、ブラックロックの米ドル建てMMFが2.076%と
一番利回りが高くなっています。SBI証券の取り扱いMMFの中では、
トルコリラMMFが約20%で一番利回りが高くなっていますね。

ただ、注意してほしいのは、リスクのところでも述べましたが、外貨
建てMMFは為替リスクを負っています。トルコリラMMFがこれだけ
利回りが高いのは、為替の変動が相当大きいからです。

トルコリラは10年間で円高が進み、1トルコリラ60円が1トルコリラ20円
程度にまでなっています。まだ下落トレンドは継続していますので、
トルコリラMMFを購入するのは相当のリスクを覚悟のうえで投資をする
必要があります。

SBI証券 利回り
ニッコウ 米ドルMMF 1.825%
ニッコウ カナダドルMMF 0.813%
ニッコウ 豪ドルMMF 1.214%
ニッコウ NZドルMMF 1.121%
ノムラ 米ドルMMF 1.710%
ブラックロック 米ドルMMF 2.076%
ゴールドマン・サックス(米ドル) 1.936%
ホライズン・トランス(アフリカランド) 6.205%
トルコリラMMF 19.660%

※2019年3月25日時点

証券会社で外貨建てMMFは違うのか

SBI証券では、9本のMMFの取り扱いがありましたが、証券会社に
よって取り扱い本数には差があります。一例として、楽天証券を
見てみましょう。

楽天証券では7本の外貨建てMMFを取り扱っています。そのうち
6本は同じ外貨建てMMFですが、トルコリラ建てMMFだけは違う
MMFが混ざっています。

このように証券会社によって、取り扱い本数には差がありますが、
基本的に似たようなMMFを取り扱っていると思っておけばよいで
しょう。利回りベースで見ても大差はありません。

楽天証券 利回り
ニッコウ 米ドルMMF 1.825%
ニッコウ カナダドルMMF 0.813%
ニッコウ 豪ドルMMF 1.214%
ニッコウ NZドルMMF 1.121%
ゴールドマン・サックス(米ドル) 1.936%
ホライズン・トラスト(アフリカランド) 6.205%
マルチ・ストラテジーズ(トルコリラ) 19.708%

※2019年3月25日時点

外貨建てMMFのおすすめは?

結局のところ、どの外貨建てMMFを購入するのがおすすめなのか。

まず外貨建てMMFの利用シーンとしては、外貨預金として眠っている
外貨や、海外株式や海外債券売却したときに手元に戻ってきた外貨を
外貨建てMMFに投資をすることでより効率的に運用をしていこうと
いう方法です。

ですので、米国株式や米国債券に投資をしている人であれば、米国株や
米国債を売却したタイミングで手元に戻ってきた米ドルを米ドル預金と
して眠らせておくのではなく、外貨建てMMFに投資をして運用効率を
あげていきます。

ここで、米ドルを他の通貨建てのMMFに投資をしてしまうと再度
為替手数料が発生してしまうので、意味がありません。ですので、
米ドルが手元にあるのであれば、米ドル建てのMMFを選択しましょう。

仮に米ドル建てのMMFが複数ある場合は、その時点で一番高い利回り
の米ドル建てのMMFを購入してください。

現時点でSBI証券をメイン口座にしている人でいえば、ブラックロック
米ドルMMFですね。

オーストラリア国債を継続的に購入しようとしている人であれば、手持ちの
豪ドルをニッコウ 豪ドルMMFに投資をするという意味です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

なんとなく、外貨建てMMFの利用イメージが湧いたのではないかと
思います。

外貨建てMMFはあくまでも一時的な資金の避難先であり、外貨建てMMFの
保有額をどんどん増やしましょうという話ではありません。

私がおすすめしている米国債投資では、自分が欲しいと思う償還期限の
米国債が売りに出ていないこともあります。そうなったときにただ預金
しておくくらいであれば、より利回りが高い米国建てMMFで少しでも
複利で運用していこうということです。

投資額が小さいうちはあまり威力を感じないかもしれませんが、1000万、
2000万と運用額が増えるにつれて、威力の大きさを感じることができる
ようになります。

ですので、まだ資金が少ない人は、使いなれておいてほしいと思いますし、
すでにまとまった資金がある人で米国債投資に興味がある人は、米ドル建て
MMFもうまく活用してほしいと思います。