オプションは仕組みを正確に理解するよりもまずはイメージで理解することが重要です。権利の売買と言われてもさっぱりわからないですよね。

特にオプションは何パターンもの利益の出し方があるので、イメージを理解しないまま勉強を始めると混乱の元となります。そのため、まずはコール・オプションを買った場合に利益が出るシーンと、損失が出るシーンについて学んでいきましょう。

コール・オプションの買い(コール買い)で利益が出るパターンと損失が出るパターン

(1)満期日に、日経平均が予想価格を上回る。

まず1つ目の利益の出し方について解説していきます。

2021年8月20日(現在)の日経平均が28,000円として、「満期の2021年9月10日には、日経平均が30,000円を上回るだろう」とあなたが予想したとします。あなたはそこで、予想価格30,000円のコール・オプションをお金を払って買いました。

そして、2021年9月10日に日経平均が30,000円を上回った場合、あなたの予想は当たったことになりますので、コール・オプションの権利が発動して、報酬を得られます。

逆に、2021年9月10日に日経平均が30,000円を下回っていると、あなたの予想ははずれたことになり、コール・オプションの権利は発動しませんので、あなたの負けということになり、損失が発生します。※満期前に30,000円を上回っていても意味はなく、満期時点で上回っていることが必要です。

勝った場合は、コール・オプションの購入費用よりも多くの報酬を得ることができ、負けた場合はコール・オプションの購入費用は戻ってきません。(宝くじと同じですね)

満期で勝敗がつくと、また1か月先に、満期が設定されますので、満期時点で日経平均が超えてきそうな水準を予測してコール・オプションを買うかどうかを決めていきます。

(2)買ったコール・オプションを満期前に売却する。

2つ目の利益の出し方は、買ったコール・オプションを満期前に売却して利益を出す方法です。

今回の例で言えば、予想価格30,000円のコール・オプションだと考えてください。日経225オプションでは、以下のグラフのように日経平均の値動きや満期までの日数によって、コール・オプションの価格が毎日変動します。

そのため、自分が購入した価格よりも、コール・オプションの価格が上昇しているときに、売却することができれば、あなたは利益を得られることになります。

仮に2万円で買ったコール・オプションが3.3万円に値上がりしたタイミングで売却すれば、1.3万円の利益が出るということです。逆に2万円で買ったコール・オプションを1万円で売却することになれば、1万円のマイナスになるということです。

コール・オプションの買い(コール買い)での損益のまとめ

改めてコール・オプションの買いについてまとめると、利益を得る方法は2つあり、

①満期時点の日経平均があなたの予想していた価格を上回ったとき。

②満期が来る前に、コール・オプションが購入価格よりも値上がりした時点で売却したとき。

になります。損する場合も2つあり

①満期時点の日経平均があなたの予想していた価格を下回ったとき。

②満期が来る前に、コール・オプションが購入価格よりも値下がりした時点で売却したとき

あくまでもイメージですが、まずコール買いをした場合、どういう時に利益が出て、どういう時に損失が出るのか覚えておいてください。

コール・オプションの売り(コール売り)で利益が出るパターンと損失が出るパターン

続いて、コール・オプションを売った場合の2つの利益の出し方について学んでいきましょう。

買いと違って、売りは少しイメージがしづらいかもしれませんが、何度も読み返しているうちにわかってきます。完璧にわからなくてもいいので、イメージだけ理解できればOKです。

(1)満期日に、日経平均が、予想価格を上回らない。

まず1つ目の利益の出し方について解説していきます。

2021年8月20日(現在)の日経平均が28,000円として、「満期の2021年9月10日までに、日経平均が30,000円は上回らないだろう」とあなたが予想したとします。あなたはそこで、予想価格30,000円のコール・オプションを売りました。

そして、2021年9月10日に日経平均が30,000円を上回らなかった場合、あなたの予想は当たったことになりますので、報酬を得られます。

逆に、2021年9月10日に日経平均が30,000円を上回ると、あなたの予想が外れたので、あなたの負けということになり、損失が発生します。※満期前に30,000円を上回っても意味はなく、満期時点で上回っていないことが必要です。

勝った場合は、コール・オプションを売ったときの価格分がそのまま報酬として手に入ります。負けたときは、日経平均がどれだけ30,000円を上回ったかで支払わないといけない金額が変わってきます。

満期で勝敗がつくと、また1か月先に、満期が設定されますので、その満期時点で日経平均が超えてこないであろう水準を予測してコール・オプションを売るかどうかを決めていきます。

(2)売ったコール・オプションを満期前に買い戻す。

2つ目の利益の出し方は、売ったコール・オプションを満期前に買い戻して利益を出す方法です。

コール買いのときにも説明しましたが、予想価格30,000円のコール・オプションの価格は、以下のグラフのように日経平均の値動きや満期までの日数によって、毎日変動します。

そのため、コール・オプションを売った価格よりも、下落しているときに、買い戻すことができれば、あなたは利益を得られることになります。

仮にオプション価格が4万円の時に売ったコール・オプションが、2万円に値下がりしたときに買い戻せば、2万円の利益が出るということです。

逆にオプション価格が4万円で売ったコール・オプションが値上がってしまい、8万円で買い戻すことになれば、4万円のマイナスになるということです。

コール・オプションの売り(コール売り)での損益のまとめ

改めてコール・オプションの売りについてまとめると、利益を得る方法は2つあり、

①満期時点の日経平均があなたの予想していた価格を上回らなかったとき。

②満期が来る前に、コール・オプションを売った時の価格よりも値下がりしたタイミングで買い戻したとき。

損する場合も2つあり、

①満期時点の日経平均があなたの予想していた価格を上回ったとき。

②満期が来る前に、コール・オプションを売った時の価格よりも、値上がりしたタイミングで買い戻したとき

になります。

教科書では学べない実践で使えるマメ知識

コール・オプションでは、①満期時点での損益の話と、②満期前に決済して取引を終わらせたときの損益の話の2つがあります。

オプションの教科書やYoutube、ネット記事などでよく解説されるのが、『満期時点での損益の話』ですが、正直なところ、満期時点での損益に話は実践の場ではほとんど参考になりません。

なぜなら、満期時点までポジションを持ちこすことがないからです。それよりも満期前に決済して取引を終わらせることが一般的です。

オプション取引を始める上で、全部を勉強してから取引を始めようとすると、最低でも数か月かかりますので、必要な部分だけ勉強して、さっさと取引を始めるのが、成功の近道です。