毎月20万円の不労所得を作るために「どんな順番で何に投資をしていけばわからない。」という人も多いと思います。
ここでは、どのような考え方をして、投資資金を分配していけばよいのか、具体的にお話しします。
定年・退職まで10年以上の期間があるかないかで、大きく考え方が変わるので、2つに分けて話をしていきます。
定年・退職まで10年以上の期間がある人の場合
まず、定年・退職まで10年以上の期間がある人の場合は、
ポイント
老後の生活の土台となる資金を、投資信託で増やし、残りの余剰資金を不労所得を生み出す投資に回す。そして、定年・退職のタイミングで投資信託で運用していた資金も不労所得を生み出す投資に追加する。
という方法がおすすめです。
なぜこの方法がいいのかと言うと、不労所得が期待できる投資の期待利回りは、投資信託の期待利回りよりも低いからです。
投資信託は10年以上の長期の運用ができるのであれば、期待利回り5%は十分見込めます。
少なくとも毎月お給料がもらえているうちは、不労所得が少なくても困らないので、高い利回りが期待できる投資信託に優先的に投資して資産を増やしていくという考え方になります。
そして、残りの余剰資金を、不労所得を生み出す投資に回していきましょう。
投資信託に回す資金はどのくらいが良いのかですが、これは貰える年金額や、持ち家の有無、配偶者の有無等によって変わってくるので、一概にこの金額というのは難しいですが、少なくとも2000万円あれば十分です。
そのため、シミュレーションツールを使って、定年・退職までに2000万円貯めるにはいくらの金額が必要かをまず計算しましょう。
どこのシミュレーションツールを使ってもいいのですが、色々なシーンに対応できる&シンプルな操作性ということで、イオン銀行のシミュレーションツールを使います。
まず、画面を開いたら、「毎月積立額を計算」をクリックします。
次に、「初期投資額」「利回り(年率)」「積立期間」「目標額」を入力していきます。
「初期投資額」:すでに投資信託で運用している金額やまとまった資金を初期に入れようとしている場合に入力
「利回り(年率)」:5%
「積立期間」:退職・定年までの期間
「目標金額」:2000万円
と入力できたら、「計算」ボタンをクリックします。そうすると、毎月いくらの金額を積み立てれば、2000万円が貯まるかを簡単に計算できます。
試しに、すでに投資信託の運用中の金額が500万円で、現在50歳で、65歳で定年を迎える予定の方の場合のシミューレ―ションは次のようになります。
まだ運用を始めていない人で、貯金の100万円を最初にまとめて投資し、その後、65歳の定年までに2000万円を作ることを目標にした場合は、次のようなシミュレーションになります。(年齢は現在40歳想定)
ここで計算した金額を投資信託で積み立てておけば、計算上、定年までに2000万円を作ることができるので、土台作りはばっちりです。
あとは、毎月投資に回せる余剰資金を、ステップ2以降で紹介している不労所得を生み出す投資に回していきましょう。
不労所得を生み出す投資への資金分配方法については、「定年・退職まで10年以内の人」と変わらないので、このあと併せて解説します。
定年・退職まで10年以下の期間の人
定年・退職まで10年以下の期間の人は、投資信託での運用はおすすめしません。というのも、10年以下の運用期間だと、相場次第では、資産がマイナスになることもありえるからです。
そのため、貯金として手元に置いておきたい資金以外は、不労所得を生み出す投資にすべて回していくのがおすすめです。
投資比率をどうするかですが、残念ながら、ここに正解はありません。
ただ、何も指針がないと取り組みづらいと思うので、最初は、次の4つの資産クラスに均等に投資をしてみてください。
投資比率
- 高配当株・ETF:25%
- 米国債・円建て社債:25%
- 不動産クラウドファンディング:25%
- 日経225オプション:25%
投資をする中で、自分の好き嫌いがわかってくるので、それに合わせて、投資比率を見直していきましょう。
細かくポートフォリオのリスク・リターンを計算して、資金を分配したがる人がいますが、はっきり言って、ほとんど意味がないので、そこまで厳格にやらなくて構いません。
さて、ここまで読めば、どのように今の資金を投資に回していけばよいか、大枠の指針はわかったと思います。
あとは実際に投資をしていきましょう。