『オプション』と聞くと、バイナリーオプションのことをイメージされる方もいると思います。確かに、TwitterやInstagram、Youtube等でもバイナリーオプションで大儲け!といった過大広告が出ているので、悪い意味でも有名かもしれません。
ただ、バイナリーオプションと日経225オプションは全くの別物です。
バイナリーオプションとは
まずバイナリーオプションとは、「バイナリー(二進法)」を意味します。簡単に言ってしまえば、為替レートが現時点のレートから上に行くか下に行くかを当てるギャンブルだと思ってください。
まず受付期間中に為替レートが今のレートから上がるか「HIGH」下がるか「LOW」を選択します。仮に選択したときの為替レートが92.50で、「HIGH」を選択していたとすると、判定時間が来た時に92.50より為替レートが高ければ、あなたは利益を得られます。
逆に92.50よりも低くなっていれば、賭けたお金は没収されるという仕組みです。受付してから判定時間まで1分とか5分とか、もう少し長いものもありますが、比較的短期で結果がでるため、まさにギャンブル好きの人たちから絶大な支持を受けています。
またバイナリ―オプションはどこの会社で取引するかにもよりますが、予想が当たった場合は掛け金の1.5倍~1.8倍、予想がはずれたら0になります。
自分がエントリーしたタイミングから上がるか下がるかは50%の確率ですので、期待値はマイナスです。つまりパチスロやカジノのように長くやればやるだけ、胴元だけが確実に儲かり、賭けている側はほぼ間違いなく負ける仕組みとなっています。
為替の動きを予測するのは不可能なわけですが、それでも仮に予測的中率が70%まで奇跡的に上げられる手法があったとしても、損益で言うと、ほとんど利益がでません。
この記事を読んでいるような方の中にはまさかバイナリ―オプションをやっている人はいないと思いますが、即刻やめたほうがいいですね。
日経225オプションとは
一方の日経225オプションはどうでしょうか?日経225オプションの詳しい解説はこちらの記事でしていますので、そちらを見てください。
日経225オプションには「HIGH」「LOW」の2択ではなく、コールの買いと売り、プットの買いと売りの4種類があります。
バイナリ―オプションの「HIGH」「LOW」に近いという意味では、コールの買いとプットの買いがありますが、仮に予想が当たった場合は、掛け金の1.5~1.8倍どころではなく、10倍、20倍も狙えます。
またコールの売りとプットの売りを使えば、バイナリーオプションで言う胴元側に回ることができるので、利益は小さいですが、勝率がかなり高い取引も可能になります。
何よりバイナリーオプションのような負けが確定しているような商品には、機関投資家と呼ばれる大口の投資家はまず入ってきませんが、日経225オプションは機関投資家の主戦場となっています。(つまり、うまく日経225オプションを使えば利益がちゃんと出せるということです)
バイナリーオプションのほうが知名度が高い理由とは?
と、金融業界にいる人であれば、どちらのオプションも知っているのですが、一般的にはバイナリ―オプションのほうが知名度は高いと思います。
なぜ知名度が高いかと言えば、ユーザー目線で見たとき、バイナリーオプションのほうがはるかに簡単(上か下かを当てるだけ)であり、かつ業者側がボロ儲けできる仕組みになっているからです。日経225オプションはコールの売りと買い、プットの売りと買いがあり、かつ単に上か下かを当てるだけで勝てるわけではないので、ユーザー目線で見て、最初のハードルが高くなっています。
ただ、逆に言えば、多くの人が入ってきていないからこそ、勝てる市場でもあり、挑戦してみる価値があるというわけです。