プロテクティブ・プットは、日経225先物を1枚持っている状態で、相場が大きく下落しそうなとき、プット買いを1枚持つことで、相場の下落リスクを限定できる手法です。
ここからは具体的な事例で見ていきます。今回は、27880の日経225先物を1枚買って、P29000@75を1枚買った場合の損益図を見ていきましょう。
【日経225先物@27860 買1枚】
【P27000@165 買1枚】
【合成オプション(プロテクティブ・プット)】
プロテクティブ・プットのまとめ
ポジション:原資産(日経225先物)を買っている状態で、OTMのプットを買う
狙い目:日経平均がこのさき大きく下落しそうなことが予想されるとき
最大利益:無限大
最大損失:-プット・オプションの権利行使価格-日経225先物の権利行使価格-支払いプレミアム
長所:日経平均が大きく下落しても、損失を限定できる。
短所:相場が上昇した場合は支払いプレミアム分、利益が減る。
教科書では学べない実践で使えるマメ知識
株、投信、ETF,先物など何でもいいですが、日経平均に連動する商品を保有している場合で、相場が大きく下落しそうな予感がする局面で、プロテクティブ・プットを使うことで、損失を回避するというのが教科書的な使い方です。
ただ、カバード・コールやプロテクティブ・プットのような戦略を取り入れた投信で、何もせずに日経平均を保有をし続ける場合よりもパフォーマンスが優れている投信を見たことがありません。
結局、相場の先行きを予測して、しかける戦略なので、当ることもあれば当たらないこともあり、結局、何もしないほうがいいというのが私の持論です。