さて、IPO投資の仕組みや過去の実績からいかにメリット
が大きいかはわかっていただけたかと思います。
しかし、IPOにはリスクがないわけではありません。今日
は、リスクの少ないIPO投資でさらにリスクを下げるため
にどのような対策ができるのかを紹介していきます。
IPO(新規公開株)投資のリスク。公募割れとは?
まず、IPO投資の唯一のリスクだと私が考えているのが
公募割れというものです。公募割れというのは、公募
価格(IPOに当選した人が購入する価格)より上場時の
初値が低かったときの呼び方です。
つまりせっかくIPOに当選したとしても、公募割れする
と損をしてしまうリスクがあるわけということです。
では、この公募割れを事前に予測する方法はないので
しょうか?
100%の精度をもって予測することはできませんが、公募
割れする可能性の高い銘柄は事前に予測することができます。
では、どのようにチェックするのかを見ていきましょう。
こちらのサイトは過去のIPOの実績が一覧で掲載されて
います。
注目すべきは総合評価という項目です。
総合評価というのは、事業内容や業績、調達金額、公開
比率などをもとに、注目度が高い(初値が高くなりやすい)
かどうかをランク付けしてものです。
IPO専門のサイトであれば、たいてい類似した項目があり
ます。
そして、過去のIPO実績を見てみると、総合評価がDとな
っている銘柄はかなりの確率で公募割れしており、相貌
評価がCの銘柄だと公募割れしたりしなかったりしています。
ですので、総合評価がDの銘柄はIPOの抽選には参加しな
いほうがよいです。私も参加しないようにしています。
そして総合評価がCの銘柄については、損失をとにかく
避けたいという人は参加しないほうが無難です。私の
場合は、総合評価がCの場合、抽選には参加しています。
というのも、仮に公募割れしても、5%程度の下落で済む
からです。総合評価がCの銘柄でも2倍を超える上昇を見
せる銘柄もありますので、期待値で言えば間違いなくプ
ラスです。
ですので、多少の損するリスクは受け入れて、申し込ん
でいます。
以上のように、公募割れするリスクを極力抑えるために
は、事前に銘柄の評価をチェックして、あまりに低い
場合は、抽選に参加しないようにしてください。
IPO(新規公開株)投資で失敗した事例
ここまでで、IPO投資は公募割れのリスクがあることは
わかっていただけたと思います。
通常であれば、公募割れのリスクだけを気を付けていれ
ばよいのですが、思わぬところで失敗する人達がいます
ので、反面教師にして覚えておいてください。
①当選したのに購入申し込みをし忘れた
これは非常によくあるケースなのですが、色々な証券
会社からIPOの申し込みをしていると、抽選の結果を
見忘れることがあります。
そのようなときに限って、当選していることがあり、
私も30万円超の利益が出るはずだったIPO株を見逃し
てしまったことがあります。
ですので、抽選に参加したときは結果を必ずチェック
するようにしてください。私は自分が申し込んだIPO
の当選日は手帳にチェックをいれています。
②初値で売りそびれる
このケースは私の友人が実際に体験したことです。
当選して購入申込みまでしてはいたのですが、肝心の
上場日に成行注文をするのを忘れてしまったケースです。
結局、始値から大きく下落してしまっており、気づいた
ときには含み損を抱えてしまっていました。
これも上場日までに売却の注文を入れるという基本的ル
ールをしっかり理解しておかないと、IPO株を購入できた
時点で、利益が確定するものと思ってしまいがちです。
ですので、IPO株は売って初めて利益が出るということ
を改めて心に刻んでおいてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
IPOの唯一のリスクでもある価格変動は、総合評価を
事前に確認することでかなり抑えることができます。
くれぐれもD評価の銘柄に投資しないようにしてください。
またIPOの失敗については、他の人から話を聞いていれ
ば、回避することができますが、何も知らないまま挑戦
していると、うっかり忘れてしまうものです。
ですので、この記事を読んだ方はくれぐれも同じような
ミスは犯さないように注意してください。