多くの投資家が知っているVIX指数関連の投資商品と言えば、
VXXやVIIXなどがあります。

これらはS&P500のボラティリティから計算されており、
米国株式市場の相場の状況を判断するのに役立つ指標です。

一方で、機関投資家が注ヨーロッパの株式市場の動向を確認
するときに注目している恐怖指数がVSTOXXです。

そして、このVSTOXXの先物指数に連動しているのがベロシティ
シェアーズ・1×ロング・VSTOXX・フューチャーズETN『EVIX』
です。

今日は、このEVIXについて徹底分析していきます。

ベロシティシェアーズ・1×ロング・VSTOXX・フューチャーズETN『EVIX』 とは?

EVIXとは、VSTOXX短期先物指数に連動するETNです。

VSTOXX指数というのは、ユーロ・ストックス50指数の
オプションのボラティリティから計算されたものです。

ユーロ・ストックス50指数はユーロの中でも優良な50企業を
集めて指数化した指標ですので、S&P500のユーロ版と考える
ことができます。

ですので、実質的にVSTOXX指数がユーロマーケットの
恐怖指数として、多くの機関投資家が注目しているという
わけです。

VIX指数との違いなど知りたい方はこちらの記事を読んで
みてください。

EVIXはVSTOXX指数先物で構成されており、直近の限月と、
翌月の限月で構成されています。2019年6月時点では、6月限と
7月限のVSTOXX指数先物ですね。

そして、満期が1カ月になるように、先物をロールオーバーして
いくわけです。

そして、VSTOXX短期先物指数もVIX短期先物指数と同じように
下落圧力がかかっていく特徴があります。

ベロシティシェアーズ・1×ロング・VSTOXX・フューチャーズETN『EVIX』の値動きは?

では、EVIXの値動きを見てみましょう。設定からまだ2年程度
しか経っていませんが、この2年間で着実に下落しています。

すでに4分の1程度にまで下落しているので、空売りをしている
投資家の多くが利益を出しているでしょう。

VXX、EVIX、EVIXの価格推移と騰落率は?

EVIXへの投資を検討するのであれば、類似の恐怖指数の商品
と比較をしておいて損はありません。

今回は、VIX短期先物指数に連動するVXX(青)と、VIX中期
先物指数に連動するEVIX(橙)とEVIX(黄)の比較を行いました。

価格の変動だけを見ると、VXXが一番値動きが大きくなっています。

価格をベースに比較をすると騰落率がわかりづらいので、
2018年3月1日を100として、3商品の騰落率を比較しました。

その結果、価格の推移では気づきませんでしたが、実は
EVIXが一番減価していることがわかります。

またEVIXはVXXと比べて、反発するときの上昇幅が小さい
ようです。

ベロシティシェアーズ・1×ロング・VSTOXX・フューチャーズETN『EVIX』 で利益を出す投資戦略は?

では、EVIXに投資をするのであれば、どのような投資戦略が
考えられるでしょうか?

ぱっと見て、多くの人が思いつくのはEVIXの空売りです。

空売りをしたことがない人のために簡単に説明しておくと、
EVIXを売るというのは、EVIXを先に高値で売っておいて、
後から安値で買い戻すという方法です。

中長期のチャートを見ると、着実に右肩下がりに下落して
いるので非常に有効な投資戦略であるように感じます。

しかし、短期のチャートで見た通り、VSTOXX指数が急騰
すると、EVIXも急騰します。

直近のVIX急騰時では1.7倍程度で済んでいますが、今後
もっと大きく上昇するようなケースも考えられます。

そうなったときに、強制ロスカットにならないようにする
ためには証拠金の数倍の資金を口座で管理しておく必要が
あります。

残念ながら、過去の長期のデータがないので、正確なこと
はわかりませんが、最低でも証拠金の5倍の資金は用意して
おいたほうがよいでしょう。

急騰したときを乗り越えれば、また下がり続けますので、
一時的にしのぎさえすれば耐えられるというわけです。

ただし、この空売り戦略は理論上は、リスクをかなり抑え
られるような投資方法に見えますが、実際に投資をしてみる
と、かなり精神的に追い詰められます。

というのも、万が一、EVIXが過去にないほど急騰すると、
当初の証拠金の何倍もの資金を一度に失うことになる可能性
があるからです。

そうすると、大抵の人は精神的に耐えられず、ある程度の
ところで損切りすることになります。

売りの戦略を取るのであれば、逆指値のロスカット注文を
入れるのは必須です。

コールオプションでフルヘッジしたいところですが、EVIX
のオプション取引はできませんので、逆指値の注文を入れて
おくのが最善の手段と言えそうです。

この図を見て、EVIXの買い戦略を考える人はいないと思い
ますが、下落圧力が強いので、くれぐれも急騰に賭けて買い
から入るのはやめてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

EVIXはVXXやVIIXと比べると流動性が低いのですが、
VXXやVIIXよりも着実に下落をしています。

流動性が低いので、急騰時に想定外に値が上がることが
ありえるリスクはありますが、直近の値動きを見る限り
はそこまで心配する必要はなさそうです。

しっかりとロスカットの逆指値を入れながらトレードを
していけば、リスクを抑えながら投資ができるでしょう。