多くの人が
「レバナスで一財産築けるならレバナスに投資をしてみたい。」
と思いつつも、
「そんなにうまくいくはずがないよな。。」
と一歩踏み出せずにいます。
特に直近10年程度のレバナスのパフォーマンスは非常に
優れているため、夢にかけてみたいと考える人も多いのでは
ないでしょうか。
ただ、直近10年の利回りだけを信じて、投資をしてしまって
いいのか判断に困るのも事実。
そこで、過去30年間のデータをもとに、レバナスに投資を
するべきか、無難にインデックスファンドに投資をするべきか、
どちらのほうがパフォーマンスがよくなるのかを検証しました。
レバナスの運用利回りってどれくらい?
まず、毎日(営業日)1000円積立をした場合、だいたい
どれくらいの利回りで運用できるのか、過去のレバナスの
運用実績をもとにシミュレーションしてみましょう。
レバナスの運用実績を計算するにあたっては、NASDAQ100の
過去データを利用しています。
期間 | 平均利回り |
10年 | 36.3% |
20年 | 25.9% |
30年 | 19.5% |
かなり高い利回りで運用できることは間違いないですが、
10年平均利回りが一番高く、20年、30年になるにつれて、
利回りは低下していきます。
これは、過去20年間になるとリーマンショックが含まれ、
過去30年になるとドットコムバブルが含まれるため、
利回りが低下します。
とは言え、30年平均利回りを見ても、約20%となっており、
かなり高い利回りで運用できることになります。
ただし、ここで1点注意が必要なのは、シミュレーション上、
直近でレバナスが大きく上昇しているため、このような計算に
なりますが、ここまで株式市場の好調が続くということも
考えづらいです。
そこで、1992年~2001年、2002年~2011年、2012年~2021年と
10年ずつ期間を3つに区切り、それぞれの期間における利回りは
どうなっていたのか調べてみました。
1992年~2001年の利回り
まずは1992年~2001年の10年間のレバナスの運用利回りを
見ていきましょう。
積立総額 | 総資産額 | 利回り |
2,524,000 | 7,359,954 | 18.6% |
平均利回りは18.6%となっており、10年間の利回りは
非常に高くなっています。
10年間で資産早く3倍になっているので、投資としては
大成功と言えるでしょう。
ただ、この数値だけでは見えてこないことがあります。
以下のチャートを見てください。こちらは10年間の
レバナスの資産推移を示した図です。
ご覧の通り、最終的には資産が700万円台となっていますが、
一時は1億円を超えるまでに資産が増えていました。
ドットコムバルのせいで、資産が90%以上減少していますが、
これがなければ、とてつもない資産を短期間で気づけていた
ことになります。
急落相場にはとにかく弱いので、これがレバナスの恐ろしい
ところですね。
とはいえ、最終的には利回りでは18%程度はありますので、
他を圧倒する高い利回りではないものの、十分高い利回りで
運用ができていた10年間と言えます。
<h3>2002年~2011年の利回り </h3>
続いて、2002年~2011年の10年間のレバナスの運用利回りを
見ていきましょう。
積立総額 | 総資産額 | 利回り |
2,520,000 | 3,987,140 | 8.5% |
1992年からの10年間からと比べると、レバナスの運用利回りは
8.5%となっており、決して低くない利回りですが、伸び悩んだ
10年と言えます。
続いて、レバナスの資産推移を見てみましょう。
1992年からの10年とは全く違うチャートになっていますが、
リーマンショックで資産が3分の1程度にまで下落している
ことがわかります。
インデックスファンドで、10年間の平均利回りが8%であれば
十分納得いく水準ですが、
これだけ大きな下落をするリスクがあるファンドで、10年平均の
利回りが8.5%しかないというのは投資する側からすると少し
物足りなく感じてしまうでしょう。
とにかく10年に1度くらいはレバナス民を心の底から震え上がら
せる大暴落が起きる想定で投資をすることが重要そうですね。
<h3>2012年~2021年の利回り </h3>
最後に、2012年~2021年の10年間のレバナスの運用利回りを
見ていきましょう。
積立総額 | 総資産額 | 利回り |
2,518,000 | 24,759,935 | 36.3% |
直近の10年間はとにかく株式市場が好調だった10年間ですので、
利回りも36.3%も驚異的な数値となっています。
資産は約9倍になっており、これだけ増えるなら、ぜひ投資を
したいと思ってしまう水準です。
ただ、よくよくチャートを見ると、コロナショックのあった
2020年くらいは資産が50%近く減少している時期もあります。
ですので、結果的に高い利回りで運用はできる可能性が十分に
あるものの、心穏やかには過ごせない大暴落を必ず経験する
ことになると思っておく必要はありそうです。
ここまでがレバナスの運用利回りに関するまとめになります。
数字上で見るよりも実際に投資をしている際は、精神的な影響が
大きく出ますので、大半の人には暴落したタイミングで離脱する
と思いますが、レバナスで億万長者というのも夢物語ではなさそうです。
さて、レバナスの運用利回りはわかりましたが、米国株の代表的な
指数に連動するインデックスファンドに投資をしていた場合と、
レバナスに投資をするのとインデックスファンドに投資をするのでは
どちらのほうが利回りは高く運用できるのでしょうか。
今回は、米国の主要な指数であるNASDAQ、S&P500、NYダウに
連動するインデックスファンドとレバナスでそれぞれ比較をしてみました。
<h2>1992年~2001年のインデックスファンドとの運用利回り比較 </h2>
まずは1992年~20021年の期間で比較をしています。
こちらも前提として、毎日(営業日)1000円積立をした場合
のシミュレーションとなっています。
積立総額 | 総資産 | 平均利回り | |
NASDAQ | 2,524,000 | 4,318,983 | 9.9% |
S&P500 | 2,524,000 | 4,213,608 | 9.5% |
NYダウ | 2,524,000 | 4,532,664 | 10.7% |
レバナス | 2,524,000 | 7,369,954 | 18.6% |
どの指数でも利回り10%程度となっており、株式ファンドで
あれば十分なリターンとなっています。
ただ、やはりレバナスはレバレッジが効いている分、リターンは
高くなっていますね。
さきほどと同じように資産の増減をグラフで見てみましょう。
ドットコムバブル前後のレバナスの上昇幅が大きすぎて、他の
インデックスファンドがほとんど横一線に見えています。
もう少し拡大してみたグラフが以下になります。
NASDAQもかなり大きく上昇し、50%程度下落していること
がわかります。
こう見ると、堅実な運用ができているS&P500とNYダウ。
値動きが荒く、うまくいけば大きなリターンにつながる
NASDAQ、レバナスと分類できます。
リターンだけ見ると、レバナスに投資をしたほうがいいのでは?
と思ってしまいがちですが、レバナスやNASDAQに投資をしていると、
株価が気になって夜も眠れない日々が続きます。
そんなハラハラドキドキを味わいたい人は投資をすれば
よいのですが、そこそこのリターンと、心穏やかに投資が
したいという人はS&P500やNYダウを選択するべきですね。
<h2>2002年~2011年のインデックスファンドとの運用利回り比較</h2>
続いて、2002年~2011年の期間で比較をしています。
こちらも前提として、毎日(営業日)1000円積立をした場合
のシミュレーションとなっています。
積立総額 | 総資産 | 平均利回り | |
NASDAQ | 2,520,000 | 3,237,565 | 4.8% |
S&P500 | 2,520,000 | 2,953,523 | 3.1% |
NYダウ | 2,520,000 | 2,789,562 | 2.0% |
レバナス | 2,520,000 | 3,987,140 | 8.5% |
2002年からの10年間はリーマンショックがあったこともあり、
全体的に利回りは低めの結果となっています。
ただ、その中でもレバナスの利回りは高くなっていますね。
では、資産の推移がどのようになっていたのか見てみましょう。
小さくて見えづらくなっていますが、2002~2003年はレバナスの
資産額が他のインデックスファンドよりも下回っている時期があります。
またリーマンショック時もレバナスの資産が大きく下回って
いる時期がありますね。
単純に利回りだけを見ると、レバナスを選択すればいいのでは
ないかと思ってしまいますが、
一時的にではあるものの、インデックスファンドに負けている
時期もありますので、そのタイミングで他のファンドに目移り
せずに積立を続けられるかが勝負を分けます。
<h2>2012年~2021年のインデックスファンドとの運用利回り比較</h2>
最後に、2012年~2021年の期間で比較をしていきましょう。
こちらも前提として、毎日(営業日)1000円積立をした場合
のシミュレーションとなっています。
積立総額 | 総資産 | 平均利回り | |
NASDAQ | 2,518,000 | 7,274,579 | 18.4% |
S&P500 | 2,518,000 | 5,382,003 | 13.6% |
NYダウ | 2,518,000 | 4,642,177 | 11.2% |
レバナス | 2,518,000 | 24,759,935 | 36.3% |
2012年以降の株式相場は非常に好調だったことから、どの
インデックスファンドでも高い利回りとなっています。
ただその中でもレバナスの上昇幅はすごいの一言ですね。
以下のグラフを見ても、どの期間においてもレバナスが
インデックスファンドを下回ることがありません。
<h2>まとめ</h2>
単純に運用利回りだけを比較した場合、レバナスが一時的に
他のインデックスファンドを下回ることはあったものの、
30年間のほぼどの期間においても、インデックスファンド
よりも高いパフォーマンスを維持できていることがわかりました。
ですので、長期目線でレバナスに投資をするというのも
利回りだけを見れば、決して悪くない選択肢と言えます。
ただ、利回りだけでなく、資産の増減の推移を細かく見ていくと、
単純にレバナスを選択すればいいという話にもなりません。
右肩上がりのグラフでは、一時的に下落をしているように見える
30%とか50%といった下落も、いざ自分がその場に直面してみると、
グラフで見ているほど、心穏やかに過ごすことはできません。
いくら長期保有が大事とはいえ、目先どこまで下落するか
わからないですし、ここから反転上昇するかもわからない中で、
信じて保有を続けるのは並大抵の精神力では不可能です。
ですので、心穏やかに投資をしたい人は、米国株のインデックス
ファンドに投資をしておけば、十分です。
ハラハラドキドキしながらでも、大きな資産を築きたいという人
だけレバナスに投資をすればいいでしょう。