最近何かと話題のレバナスですが、何人かの方から
「レバナスに投資をするなら、どのくらいの金額を
投資をするのがいいと思いますか?」という質問を
受けました。
普通のインデックスファンドやアクティブファンドを
自分のポートフォリオに組み入れるという話であれば、
とてもシンプルなのですが、
レバナスの場合は単純にリスク・リターンから最適な
ポートフォリオを考えるのは非常に危険です。
そのため、今日は、レバナスにもし投資をするのであれば、
自分のポートフォリオにどう組み入れるべきなのかを
解説していきます。
ポートフォリオにレバナスを入れている人たちはどんな割合になっている?
まず、せっかくなので、レバナスをポートフォリオに
組み入れている人たちが、どのような割合でレバナスに
投資をしているのか参考までに見ていきましょう。
レバナスに投資をするような人は、とにかくハイレバレッジの
投資商品を選定していることが多いです。
レバレッジ全力お酒マンさんのようにレバナスの投資比率は
10%程度でも、他の資産も仮想通貨やレバレッジがかかっている
商品に投資をしていることが多いですね。
ちょっと私の頭からすると、正気とは思えないような
ポートフォリオを組んでいる人もいます。
リスク許容度は人それぞれなので、かえるりーまんさん
くらいのポートフォリオの方は多々いると思いますが、
自分ではさすがにこのリスクは取りたくないと思う
ポートフォリオになっている人が多い印象です。
さて、ポートフォリオにどの程度レバナスを入れている人が
いるのか少しは参考になったのではないでしょうか。
ここからは私が考えるレバナスのポートフォリオについて
解説していきます。
ポートフォリオの基本的な考え方
まず、ポートフォリオの基礎中の基礎的な考え方が、
コア・サテライト戦略です。
コア戦略は、老後資金や教育資金など、これから生活を
していく上で、必ず必要となる資金を確保するために
行う守りの資産運用を指します。
サテライト戦略は、お小遣いや趣味、余剰資金で、大きな
利益を狙いに行く攻めの資産運用を指します。
このコアとサテライトに入れるべき、投資商品は
人によってさまざまです。
ある人のコア部分はほぼ貯蓄という人もいれば、ある人は
コア部分は株式型のインデックスファンドという人もいます。
ちなみに私自身もコア部分はeMAXIS Slim 米国株式や
全世界株式となっています。
サテライトは、積極的にリターンを狙っていく部分ですので、
個別株をやる人もいれば、FXや仮想通貨で投資をしている人も
います。
コアとサテライトの投資比率は人それぞれですが、私の経験上、
大半の人はコア部分が70~80%、サテライト部分が20~30%に
なっています。
このコアサテライト戦略で重要なのは
①老後資金や教育資金など、今後必ずかかるであろう費用を
補うために、コア部分での資産運用をまずしっかりと行う。
②その上でまだ余剰資金がある場合は、サテライト部分で、
リスクの高い投資に挑戦をしていく。
という考え方です。
どんなに「俺は人生逆転するために投資で大儲けしたいんだ!」
と思っても、まず①部分はしっかりと対策をしてから、
ハイリスクな投資にも挑戦していくべきです。
と、ここまでは教科書的な回答になりますが、実際にレバナスを
自分のポートフォリオに入れて長期保有するつもりなのであれば、
全く別の考え方が必要です。
その考えというのが、投資はするけれど、自分のポートフォリオの
資産としてカウントしないということです。
「最適なポートフォリオについて知りたいのに、何を言って
いるの?」と思ったかもしれませんが、私はこの考え方が
一番レバナス投資で成功する確率が高いと考えています。
なぜ、自分のポートフォリオに資産としてカウントしないほうがいいのか
まず大前提として、レバナスはとにかく上昇・下落が大きい
ファンドです。
次のグラフは、毎日1000円を1992年から積み立てた場合の
シミュレーションになります。
では、実際にどの程度の下落をしたのかというと、例えば、
2000年頃のドットコムバブルの時代には、高値から90%以上、
下落しました。
次のグラフは2002年から毎日1000円を積み立てた場合の
シミュレーションですが、こちらも2008年頃のリーマン
ショック時には60%以上、暴落しました。
ここで、投資経験の少ない人は、
「暴落が来ても長期保有を続けていれば、上昇していくん
だから、我慢して保有し続ければいいんでしょ」
と思います。
ですが、この発言は、グラフ上、レバナスが上昇している
ことがわかっているから言える発言でしかありません。
2009年の1月に60%以上資産が減っている段階で、この先、
数年で絶対資産が回復する!と確信をもって保有できる人
など本当にごくわずかしかいないわけです。
ここに多くのレバナス投資家の勘違いがあるのですが、
もし暴落に耐えて長期保有を続けられれば、大きなリターンが
得られることもわかっています。
ですので、私はレバナスで大きなリターンを得るためには
次の3つのことがとにかく重要だと考えています。
①積み立てしていることを忘れるくらいの少額で投資をする。
まず1つ目が、投資をしていたのを忘れるくらいの少額で
投資をすることです。
毎月大きな金額で積立をしていると、どうしても今、収益が
どうなっているか気になってしまいます。
レバナス投資においては、資産の増減が気になり始めた時点で、
残念ながら長期保有はもうできなくなります。
(精神的に耐えられず、もうどこかで売ってしまおうとなるため)
ですので、積立していることも忘れてしまうくらいの少額を
積み立てることで、いつの間にか大きな資産になっていたと
いうパターンを狙います。
②投資した資金が戻ってくる確率は10%未満だと思って投資をする
そして2つ目が、もう返ってこないお金だと思って投資を
することです。
これもメンタル的な話にはなりますが、とても重要です。
なぜ多くの投資家が下落相場ですぐに損切したくなって
しまうかというと、
「このままでは、今までに積み上げてきた利益がなくなって
しまう!」
とか
「このままでは、頑張って働いて稼いできたお金が大損して
なくなるかも!」
と思うからです。
「レバナスで絶対儲けてやろう!」という想いが強ければ
強いほど、急落相場でメンタルが耐えられなくなり、長期
保有ができません。
ですので、レバナス投資は、未上場株投資や株式型クラウド
ファンディングといった、「多くの場合失敗するけど、運が
良ければ、結構儲かる!」くらいに考えて投資をしておくことが
重要です。
そうすると、もともと大して期待していないので、相場の急騰や
暴落があまり気にならなくなりますし、
暴落しても、「どうせ返ってこないと思っていたお金だから、
今売却してなくても、もう少し長く保有しておくか」と冷静に
判断ができるようになります。
③資産の増減を確認するのは多くて年1回
レバナス投資においては、資産の増減に心を揺さぶられ始めたら、
もう長期保有は続きません。
ですので、毎日、毎月レバナスの純資産額がどうなっているか
確認するような行為をしてしまうと、急落相場で我慢ができ
なくなり、売却して楽になりたいと思ってしまうものです。
ですので、収益の増減をあえて見ない、意識しないことで
レバナスを長期保有していくわけです。
ここまでの話を聞くと、分かったと思いますが、レバナス投資に
おいては、レバナスの資産額が今いくらいなっているのか、
すぐにわかる状態になってしまっていると、レバナスがうまく
行っているときはいいのですが、10年に数回は必ず来る急落相場
でメンタルが追い付かず、ほぼ間違いなく売却してしまうことに
なります。
このように、あえて自分のポートフォリオにはカウントしない
ことで、資産額が気になる気持ちを抑えるというわけです。
こうすれば、気楽にレバナス積立が続けられ、長期保有に繋がる
と考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最適なポートフォリオについて知りたいと思っていた方から
すると、拍子抜けとなってしまったかもしれません。
しかし、あなたがレバナスを長期保有したいと本気で思って
いるのであれば、ポートフォリオに組み入れて、毎日、毎月
資産額をチェックしていてはまず長続きしません。
あえて自分のポートフォリオに資産としてカウントしない
ほうが確実に長期保有に成功します。
私も色々な方から質問を受けるので、レバナスにどう投資を
するのがよいか頭を悩ませましたが、
①積立を忘れるくらいの少額
②成功率10%のつもりで投資
③純資産のチェックは年1回
がレバナスを自分のポートフォリオに入れて運用する最も
重要な3か条だと思っています。
ぜひ今、レバナス投資を検討している人は、この3か条を
意識して自分の投資額を決めてみてください。