近年、様々なフィンテックサービスが登場していますが、
ついに、私募債をオンラインで手軽に購入できるサービスが
登場しました。

一般の個人投資家が購入できる債券というと、国債であったり、
ソフトバンクのような超大手企業の公募債しか購入できません
でしたが、私たちのような個人投資家が購入できる社債の幅が
大きく広がりそうです。

今日はそんなSiiiboについて独自目線で徹底分析していきます。

Siiibo(シーボ)の基本情報

Siiiboはオンライン上で定期社債を購入できるサービスです。

定期社債って何?という方もいるかもしれませんが、
イメージとしては少しリスクの高い定期預金のような
イメージです。

現在の定期預金の利率は0.2~0.3%程度ですが、Siiibo
の定期社債の利率は税引き前で1~3%が期待できます。

Siiiboでは、社債の購入・管理・償還まですべてオンラインで
完結しています。


※引用:Siiibo WEBサイト

そもそも社債とは?

そもそも社債って何?という方のために社債について
簡単に説明しておきます。

社債というのは、企業が投資家から直接資金を調達する
手段で、投資家は社債を購入すると、購入先の企業から
利息を受け取ることができます。

そして、償還日まで保有を続けると、投資した元本が
戻ってくる仕組みです。

もう少し具体的に説明すると、以下のようなイメージです。

100万円の社債を購入し、満期まで保有を続けると、
100万円が戻ってきます。

そして、社債を保有している間は毎年利息を受け取れる
仕組みです。

少し難しく説明しましたが、要は定期預金ようなイメージです。

債券の利率や期間などは企業ごとによって違いますが、
現在SBI証券で購入できる社債には次のようなものがあります。

社債 利払日 参考利回り 償還日
第56回ソフトバンクグループ株式会社無担保社債 3/20、9/20 年0.775%(税引前) 2026/9/17

年2回の配当で、利回りは年0.775%です。

仮に100万円の社債を購入したとすると、毎年7750円の
利息を受け取ることができます。

そして、2026年9月の償還日になると、投資した元本の
100万円が戻ってきます。(途中で償還も可能)

投資信託での運用と比べると、利回りは低いですが、
安定運用したい投資家にとっては、有望な投資先と
なりますし、銀行預金で置いておくよりははるかに
高い利回りで運用できるのが特徴です。

社債のリスクとは?

安定運用したい資産がある人にとっては魅力的な社債ですが、
いくつかリスクもあります。

  • 信用リスク

社債の発行企業が倒産した場合、社債は紙切れになるので、
投資した資金は戻ってこない。

  • 価格変動リスク

社債の価格も変動するので、償還日まで待たずに売却すると、
売却損が生じる可能性がある。

ただ信用リスクについては、株でも同じですので、破綻
しそうにない企業の社債を購入すればあまり心配の必要は
ありません。

価格変動リスクについては、償還日まで保有を続けないと
売却損が発生するので、償還日まで保有を続けられる金額で
投資をすれば、こちらも大きな問題にはならないでしょう。

私募債であるメリットとは?

社債にもいろいろな種類があるのですが、Siiiboが取り扱う
社債は少人数私募債と呼ばれる社債になります。

以下の図を見ていただくとわかりやすいですが、公募債と
いうのは、SBI証券で購入できるソフトバンク社債のような
債券を指します。

公募債は50人以上の投資家向けに募集をする形態で、
社債管理会社の設置や有価証券報告書、有価証券届出書による
企業の財務状況の開示など、煩雑な手続きが必要となります。

そのため、大規模な資金調達のために用いられることが
多いのが特徴です。

一方で、Siiiboの扱う少人数私募債は勧誘人数を50人未満と
限定することで、柔軟な商品設計が可能で、かつ少額の
発行が可能になります。

そのため、ソフトバンクほど大きな企業でなくても、
投資家から直接資金調達をしたいニーズのある企業で
あれば、社債を発行できるというわけです。

今までは、適格機関投資家向けの私募債が中心だったので、
購入できるのは資金力のある機関投資家のみでした。

しかし、今回Siiiboの取り組みにより、今まで私たちが
購入できなかった企業の社債を購入できるようになると
いうわけです。

手数料は?

社債は原則、手数料がかかりませんので、Siiiboの場合も
手数料はかからないと思われます。

ただし、WEBサイトに記載がないため、定かではありません。

Siiibo(シーボ)で取り扱う社債の利回りは?

まだ第一号案件も出てきていないので、どの程度の利回りの
社債を購入できるかわかりませんが、年1~3%程度の利率は
期待できるようです。

2~3%の利率が期待できるのであれば、下手に高配当の株式に
投資をするよりもリスクを抑えながら、安定運用ができそうです。

Siiibo(シーボ)の安全性は?

私が最も気にしていた部分ですが、Siiiboは投資家保護基金に
加入をしています。

そのため、分別管理に不備があった場合やSiiiboが破綻する
ようなことがあっても、1000万円までは補償されます。

特に新しいサービスというのは、予期せぬことが起きるのが
つきものですし、投資家保護基金に加入していることで、
投資家は純粋に社債を発行している会社のリスクだけを
検討するだけでよくなります。

Siiibo(シーボ)の評判はどう?

残念ながら、まだ第一号案件の社債の募集が開始されて
いないこともあり、コメントらしいコメントはありません。

Siiibo(シーボ)の評価まとめ

フィンテックの流れを受けて、色々なサービスがリリースされ、
このブログでも色々と紹介をしていますが、改めて考えると、
私が本当に使ってみたいと思えるサービスというのは今まで
なかった気がします。

仮想通貨を入れていいのかというのもありますが、現状
ボラティリティが投資と呼べるようなものではありません。

ソーシャルレンディングは案件をしっかりと精査もせずに
クリック合戦になっていますが、そもそも担保なしのハイ
リスク案件もありますし、

担保ありだったとしても、どこまでレンディング事業者が
正しく査定できているかもわかりませんので、個人的には
実は結構リスクが高いと思っています。

今はまだチラホラと払い戻しの遅延が起こる程度ですが、
今後どんどんトラブルが増えると思います。

株式型クラウドファンディングも皆さん夢を見て、大金を
投じている方もいるようですが、私の経験上、そう簡単に
エグジットできるものではありませんので、

失敗するのが前提で投資を楽しみたいと思えるような人で
なければ、無理に投資をするようなものでもないと思っています。

ウェルスナビやTHEOはロボアド分野での新しいサービス
ではありますが、長年投資に携わっている人間からすると、
インデックスファンドを自分で選んで運用したほうが

パフォーマンスは良いので、遊び程度には投資をしていますが、
大金を投じてまで運用するものではないと思っています。

その点、Siiiboは社債がオンラインで購入できるという
シンプルな仕組みでありながら、今まで個人投資家が
リーチできなかった投資案件に投資ができる機会が
増えるため、とても魅力を感じています。

また、私が口酸っぱくお伝えしている投信運用の出口戦略
としての投資先としても定期社債は力を発揮してくれそう
ですので、第一号案件には期待をしたいと思います。