投資信託の購入について相談にのっていると、よく聞かれるのが「投資信託は何本くらい買うのがおすすめですか?」という質問です。
もちろん、正解はないのですが、僕なりにいつもお伝えしている考え方があるので、今日はそれを紹介していきます。
投資信託の最適な本数は?
ファンド相談に乗る中で見えてきたことですが、たいていの人は初めからファンドを保有しすぎています。
よくわからないからこそ、複数本に分散投資をしておいたほうが安心だと考える気持ちもわかるのですが、それなら投資金額を減らして、まずは1本多くても2~3本までに絞り込むべきです。
ファンドの保有本数が増えると1本1本、分析するのに時間が取れません。
その結果、良く調べもせず「とりあえず分散投資をしておけば安心だろう」程度に考えて投資をしてしまいます。
当然、リーマンショックのような相場が来ると、よく調べもしていないので、自分に自信が持てず、さらなる急落が恐くなってしまい、一番最悪のタイミングで売却してしまいます。
投資信託は長期投資が前提の投資商品ですので、リーマンショックのような相場が来たとしても毅然とした態度で保有を続けなければ、大きな成果は得られません。
そのためには、しっかりと自分が投資している投資信託については調べる必要があり、あまり調べもせず、とりあえず分散しておけば何とかなるだろうと思って投資をしているとほぼ間違いなく、途中で運用をやめるタイミングが来るでしょう。
だからこそ、初めの1本をしっかり選ぶことが重要です。
初心者向けということであれば、まずはインデックスファンドを1本選ぶのがよいですね。
インデックスファンドであれば、1本で数百~数千の株式に分散投資ができるだけでなく、最近は手数料も超低水準で、パフォーマンスも良いので、選ばない手がないですね。
最初の1本には不向きなファンド
- 毎月分配型の投資信託
- 1本で株・債券・REITに分散投資ができる投資信託
- AI・DX・ロボット等のテーマ特化の投資信託
真剣に一本を選んで自分なりに結論を出すことができるようになれば、2本目、3本目はそこまで苦労しなくなります。
わからないことも多いため、もういいやとなって投資してしまう人もいますが、そのような人は決して投資で成功できません。
真剣に自分で考えるからこそ、仮に失敗してしまったときでも、何が悪かったのかを知ることができるからです。
適当に選んでしまうと、失敗したときも結局何が悪かったのかわからず終わってしまうので、何の役にも立ちません。
投資信託はあとからいくらでも追加購入ができますので、慣れてきたら購入金額を増やしたり、ファンドの本数を増やせば十分です。
ですので、まず渾身の1本を探してみて下さい。