インデックスファンドであれば、99%の人が長期保有が
正解だと答えると思います。

しかしレバナスは?と聞かれると、長期保有派と短期売買派が
真っ二つに答えが分かれます。

これは根本的な考え方が違うために起きていることなのですが、
結局どちらが正しいのでしょうか。

今日は、私の持論も踏まえて、徹底分析していきます。


絶対押さえておくべきレバナスの仕組み

まずレバナスは長期保有か短期売買がいいのかを判断するに
あたり、レバナスがもつ特性を理解しておく必要があります。

NASDAQ100が±10%の範囲で上昇・下降を繰り返した場合

まず橙線のNASDAQ100の基準価額が10%上昇、10%下落を
繰り返す横ばい相場だったとしましょう。

その時、NASDAQ100の1日の値動きの2倍変動するレバナスは
どのような動きになるかというと、青線のように変動します。

注目すべきは、NASDAQ100が4日目でほぼ変動しない相場
であっても、レバナスの基準価額だけ時間の経過とともに
下落していくということです。

これをレバレッジ型ファンドに下方圧力があるとか減価して
いくといった表現を使います。

ですので、多くの投資家がレバナスは持っているだけで
下落していくというのはこのことを指して言っています。

NASDAQ100が一方的に下落した場合

次に、NASDAQ100が橙線のように一方的に下落をしていく
ような相場のときは、レバナスも下落しますが、NASDAQ100の
下落率の2倍以内で収まります。

これは実際に計算をしてもらえば、すぐわかることなので、
こうなるとだけ覚えておけば十分です。

NASDAQ100が上昇・下落を繰り返しながら次第に下落した場合

レバナスで一番恐れるべきパターンがこのパターンです。

さきほどの例と同じくNSADAQ100の4日目の基準価額は
80ですが、レバナスは一方的に下落していくよりも上昇・
下落を繰り返しながら、下落していくほうが、下落幅は
大きくなります。

なぜこのようなことが起こるのかと言えば、レバナスの
基準価額に一番悪い影響を与えるのは、1日の間に大きな
下落が起きることです。

仮にNASDAQ100が20%下落した場合、レバナスは40%も
下落します。

そうすると、NASDAQ100はもとの水準に戻るために+25%の
リターンが必要になりますが、レバナスはなんと+66%の
リターンが必要になるのです。

とにかく小刻みに下落していくよりも、ドーンドーンと大きく
毎日下落していくとレバナスの基準価額は急落していきます。

このレバナスの仕組みをまとめると、レバナスは基準価額が
ほぼ横ばいのときと下落するときは損失が出るということです。

特に上昇・下落を繰り返しながら下落をすると急落すると
いうわけですね。

この特性を理解した上で、レバナスの長期保有派の意見と
短期売買派の意見を見ていきましょう。

レバナス長期保有派の意見は?

ここで重要になるのは、レバナス長期保有派と短期売買派は
根本的に考え方が違うということです。

以下の米国積立投資マンさんが言っているように米国株式
市場は今後も成長していくだろうと考えている人にとっては、

米国株市場は長期的に伸びる。

NASDAQ100も長期的に伸びる。

レバナスを長期的に伸びる。

と考えているわけです。

確かに、さきほど説明したとおり、レバナスは仕組み上、
下落しやすいですが、あくまでも相場が横ばいか下落局面の
話です。

そのため、米国株市場が長期的に上昇していくと考えるので
あれば、レバナスも大きなリターンを生むと考えるのは何も
間違ってはいません。

長期保有派の人たちでも、大きな暴落が来ることを想定
している人は多く、「自分はそれでも保有を続けるつもり
だから、乗り越えられる!」という人が長期保有を選択して
いるようですね。

一方の長期保有の否定派の人たちは、NASDAQ100が横這いの
状態でも下落していく性質があるから危険だとか、
「実際に暴落が来たら耐えられない」と考えています。

NASDAQ100が長期的に成長していく可能性があるという
点については、否定的な意見はあまり見られないので、
暴落が実際起きたときに保有を続けられるのかが大きな
論点の1つになっていると言えます。

ただ、ここに関しては、まだ実際に大暴落と言える相場に
直面していないため、実際に60%、70%下落する相場が来ない
と、何とも判断が難しいですね。

ただ、私の感覚からすれば、多くの投資家は暴落には
耐えられない人がほとんどだとは思います。

そして、もう1つ見逃せないのが、長期保有派の人たちは
レバナスの短期トレード自体がそもそも難しくてできないと
考えています。

確かにそのとおりで、相場の流れをしっかり読めるプロ投資家
なら別として、そもそも株のトレードでも成果を出すのが
難しいにもかかわらず、レバナスの短期トレードでは成果が
出せると考えるのはナンセンスな話です。

長期保有派の人たちはある意味、自分たちのことをわきまえて
いるのかもしれません。

それでは、続いて、レバナス短期売買派の意見を見ていきましょう。

レバナス短期売買派の意見は?

レバナスの長期保有派を否定する材料として一番強いのは、
やはり金融庁が「レバナスは長期保有に向いた商品ではありません」
と発表していることでしょう。

当然、金融庁が発表しているとなれば、多くの人はそうなんだと
納得します。

短期で裁量トレードをするなら、レバナスはありだと思って
いる人もけっこうな数いることがわかります。

相場の反転局面や、上昇局面を適切にとらえることができる
センスのある方なら確かに成果を出せるかもしれません。

ただ、もしそれができるなら、レバナスではなくレバナス3倍
など、もっとリスクの高い商品でトレードするほうがメリットが
ありそうです。

デイトレーダーや普段から短期トレードを中心に行っている人が
レバナス短期売買派に多そうですね。

レバナス長期保有派はそもそも相場を読めないと考えているので、
やはり根本的に考え方が違うとわかります。

結局、レバナスは長期保有?短期売買向き?どちらなのか

ここまで見てくると、何となくどうするべきかが見えてきた
のではないでしょうか。

判断は悩みますが、長期保有派か短期売買派かで言えば、
私は長期保有派です。

確かに、金融庁が注意喚起を出しており、基準価額の下方圧力も
あります。

暴落したら、基準価額の回復に相当の時間を要します。

それでも長期保有のほうがよいと思います。

なぜなら、あなたがやることはただ毎月、毎日積立をして、
どんなに値段が下落したとしても、それでも保有を続ければ
いいからです。(まぁそれが本当に難しいのですが。)

一方の短期売買は、熟練のトレーダーでなければ、まず大きな
成果を出すのは難しいと思っています。

何より、相場の反転や、上昇局面を読めるのであれば、レバナス
よりももっとレバレッジを効かせて取引でいる投資商品を活用する
ほうが賢明だからです。

あえて、レバナスを採用するメリットは話題性があるくらいな
もので、他に何もないと思います。

ですので、レバナスに投資をするなら長期保有がいいとは
思いますが、暴落時の対処方法については、必ずしっかりと
考えておいてください。

普通の人が普通に投資をしている限りは、暴落したタイミングで、
資産を投げ売りすることになります。

ですので、極端な話ですが、証券口座を10年間は見ないと決めて、
IDとPASSをどこかに隠してしまうといった、強制的に資産の増減を
見ないような環境を作れると、長期保有できる確率が高まると思います。