ソーシャルレンディング

STRAYM(ストレイム)の評価や評判は?果たして投資価値はあるのか?

2021年以降、アートの小口化やNFTアートといった
デジタルのアート分野がかなり盛り上がってきています。

STRAYMは100円から注目のアート作品に投資ができる
マッチングサービスで、株式クラウドファンディングの
FUNDINNOで資金調達をして以来、一部の投資家から
注目を集めていました。

最近では、金やアート作品といった現物資産の価値が再認識
され始めており、

その中でも、アート作品に100円から投資ができるサービス
というはありませんでしたので、私もとても注目しています。

今日は、STRAYMについて独自目線で徹底分析していきます。

STRAYM(ストレイム)の評判はどう?

まずは、STRAYM(ストレイム)の評判はどうなのか、twitter
での口コミを集めてみました。

今までになかったサービスということもあり、期待のコメントが
多数ありました。今のところは評判は上々のようですね。

さて、それでは、早速STRAYMについてサービスの中身を見て
いきましょう。

STRAYM(ストレイム)とは?STRAYM(ストレイム)でできることとは?

まず、STRAYMで何ができるのかイメージしづらいので、
STRAYMでできることをわかりやすくまとめました。

自分が気に入ったアート作品のオーナー権を購入できる。

STRAYMの一番メインの機能です。

STRAYMでは最低100円から、アート作品のオーナー権を
購入することができます。

購入すると、オーナーを証明するデジタル証明書が届きます
ので、これであなたがオーナーだと証明できるわけですね。

ただし、あくまでオーナー権の一部なので、自分の手元に
アート作品が届くわけではありません。

このあたりはソーシャルレンディングと同じような考え方です。

オーナー権を売却して、利益を得る。

購入したオーナー権は、STRAYMで売却することができます。

もし、購入した金額よりも売却した金額のほうが高ければ、
利益を得られるというわけです。

アート投資というのも、安く買って高く売るという基本は
同じです。

オーナーになると特典を受けられる。

あなたがSTRAYMでアート作品のオーナー権を取得すると、
以下の特典を受けられます。

  1.  STRAYMが主催する内覧・展示会や各種イベントに招待される。
  2.  50%以上のオーナー権を取得した作品は借りることができる。

アートが好きな方からすると、うれしい特典でしょう。

ただ、資産形成目的でSTRAYMを活用しようと考えている人に
とってはあまりメリットを感じない特典でしょうか。

作品保有率80%超になると現物の作品が手に入れられる。

オーナー権を80%超を取得すると、残りの保有権に対して、
売却注文の有無にかかわらず、30%のプレミアムをつけた
価格で、すべての保有権を買い取ることができます。
(買い取る=保有できるということ)

ただ、STRAYMのサービスのメリットは少額を複数のアートに
分散投資できることなので、アートオタクでない限り、
一点集中買いするメリットはないと思います。

アートを出品できる。

たいていの投資家はアート作品を購入したいと思い、STRAYMの
サイトを訪れると思います。

一方で、STRAYMでは、自分が所有するアート作品を販売する
こともできます。

高値が付くことが想定されるアート作品をお持ちであれば、
出品してみる価値があるかもしれません。

以上、STRAYMでできることになります。

投資家目線で言えば、アート作品を株式投資のように、手軽に
売買できるとだけ覚えておけば十分です。

では、このような仕組みのSTRAYMですが、私たち投資家が
利用するのに、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

STRAYM(ストレイム)のメリット

100円からアートに投資ができる。

現物を買うとなると、数十万は最低でもするアート作品が、
少額から投資ができるというのは、大きなメリットです。

ただ、この気軽さのせいで、ゲーム感覚でとりあえず、
参入している投資家が多いのではないかと思っています。

大きなキャピタルゲインが得られるかもしれない。

すでに、オーナー権1枠が6倍くらいの値段になっている
アート作品があり、良いアート作品を購入すれば、大きな
利益を得られる可能性があります。

ただ、STRAYMのサービスの本来の価値はアートを楽しむ
ことです。なので、キャピタルゲイン狙いだけで、アート
を売買するくらいであれば、株式投資をすれば十分だと
思います。

相関が低いので分散投資の効果が大きい。

具体的に相関係数を調べたわけではないですが、株、債券、
投資信託といったペーパーアセットと性質の全く異なる
投資対象ですので、相関は低いと考えられます。

そのため、分散投資の効果が期待できます。

有名アーティストの作品のオーナーになれる。

実はこの点が一番重要だと私は感じています。

NFTアートを見たことがある人はわかると思いますが、
一般の素人が作品を見ても、良し悪しはほとんど、
わかりません。

良いか悪いかわからないようなものにお金を出すという
のもなかなか勇気がいります。

そんな中で、唯一に良し悪しを判別する方法が、
著名なアーティストの作品かどうかという点です。

著名なアーティスとの作品であれば、大きな値崩れは
しにくいので、投資対象としても、アートとしても、
比較的安心して保有することができるでしょう。

STRAYM(ストレイム)のデメリット

手数料が高い。

STRAYMの取引にかかる手数料は売買手数料5%(税込)と
なっています。

つまり、買うときと売るときでそれぞれ5%取られるわけです。

単純計算10%以上値上がりしなければ、利益は得られない
ということになるので、他の投資をやっている人間からすると、
かなり手数料は高いと感じてしまいますね。

値動きが大きい。

STRAYMの取り扱っているアート作品は公開されてから数か月
しか経っていないにもかかわらず、1枠100円だったオーナー権が
2倍、5倍と急騰しているアート作品があります。

今はもちろん高騰しているので良いですが、これだけ急騰する
ということは逆もしかりということです。

いきなり大金を投じるのは絶対にやめましょう。

アート作品の目利きができないと高値で購入してしまう。

STRAYMでは、オーナー権1枠あたりの金額が決まっている
わけではなく、あなたがオーナー権を何枠分いくらで
購入するのかを決める必要があります。

価格が急騰している中で、高いのか安いのか、適切な価格帯を
自分なりに探れる方法を見つけなければ、STRAYMへの投資は
ただのお遊び、ギャンブルにしかならないでしょう。

板が薄いので、売却できなくなる可能性あり。

STRAYMのアート作品のオーナー権は「買い手」と「売り手」が
いてはじめて、取引が成立します。

逆に言えば、買いたいと思う人がまったくいなければ、あなたの
オーナー権は売れないということです。

STRAYMのユーザーが増えて、盛り上がってこれば、このような
心配は必要ないですが、

もし、逆にユーザーがどんどん減っていくような状況になると、
買い手がおらず、売りたくても売れない。もしくはかなり安く
売るしかなくなるため注意が必要です。

さて、ここまででSTRAYMでアート作品のオーナー権を購入する
メリット・デメリットはわかったと思います。

では、自分が気になるアート作品が見つかったとして、
いざ購入する際の注意点をお話しします。

STRAYM(ストレイム)でオーナー権の購入方法と注意点とは?

気になるアート作品の概要ページを開くと、以下のような
画面が表示されます。

「オーナー権|単価」という項目を見れば、今どれくらい
値上がりしているのかがわかります。

玄人の方であれば、「作品価格」を見て、相場より高いか安いか
判断できると思いますが、たいていの人はわかりませんので、
あまり気にしなくてもよいでしょう。

オークションサイト等での成約実績を見てみるのは良いかも
しれませんね。

続いて、「購入する」ボタンを押すと、以下のようなページが
表示されます。

ここで注意が必要なのですが、STRAYMでは、2種類の
購入方法があり、「現在価格で購入」か「希望価格で購入」
という方法があります。

これは、株式取引で言うところの「成行」と「指値」注文の
ことです。

「現在価格で購入」というのは、「オーナー様の現在価格」で
表示されている金額で取引が成立します。

この場合は、即座に購入が完了します。

一方で、「希望価格で購入」というのは、あなたが指定した
価格でアート作品を購入する方法です。

そのため、あなたが指定した金額で売りたいというオーナーが
現れるまでは購入することができません。

このあたりが駆け引きになりますが、「現在価格で購入」は
あまり賢い購入方法ではありません。

特に、今のように板が薄く、買いオファーと売りオファーの
金額に大きな差がある場合、「成行」で購入する人はカモの
ようなものです。

今のフェーズはアート作品の価値が全くわからない興味本位で
参加している人が大半だと思います。

その場合、買いオファーの金額も売りオファーの金額もあって
ないようなものです。

買いの場合は100円スタートですので、100円で買えるのであれば
よいですが、少なくともスタートの1.8倍で買うだけの根拠がなければ、
現在価値で購入するのは良い判断とは言えません。

「現在価格で購入」の場合は、すぐに決済されるので、
後戻りができません。

そのため、注文時はくれぐれも間違えないように注意してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

どのようなサービスでも自分がオーナーになれると思うと悪い気は
しないですね。

著名な投資家たちもアート作品をどんどん購入しているという
ニュースも出るくらいですので、今後、現物資産としてアート作品を
購入するというのが当たり前の世界が来るかもしません。

ただ、残念ながら今、オーナー権を買っている人たちは、アート
を心から楽しみたいというよりは、市場に早く参入して一発
儲けたいと思っている人たちです。

アートの小口化市場を盛り上げるためには、こういった投資家の
参加が不可欠ですが、やはり今後の成長を考えると、本当に
アートが好きな人たちが購入してくれない限り、なかなか厳しい
と感じています。

また、今のように板取引で、板がスカスカだと思うような
価格で買うことも、売ることもできません。

利用ユーザーがどんどん増えてこれば、そのような心配もなくなる
と思いますが、現状は活発な取引ができてはいないと思われます。

また手数料がまだ相当高いので、このあたりの改善が進まなければ、
他の投資と比べたときに見劣りしてしまいます。

特に最近はコストに厳しい投資家が増えていますので、今のままでは、
抵抗感をもつ投資家も多いでしょう。

とはいえ、まだ始まったばかりのサービスですで、今後の成長に
期待したいと思います。

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  • この記事を書いた人

ネコみたいに気楽に生きたい投資マニア いのねこ

【理論より実践】で役立つ投資情報を配信中。投資歴20年超。元大手証券マン。投資経験は100案件超。 【保有資格】1級ファイナンシャルプランニング/プライマリープライベートバンカー/MBA/証券外務員一種/宅地建物取引士/AFP/相続診断士/競売不動産取扱主任者/

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