VIX関連銘柄に投資をしている方であれば、SVXYという
ETFをご存じかもしれません。

日本でも米国VIベアETFというCFDがSVXYに連動する
ように設計されており、GMO証券の取引額ランキングで
常に上位にランクインしているほど、実は人気の高いETFです。

今日は、SVXYについて徹底分析していきます。


プロシェアーズ・ショートVIX短期先物ETF『SVXY』 とは?

SVXYとは、S&P500 VIX短期先物指数の日次の騰落率の
▲0.5倍変動するように設計されたインバース型ETFです。

以下の図はSVXYとS&P500 VIX短期先物指数の日々の
騰落率を表しており、おおよそ▲0.5倍変動していること
がわかります。


※引用:Proshares Factsheet

S&P500 VIX短期先物指数というのは、VIX指数先物の
満期が常に1カ月になるように設計された指数です。

以下の図は組み入れられているVIX指数先物の構成比率を
表していますが、直近の限月の先物と1カ月先の先物の
2つの先物のみで構成されているというのが特徴です。


※引用:Proshares Factsheet

S&P500 VIX短期先物指数のことをよく知らないという人は
こちらの記事を読んでみてください。

S&P 500 VIX 短期先物指数とは?なぜ下落を続けるのか?

次の項で紹介しますが、SVXYは相場が安定していると、
仕組み上、価格が上昇していくように設計されています。

一方で、VIX指数が急騰すると、大きく下落するように
設計されています。

プロシェアーズ・ショートVIX短期先物ETF『SVXY』の値動きは?

では、SVXYの値動きを見てみましょう。

2011年の設定来の推移は以下のようになっています。見て
わかる通り、恐ろしい勢いで上昇しており、約7年間で10倍
近くにまでなりました。

しかし、2018年2月に起きたVIXショックの影響で、価格は
10分の1程度になり2018年以降はほぼ横ばいに推移している
ように見えます。

この2018年2月のVIXショックは多くの投資家に衝撃を与え、
VIXインバース型ETFの神話を打ち砕きました。

野村アセットマネジメントが設定していたNEXT NOTES
S&P500VIX インバースETNは価格の下落が大きすぎたた
め早期償還となったことは業界では有名な話です。

NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNを振り返る。VIX インバース型ETNの恐怖。

またSVXYもそれまでは▲1.0倍のレバレッジで運用されて
いましたが、VIXショック後はリスクが▲0.5倍になって
います。

長期チャートで見ると、2018年2月以降は横ばいに見え
ますが、期間を短くしてみると、しっかり変動している
ことがわかります。

直近1年間はあまり上昇できていないようですね。

プロシェアーズ・ショートVIX短期先物ETF『SVXY』のパフォーマンスは?

SVXYが仕組み上、上昇することはわかってもらえたと
思いますが、実際のパフォーマンスはどうなのでしょうか?

少し見切れてしまっていますが、2012年、2013年、2017年は
100%を超えており、投資をしていれば2倍になっていたこと
がわかります。

2018年はVIXショックの影響で大きく下落していますが、
それまではかなり高いパフォーマンスとなっていたことが
わかりますね。

さきほどのチャートでもありますが、急落さえうまく乗り越え
られれば、大きな利益を得ることができるというわけです。

プロシェアーズ・ショートVIX短期先物ETF『SVXY』 で利益を出す投資戦略は?

では、SVXYに投資をするのであれば、どのような投資戦略が
考えられるでしょうか?

まずはシンプルにSVXYを買い、VIX指数の急騰に期待すると
いう方法です。多くの個人投資家がSVXYの買いの戦略を
採用しています。

SVXYはレバレッジが▲0.5倍と減りましたが、それでも仕組
み上、上昇していきやすいのは変わりません。

買いの場合、最大損失が投資元本だけですので、リスクも
抑えられて、非常に理にかなった投資のように思えます。

しかし、問題なのはVIXショックのような大幅下落が起きると、
1日にして、資産がほぼなくなってしまうということです。

VIXショックやコロナショック時に急落の対応ができて
いなかった人たちは一瞬にして資産を半減させることに
なりました。

ですので、ロスカット注文を入れながら、暴落に対処する
かプットオプションでヘッジをしながら投資をするという
のが最も有効な投資戦略でしょう。

また、SVXYが暴落したタイミングを狙って、SVXYを仕込
むことで、利益が出る可能性が高くなります。あとは自分の
ルールを決めて、購入していけばよいですね。

では、SXVYを買うのではなく、売りから入る投資戦略は
どうでしょうか?

空売りをしたことがない人のために簡単に説明しておくと、
SVXYを売るというのは、SVXYを先に高値で売っておいて、
後から安値で買い戻すという方法です。

要はVIXショックのような大暴落に期待して投資するという
方法です。

いつかまた同じような暴落は起きると思いますので、一見
有効な戦略のように感じますが、基本的にはこの投資戦略は
うまく機能しません。

SVXYは仕組み上、上昇していきますので、暴落が起きない
限りはどんどん損失が膨らんでいくことになります。

暴落が来ずに数年上昇を続けた場合、その分含み損が増え、
いずれ証拠金が足りなくなり、強制決済されてしまいます。

上昇すればするだけ、含み損を抱えることになりますので、
通常の精神では耐えられなくなります。ですので、SVXYを
売りから入るというのは、おすすめできません。

まとめ

結論としては、ロスカット注文を入れながら、SVXYを
購入するというのが、シンプルでありながら、一番有効
な投資戦略であると考えます。

資金効率を考えても、UVXYの売り戦略と比べて効率
よく投資できますので、リスクを抑えながら投資をす
ることを考えると、SVXYのほうがパフォーマンスは
優れることになると思っています。

あとは何よりUVXYや米国VIブルETFの売り戦略は
損失無限大の投資戦略であるため、急騰したときに
精神的にかなりきつくなります。

これは、実際に投資をしたことがある人にしかわか
りませんが、メンタルが耐えきれず、早めに損切り
してしまった人も多くいました。

ですので、資金効率と精神的な影響も考慮すると、
手堅くSVXYに投資をするほうがおすすめですね。