日経225オプション

カバード・コールとは?

株価がなかなか上昇しない相場のとき、日経225先物を1枚持っている状態で、コール売りを1枚持つことで、値上がり益を放棄する代わりに、プレミアムを受け取る手法です。

ここからは具体的な事例で見ていきます。今回は、27860の日経225先物を1枚買って、C29000@75を1枚売った場合の損益図を見ていきましょう。

【日経225先物@27860 買1枚】

【P29000@75 売1枚】

【合成オプション(カバード・コール)】

カバード・コールのまとめ

ポジション:原資産(日経225先物)を買っている状態で、OTMのコールを売る

狙い目:相場が硬直しており、日経平均の上昇が期待できないとき

最大利益:コール・オプションの権利行使価格-日経225先物の権利行使価格+受け取りプレミアム

最大損失:損失無限大

長所:日経平均が上昇しなくても、プレミアム分の利益を得られる。

短所:日経平均が上昇しても、利益は権利行使価格までに限定される。

教科書では学べない実践で使えるマメ知識

株、投信、ETF,先物など何でもいいですが、日経平均に連動する商品を保有している場合で、相場がなかなか上昇しないような局面でカバード・コールを使うことで、大きな上昇による値上がり益を放棄する代わりに、オプションのプレミアムを受け取れるというのが教科書的な使い方です。

ただ、カバード・コールのような戦略を取り入れた投信もありますが、何もせずに日経平均を保有をし続ける場合よりもパフォーマンスが優れている投信を見たことがありません。

相場の先行きを予測して、しかける戦略なので、当ることもあれば当たらないこともあり、結局、何もしないほうがいいというのが私の持論です。

>>一覧へ戻る

新しい記事はありません

  • この記事を書いた人

ネコみたいに気楽に生きたい投資マニア いのねこ

【理論より実践】で役立つ投資情報を配信中。投資歴20年超。元大手証券マン。投資経験は100案件超。 【保有資格】1級ファイナンシャルプランニング/プライマリープライベートバンカー/MBA/証券外務員一種/宅地建物取引士/AFP/相続診断士/競売不動産取扱主任者/

-日経225オプション