プレミアムの理論価格は、ブラック=ショールズ・モデル等でも求められますが、次のような形でも表すことができます。
理論価格=本質的価値+時間的価値
本質的価値というのは、SQで権利行使した場合に得られる利益のことです。C28000を買った場合、下図の青線の部分が本質的価値を表しています。現在の日経平均が28200だったとして、SQ値が28200だった場合、20万円の利益が出ますので、20万円の本質的価値があると言えます。
権利行使価格である28000よりSQ値が高い場合はSQで利益が出ますので、本質的価値があることになります。一方で、権利行使価格よりもSQ値が低い場合は、SQでは利益が出ませんので、本質的価値はゼロとなります。
時間的価値というのは、将来の価格変動によってオプションの価値が高まるかもしれないという期待感です。
橙色の線が「現時点」でのプレミアム価格を表していますが、赤線部分が時間的価値を表しています。例えば、現在の日経平均が28200円だったとしたら、本質的価値が20万円、時間的価値が30万円(くらい)で、現在のプレミアムが構成されているということです。
時間的価値はSQが近づくにつれて、必ず減少していきます。ですので、オプションの売りの場合は時間的価値が味方になりますし、オプションの買いでは時間的価値が敵になります。