このブログでは何度か紹介していますが、多くの個人投
資家は自分の予想を信じてトレードをしています。
しかし、あなたがエントリーしたポジションから上下に
大きく動く可能性もあれば、あまり動かない可能性もあ
り、実際のところ何度も起こるのが相場です。
今日は、そんな何でも起こる相場でどのような対応をす
べきなのかを紹介します。
株式市場のプレーヤーは多種多様
株式市場には多くの思惑をもったプレーヤーが参加して
います。
分け方は色々あるのですが、一番わかりやすい分け方は、
個人投資家、機関投資家、外国人投資家でしょう。
個人投資家はいわゆる個人の投資家です。
あなたもここに分類されています。
そして、機関投資家とは銀行、生命保険会社、損害保険
会社、投資顧問、年金基金、ヘッジファンドなど、億以
上の資金を動かしているプレーヤーです。
そして、近年、存在感を増しているのが外国人投資家で
す。
外国人投資家というのは、外国の機関投資家と考えれば
よいのですが、外国の生命保険会社、銀行、投資顧問、
年金基金、ヘッジファンド等がプレーヤーとしてあげら
れます。
近年では、AIを活用したりシステムを活用した高速トレ
ードも増えてきていますので、プレーヤーはより多種多
様になってきていると言えます。
また、この多種多様のプレーヤーたちは単純に株式を売
買しているわけではありません。
信用取引やデリバティブを活用して、レバレッジを効か
せた取引をしたりと、戦略も多種多様になっています。
相場を予測するということは、このプレーヤーの思惑を
理解して投資をしていくということであり、それがいか
に難易度が高いことか理解できたのではないかと思いま
す。
何が起こっているかわからず多くの人々が市場に参加している
そして、もうひとつ重要な事実があります。それは、株
式市場を支配している機関投資家でさえ、相場で何が起
こるかわからないまま、投資をしているということです。
つまり、ほとんどの人は何が起こっているのかよくわか
らないまま投資をしているということです。
これだけ多くのプレーヤーがそれぞれの思惑を持って市
場に参加し、かつ何が起こるかよくわかっていないまま
参加しているプレーヤーが多数いるとすれば、私たちが
相場を予測することがいかに困難なのかわかったのでは
ないでしょうか?
相場は何でも起こる
だからこそですが、相場は何でも起こりえます。
あなたが「何となく上昇するのではないか」と仮に予想
してエントリーしたとしても、そこから大暴落すること
もありえます。
ですので、あなたの予想とは逆に相場が動いたときの対
策は必要不可欠と言えるでしょう。
相場は何でも起こるからこその対策
ここまでの話を聞くと、それなら投資はしないほうがよ
いのではないか?と思う方もいるかもしれませんが、そ
れは違います。
ここで言いたいのはあくまでも短期的な値動きは何が起
きてもおかしくないということです。
一方で、株価は経済の成長を密接にかかわっていますが、
人類史上、世界の経済は緩やかに右肩上がりに成長して
います。
短期的に見れば、市場の様々なプレーヤーが参戦し、彼
らの思惑で相場が上下をしていますが、中長期で見れば、
世界経済は緩やかではあるものの着実に成長していると
いうことです。
つまり、個人の投資家は短期の値動きを気にして投資を
すべきではないということです。
ファンド相談でも短期的な値動きを気にして相談に来る
方も多いのですが、根本的に投資信託は中長期で利益を
出すために投資をするものです。
そのため、短期での値動きは、市場のプレーヤー次第と
いうこともあり、利益が出るかどうかは、彼らの思惑次
第です。
それよりもあなたが期待すべきは、世界経済の成長であ
り、短期で市場のプレーヤーたちが身を削ってトレード
していること(短期的な値動き)は気にかけず、
中長期での利益に期待し、あまり短期間での自分の資産
の上下は気にせず投資を心がけてほしいと思います。