米国で圧倒的な人気を得ている米国フィデリティの旗艦ファンドと
同じ手法で運用されるファンドが、満を持して日本市場に投入され
ました。

その名も、フィデリティ・米国株式ファンド。50年以上の運用実績が
あり、年平均利回りが10%を超えている旗艦ファンドと同じ方針で
運用されるということで非常に注目が集まっています。

フィデリティ・米国株式ファンドには為替ヘッジあり/なし、資産成長/
分配重視の組み合わせでA~Dの4コースがありますが、今回はその中
でも一番人気の高いフィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長
型・為替ヘッジなし)を細かく分析していきます。

他のコースを検討中の方にも参考になるように書いていますので、
一度目を通してみてください。

フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)の基本情報

投資対象は?

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースの投資対象はセクターや
規模で制約せず、すべての米国株式です。

EPS成長を加速させるファンダメンタルズ(新しい経営陣、コスト削減、
新製品、買収・合併等)の変化をとらえ、優れた企業に投資していきます。

現在は157銘柄で構成されており、そのうちソフトウェア・サービスの
業種が最もシェアが高くなっています。


※引用:マンスリーレポート

具体的に組入られている上位銘柄を見てみると、米国企業の有名
どころがランクインしていることがわかります。

米国の大手企業が多く組入られている場合はS&P500に連動するような
ファンドとパフォーマンスをしておくとよいですね。


※引用:マンスリーレポート

運用体制は?

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースは米国で75万世帯が保有
している人気の「フィデリティ・コントラ・ファンド」と同じ
投資哲学で運用されます。

コントラ・ファンドは1967年に設定されて以来、50年以上の運用実績が
あり、年率12.57%と非常に高いリターンを実現しています。

現在、コントラ・ファンドを運用しているのがウィル・ダノフ氏で、
本ファンドの運用も担当しています。

フィデリティの伝説的ファンドマネージャー、ピーター・リンチの
アシスタントを務めた経験もあり、市場平均以上の高い成長性が期待
できる企業の発掘を得意としています。

新規設定されたファンドの場合は、ファンドマネージャーが他の
ファンドの運用で出したパフォーマンスを参考にするしかないのですが、
ウィル・ダノフ氏は他のファンドでしっかり実績を出しているので安心
材料になりますね。

純資産総額は?

投資を検討するうえで、純資産総額は必ず確認するようにしてください。

純資産総額が大きいほうが、ファンドマネージャーが資金を運用する際に
効率よく運用できますし、ファンドの運用で必ず発生する保管費用や
監査費用が相対的に低くなりますので、コストが相対的に低く抑えられます。

また投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその投資信託に
力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなることもありますので
注意が必要です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースの純資産総額は、現在400億円程度です。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用がかかって
いることをご存知ですか?

これを実質コストと言いますが、実質コストには、株式売買手数料や
有価証券取引税、監査費用などが含まれています。

特に純資産総額が小さいときには、信託報酬より実質コストがかなり
割高になっている場合もあるので、注意が必要です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースの実質コストは運用報告書が
出ていないためまだわかりません。

ただ、初年度はコストが割高になることも多く、1.8%は超えてくる
ものと予想します。購入時手数料も高いので、相当な確信がなければ、
積極的には投資しようと思えません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)※上限
信託報酬 1.62%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト まだ不明

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)の評価分析

基準価額の推移は?

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースの基準価額は2018年以降に
大きく下落しましたが、2019年に入って勢いを取り戻しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースは、2018年6月に設定された
ばかりですので、まだ1年間の利回りは計算できませんが、設定来の
パフォーマンスは+4.10%となっています。

2018年に大きく下落していますので、その点を考慮すればプラスに
なっているだけでも評価できますね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

類似ファンドとのパフォーマンス比較

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースへの投資を検討するので
あれば、低コストのインデックスファンドよりもパフォーマンスが
優れているかは確認しておきましょう。

今回は、米国の主要500銘柄の合成指数であるS&P500に連動する
iFree S&P500インデックスとパフォーマンスを比較してみましょう。

直近では、わずかにフィデリティ・米国株式ファンドBコースが勝って
いますが、ほとんど五分五分のパフォーマンスです。

もう少し長期間モニタリングする必要がありますが、購入時手数料等も
加味すると、フィデリティ・米国株式ファンドBコースでなくても、
低コストのインデックスファンドで十分とも言えます。

近年ではiFree S&P500インデックスよりもさらに低コストの
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が登場していますので、
こちらがおすすめですね。


※引用:モーニングスター

評判はどう?

それでは、フィデリティ・米国株式ファンド Bコースの評判はどうでしょうか?

ネット等で口コミを調べることもできますが、資金の流出入を見る
ことで、評判がわかります。

評判がよければ、資金が流入超過になりますし、評判が悪くなって
いれば、資金が流出超過になります。

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースは毎月資金が流入していましたが、
2019年2月には資金が流出超過となってしまいました。

2018年末に大きく下落してしまったことによる影響と、インデックス
ファンドとさほど変わらない運用実績しか残せていないことによる
失望売りだと思われます。評判は決してよくないようですね。


※引用:モーニングスター

フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)の今後の見通し

いかがでしょうか?

米国株式自体は非常に魅力的な投資対象であり、自分のポートフォリオ
の中に米国株式が対象になっているファンドはぜひ組入れたいものです。

ただ、米国株式ファンドの多くがS&P500に連動するインデックスファンド
にパフォーマンスで勝てていないということもあり、S&P500をはるかに
上回るパフォーマンスを残せていないのであれば、わざわざ高コストの
アクティブファンドに投資する理由がありません。

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースも今後に期待したいファンド
ではありますが、あえて今すぐ投資するような銘柄ではありませんね。

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