オプション取引の損益を複雑にしている最たる原因は①SQにおける損益の計算方法と②SQ前に反対売買して取引を終えた場合の損益の計算方法で使う項目が全く違うからです。
※反対売買とは、オプションを買っていたら売ること、売っていたら買うこと。決済すると同じ。

①のSQにおける損益の計算で使う項目は(1)権利行使価格(2)SQ値(3)購入時プレミアムの3つです。

一方、②のSQ前に反対売買して取引を終えた場合の損益の計算方法で使う項目は、①購入時のプレミアム②反対売買時のプレミアムです。

これをしっかり理解できていないと、とにかく混乱します。実際に取引する場合は、SQ前に反対売買することのほうが圧倒的に多いですので、確実に覚えておきたいところです。

今日、ここで解説するのは、②の中でもプット・オプションを売ってSQ前に反対売買したときの損益の話になります。

SQ前に反対売買する場合、損益はプレミアムが全てです。プレミアムは日経平均やタイムディケイの影響で常に変動しており、プットを売った場合、あなたが売ったプレミアムより値下がりしたところで売却できれば利益がでます。

逆にプレミアムが値上がりしたところで売ってしまえば損失になります。

OTMのプット・オプションはSQ時点でプレミアムが必ず0になりますので、タイムディケイの影響でプレミアムはだんだん下がっていきます。

なので、売りから入るのはかなり有利なわけですが、日経平均が大きく下落したときなどは、プレミアムが急騰するので、注意が必要です。資金管理が甘いと、そこで証拠金不足に陥って、強制ロスカットされかねません。問題なく資金管理ができていれば、またプレミアムが下がってくるので、利益が出ます。

プット売の反対売買したときの損益まとめ

・SQ前に決済する場合、権利行使価格やSQ値は関係ない。

・自分が売ったプレミアムよりも低くなった時に買い戻せば利益が出る。

・タイムディケイの影響で減価していくので、ただ売って保有しているだけ、利益が出る。(OTMの場合)ただし、日経平均が急落すると、プレミアムも急騰するので、証拠金不足に陥らないように注意する必要がある。