ロング・ストラドルとは、株価が大きく動くのを予想して、同じ権利行使価格のコールとプットを買う戦略です。（ATM付近の権利行使価格で組むのが一般的）
ここからは具体的な事例で見ていきます。今回は、C28000@490とP28000＠445を買った場合の損益図を見ていきましょう。
【C28000@490 買1枚】
【P28000@445 買1枚】
【合成オプション（ロング・ストラドル）】
ロング・ストラドルのまとめ
ポジション：同一限月、一権利行使価格のコール買い＋プット買い
狙い目：①ボラティリティが低下しており、今後ボラティリティが上昇すると予想するとき②日経平均が上昇か下落か大きく変動すると予想するとき
最大利益：理論上は無限大（ただし、実際は数日経ったら手仕舞い）
最大損失：コールとプットのプレミアムの合計
長所：損益分岐点が近いので利益になる可能性は高い
短所：他の合成ポジションより支払いプレミアムが大きい
教科書では学べない実践で使えるマメ知識
狙い目のところでは教科書的な書き方をしましたが、ボラが上昇するタイミングや今後、日経平均が大きく変動するタイミングを予想するのは至難の業です。
ですので、私がロング・ストラドルを使うときは重要イベントの発表前（特に注目されているイベントの時）に仕込んで、特に変動がなければ、サッと手仕舞いする。というのが一番良く使います。
あとは、コロナショックのときのように毎日500～1000円上下に変動する相場が続いているときは仕掛けるときがあります。相場によっては使いどころのある戦略だと思っています。
