日本国内から投資できる恐怖指数関連のETF/ETNというと、
UVXY、VXX(VXXB)、VXZ、EVIXなどがあります。
しかし、この4商品はそれぞれ連動している指数が異なるため、
値動きも当然変わってきます。
今日は、この4商品について、値動きと騰落率にどのような
違いがあるのかを徹底分析していきます。
VXX(VXXB)、UVXY、VXZ、EVIXの商品性の違い
まず改めてになりますが、4商品の名称から紹介していきます。
名前は長いので、略称だけ覚えておけば十分です。ちなみに
iパスシリーズはバークレイズが、ベロシティシェアーズは
クレディスイスが運営しています。
プロシェアーズだけは自社で運用していますね。
正式名称 | 略称 |
プロシェアーズ・ウルトラ・VIX・ショートターム・フューチャーズ・ETF | UVXY |
iパス・シリーズB・S&P 500・VIX・ショートターム・フューチャーズ・ETN | VXX(VXXB) |
iパス・シリーズB・S&P 500・VIX・ミッドターム・フューチャーズ・ETN | VXZ |
ベロシティシェアーズ・1×・ロング・VSTOXX・フューチャーズ・ETN | EVIX |
指数 | 倍率 | |
UVXY | S&P500 VIX短期先物指数 | ▲0.5倍 |
VXX(VXXB) | S&P500 VIX短期先物指数 | ▲1.0倍 |
VXZ | S&P500 VIX中期先物指数 | ▲1.0倍 |
EVIX | VSTOXX短期先物指数 | ▲1.0倍 |
VXX(VXXB)、UVXY、VXZ、EVIXの値動き比較
では、まずVXX(VXXB)、UVXY、VXZ、EVIXの値動きについて比較を
してみました。
価格で比較をすると、やはりレバレッジが利いているUVXY(灰)が
変動が大きくなっています。続いてVXX(青)の変動が大きくなって
います。
ただ、この表だけだと、騰落率にどの程度差があるのかわかりづらい
ので、2018年3月1日を100として、どの程度価格が変動しているかの
騰落率を比較しました。
VXX(VXXB)、UVXY、VXZ、EVIXの騰落率比較
VXX、UVXY、VXZ、EVIXの騰落率を比較してみると、だいぶ
特徴がつかめます。まず一番騰落率が大きかったのはUVXY(灰)
でした。
UVXYはレバレッジが利いているので当然下落率は高くなるはず
なのですが、UVXYに匹敵するレベルで下落しているものがあり
ました。それがEVIX(黄)です。
私もこのようにして比較するまで気づきませんでしたが、EVIXは
下落幅が大きい割に、VSTOXX指数が急騰時に、他の3商品と比べる
と急騰しにくい性質を持っています。
そのため、下落率が他の商品より高くなっているようです。また
VXZ(橙)は他の3商品と比べて、明らかに騰落率の変動が小さく
なっています。
それでも仕組み上は着実に下落しますので、リスクを大きくとり
たくない人にとってはオススメかもしれません。