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オプションの売りは本当に危ないのか

オプションの勉強をし始めると、「オプションの売りは危ないからやめておいほうがいい」と書いている書籍やブログ等を見かけることがあります。特に東日本大震災の事例やコロナショック、それ以外にも相場が暴落した事例を出して、いかにオプションの売りが危ないかを語っている人たちがいます。

ただ、これはポジショントークと言いますか、重要な論点が抜け落ちたまま、感情的に危ないと言っているに過ぎません。

例えば、「オプションの売りは損失無限大だからやめておけ!」という主張ですが、株の信用取引、FXやCFDの売りもすべて損失無限大です。オプションだけが損失無限大だから危ないというわけではありません。

そして、普通に考えればわかることですが、損失が無限大に膨らんでいくのをただただジーッと見ている人など普通はいません。まともな人であれば、適切なタイミングで損切りするので、損失は限定的です。

それ以外にも「自分が過去に大損した!」と言っている人もいますが、たいていの人は資金管理もせずに、20枚30枚もしくはそれ以上の枚数を一度に売ったあげく、急な相場の下落で必要証拠金が跳ね上がり、強制ロスカットされて退場していきます。

私から言わせれば、資金管理もせずに、オプションを売ったら当然そうなるよね。と言った感じで、そもそもオプションのリスクを理解せず、対策も取ってもいない人が無茶なトレードをして退場していっているだけです。

ですので、オプションのオの字もわからないうちから、やみくもにオプションの売りをするのは危険ですが、適切な資金管理のもと、適切な損切りやヘッジをしていれば、オプションの売りは危なくないですし、むしろ売りを全くしていないトレーダーは見たことがないですね。

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ネコみたいに気楽に生きたい投資マニア いのねこ

【理論より実践】で役立つ投資情報を配信中。投資歴20年超。元大手証券マン。投資経験は100案件超。 【保有資格】1級ファイナンシャルプランニング/プライマリープライベートバンカー/MBA/証券外務員一種/宅地建物取引士/AFP/相続診断士/競売不動産取扱主任者/

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