VSTOXXという指数をご存じでしょうか?

一般的に株式市場の過熱ぶりを表す指標として用いられる
VIX指数と似たような設計の指数なのですが、日本国内で
取り扱いが少ないためほとんど知られていないのが現状です。

ただ、VIX指数と同様の値動きの特徴がありますので、
VIX指数と同じような投資戦略が有効です。

今日は、そんなVSTOXX指数について紹介していこうと
思います。

VSTOXX指数とは?

VSTOXXとは、Euro Stoxx50 Volatility Indexのことで、
ヨーロッパのVIX指数と呼ばれており、ヨーロッパ市場の
相場動向を判断する上で、機関投資家に一番注目されて
いる指数です。

米国のVIX指数はS&P500のオプションのインプライド・
ボラティリティをもとに算出された指数ですが、VSTOXX指数
も同じようにある指数のオプションのインプライド・ボラティ
リティをもとに算出されています。

それが、EURO STOXX50 index(ユーロ・ストックス50指数)です。

EURO STOXX50 index(ユーロ・ストックス50指数)は
ユーロ圏の先進国11か国の中から、優良企業を50企業
集めて、時価総額加重平均した指数です。

そのEURO STOXX50 index(ユーロ・ストックス50指数)を
原資産としたオプションのインプライド・ボラティリティ
を計算したものがVSTOXX指数です。

ちなみにインプライド・ボラティリティというのは、将来の
EURO STOXX50 indexの変動幅を表しています。

EURO STOXX 50 indexの変動幅が大きくなりそうなときに
ボラティリティが大きくなり、相場が安定していて将来の
変動が小さいと市場参加者が考えているときはボラティリティが
小さくなります。

こちらの記事で詳しく解説していますので、インプライド・
ボラティリティについて良く知らないという人は読んでみてください。

インプライド・ボラティリティ(IV)って何?

VIX指数と同じく、ヨーロッパの株式市場の相場動向を示す
指標として、多くの機関投資家が注目しており、VSTOXXが
上昇してくると、相場が大きく下落する可能性が高まって
きているサインとして知られています。

いくつかVIX指数と異なる点として、VIX指数はSQ日当日の
始値がSQ値となりますが、VSTOXX指数の場合、SQ日当日の
11時半~12時の平均値がSQ値として使われます。

また、こちらのほうが大きな違いですが、VSTOXX指数を
計算するときは、50ユーロ(約6000円)以下のオプションは
計算に使っていません。

一方で、VIX指数を計算するときは5ドル(約600円)以下の
オプションまで計算に使っています。

VIX指数はOTM(アウト・オブ・ザ・マネー)のオプションの
価格をすべて足し合わせて算出しており、価格の安いオプション
の取引が増えると、VIX指数が上昇するように設計されています。

そのため、価格の安いオプションを大量に売買することで
VIX指数が操作できると言われているのです。

その点、VSTOXXの場合は低価格のオプションを指数の
算出に使っていないので、操作される可能性はVIXよりは
低いと言えそうです。

VSTOXX指数の値動きは?

では、2005年以降のVSTOXXの値動きを見てみましょう。

VSTOXXの場合、もともと20前後が平常の水準でしたが、
近年では10~20程度で推移するようになりました。

リスクが高まると20を超えて、30を超えてくるといった
特徴があります。

VIX指数と同じようにリスクが高まると急上昇するというのは
全く同じ特性を持っており、ヨーロッパの恐怖指数と言われる
由縁がここにあります。

ちなみにVIX指数とVSTOXX指数がどの程度、連動しているのかを
調べたものを下に載せておきます。

こちらは直近2年間の相場動向ですが、VIX指数とVSTOXX指数は
かなり似た動きをしていることがわかります。

その意味ではVIX指数を見ておけば、VSTOXX指数の状況も
だいたいわかり、ひいてはヨーロッパ市場の相場動向もある
程度予想ができるということがわかります。

VSTOXXには投資できるのか?

では、このあまりなじみのないVSTOXXに投資することは
できるのでしょうか?

そもそもここまでマニアックな商品に投資をしようと思って
いる人は少ないかもしれませんが、注目していないからこそ
チャンスもありますので、紹介をしていきます。

VSTOXXはあくまでも指数ですので、直接投資することは
できません。

しかし、VSTOXXに間接的に投資ができるように、VSTOXX指数
先物の取引が可能となっています。

まず1つ目がEURO STOXX 50 Volatility(symbol:V2TX)です。
これは、まさにVSTOXX指数を先物にしたものです。

2つ目が、ベロシティシェアーズ・1×・ロング・VSTOXX・
フューチャーズ・ETN(symbol:EVIX)です。こちらは満期が
常に1カ月になるように、ロールオーバー(期近のVSTOXX先物
を売って、期先のVSTOXX先物を買う)をしていきます。

EVIXは仕組み上、下落をしていくように設計されているので、
売りの戦略が有効となります。

3つ目が、ベロシティシェアーズ・1×・デイリー・インバース・
VSTOXX・フューチャーズ・ETN(symbol:EXIV)です。

EXIVとは?EXIVは投資対象として優れているのか?

EXIVは満期まで常に1カ月になるように、ロールオーバー(期近の
VSOTXXを買って、期先のVSTOXXを売る)をしていきます。
インバース型なので、EVIXと真逆の動きをすると覚えておけば
よいでしょう。

ロールオーバーって何?

VSTOXXが投資できる証券会社は?

では、VSTOXX関連銘柄はどこの証券会社で売買できるのでしょうか?

① インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)

インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)の名前を
聞いたことがある人は少ないかと思いますが、アメリカの
証券会社で日本在住の口座開設ができる数少ない会社です。

インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)の口座を
持っていれば、日本の証券会社の口座からは投資ができ
ないような世界の金融商品にアクセスすることが可能に
なります。

玄人の投資家ほどインタラクティブ・ブローカーズ証券
(IB証券)を使っているイメージです。

安心していただきたいのは、アメリカの証券会社ですが、
口座の開設は日本語でできますし、日本語のサポートも
ありますので、英語ができなくても問題ありません。

インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)では、
V2TXの売買だけでなく、EVIXとEXIVも売買することが
可能です。

またEVIXについては、オプション取引も可能となっている
ので、かなり戦略の幅が広がりますね。

VSTOXXのトレードをしたいと思っている方であれば、
まずインタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券)の
口座開設は必須でしょう。

② IG証券

IG証券はイギリスの証券会社でIB証券と同じく日本から
口座開設できる数少ない証券会社です。

IB証券と名前が良く似ていて間違われることが多いのですが、
まったく別の証券会社ですので、注意してください。

CFDの取引額は世界でトップクラスで、16000銘柄以上の
幅広い金融商品を取引することが可能です。IG証券も
日本語でのサポートがありますので、安心ですね。

IG証券でもIB証券と同じようにV2TX、EVIX、EXIVの
取引が可能です。オプション取引だけできないのが違い
となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

VSTOXX指数はVIX指数と同じような値動きをしていますので、
あえて流動性の低いVSTOXX指数だけを取引する理由はないでしょう。

ただ、完全に同じ値動きをするわけではないので、分散投資として
少額を投資してみるのは面白いと思います。