レシオ・コール・スプレッドは、OTMのコール・オプションを買うと同時に、さらにOTMのコール・オプションを複数枚売って、受け取るプレミアムのほうが大きい状態を作る方法です。

ここからは具体的な事例で見ていきます。今回は、C2900@110を1枚買って、C29500@60を2枚売った場合の損益図を見ていきましょう。

【C29000@110 買1枚】

【C29500@60 売2枚】

【合成オプション(レシオ・コール・スプレッド)】

レシオ・コール・スプレッドのまとめ

ポジション:OTMのコールを1枚買い、同限月でさらにOTMのコールを複数枚売り、支払いプレミアムより受け取るプレミアムのほうが多い状態を作る

狙い目:①相場がやや上昇もしくは横ばいと予想するとき

最大利益:SQ値が売りポジションの権利行使価格のときが最大利益

最大損失:無限大

長所:よりOTMのオプションを売っているので、タイムディケイの恩恵を受けやすく、利益になる確率が高い。売りのみに比べて、必要証拠金が少ない。

短所:SQ値が買いポジションの権利行使価格に届かない場合、利益が少ない。

教科書では学べない実践で使えるマメ知識

教科書的には相場がやや上昇もしくは横ばいを予想するときに仕掛けるものですが、実際にやや上昇か横ばいを予想することは難しいです。

ただ、レシオ・コール・スプレッドの良いところは、仮に相場が予想に反して大きく下落したとしても、受け取りプレミアムのほうが大きいので、どこまで下がったとしてもプラスで終わることができるという点です。一方、SQ値が良い位置に着地すれば大きな利益が狙えます。

なので、私が使う時は、日経平均が2~3%上昇して、そんなすぐにさらに大きな上昇はしないだろうという時に仕掛けたりします。

上昇するときは、連続して大きく上昇するよりも、調整を入れながら少しずつ上値を試すのが株式市場なので、その特性をうまく活用するのが最も高い利益を狙える場面だと考えています。