近年、より大きなリターンを得るために、海外の未公開株式に
投資ができるような私募ファンドが増えてきています。

そんな中、公募ファンドから全世界の未公開株式に投資が
できるファンドが登場しました。

それが、三菱UFJ国際のベイリー・ギフォード世界成長企業戦略
『クロスオーバー・グロース』です。

まだ新規設定から数か月ですが、1000億円にすぐに到達しそうな
勢いで投資資金が集まっています。

今日は、このクロスオーバー・グロースについて独自目線で
徹底分析していきます。

「クロスオーバー・グロースって投資対象としてどうなの?」

「クロスオーバー・グロースって持ってて大丈夫なの?」

「クロスオーバー・グロースより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略『クロスオーバー・グロース』の基本情報

投資対象は?

クロスオーバー・グロースの投資対象は日本を含む世界各国の
上場株式及び未上場株式(DR)です。
※厳密には外国投資証券を通じて投資を行う。

未上場株式を投資対象としているのがとても珍しいファンドと
言えます。

クロスオーバー・グロースの組入れ比率を見てみると、約80%が
上場株式、約20%が未上場株式となっています。

未上場株式の比率がどんどん高くなっていくとさすがに怖いと
思いますが、総資産の30%を超えない程度に収まるように、
投資制限が設けられています。


※引用:マンスリーレポート

国別の比率で見ると、米国が50%強で一番比率が高くなって
おり、ついで、中国、オランダとなっています。

先進国だけでなく、新興国にも分散投資をしていくファンド
であることがわかりますね。


※引用:マンスリーレポート

現在の組入れ銘柄は上場株式が約100銘柄、未上場株式が
約50銘柄となっており、未上場株式のほうが投資比率から
考えてもかなり分散させていることがわかります。

ベイリー・ギフォードとは?

クロスオーバー・グロースの運用を実質的に行っているのが
ベイリー・ギフォードという会社です。

ベイリー・ギフォードは100年以上にイギリスのスコットランド
の首都であるエディンバラで設立された独立系の運用会社です。

彼らはEPS(1株当たりの利益)やBPS(1株当たりの純資産)と
いった指標をあえて避けるようにしています。

その理由は短期的な指標であるEPSやBPSの動きに一喜一憂
していると、長期的に大きな成長をするであろう企業の
投資機会を逃すことになるからです。

そしてボトムアップにより銘柄選定することで、株式市場の
動きとは類似しない高いパフォーマンスを狙っていきます。

積極的にリターンを狙っていく姿勢はとても好感が持てますので、
はたしてどの程度のパフォーマンスを生み出してくれるのか今後が
楽しみです。

純資産総額は?

続いて、クロスオーバー・グロースの純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

純資産総額は大きいほうが、ファンドマネージャーが資金
を運用する際に効率よくできたり、保管費用や監査費用が
相対的に低くなりますので、コストが低く抑えられます。

また投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその
投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなる
こともありますので注意が必要です。

クロスオーバー・グロースの純資産は約580億円で、
運用開始から数か月で、この資産規模がかなり人気の高い
ファンドとなっていることがわかります。

規模としても全く問題ない水準です。

※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資
判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

クロスオーバー・グロースの実質コストはまだ運用報告書が
出ていないのでわかりませんが、2%を超えて来ることが
予想されます。

アクティブファンドの中でもかなり割高な水準です。

クロスオーバー・グロースはさらに、購入時手数料が3.85%と
異常に高くなっており、そう簡単には投資しようと思えない
水準です。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.85%(税込)※上限
信託報酬 1.653%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト まだ不明

※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略『クロスオーバー・グロース』の評価分析

基準価額をどう見る?

クロスオーバー・グロースの基準価額を見てみましょう。

まだ運用を開始して間もないので、今からですね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

随時更新予定

平均利回り
1年
3年
5年
10年

※2021年11月時点

年別の運用利回りは?

随時更新予定

年間利回り
2021年

※2021年11月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

インデックスファンドとの利回り比較

クロスオーバー・グロースに投資を検討しているのであれば、
より低コストのインデックスファンドとのパフォーマンスは
比較しておいて損はありません。

クロスオーバー・グロースは世界の株式に分散投資ができるので、
今回は、世界の株式に分散できるインデックスファンドとして
非常に人気の高いeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
と比較をしました。


※引用:モーニングスター

まだ運用が開始されてから数か月なので、何とも評価しがたい
ですが、現状はインデックスファンドのほうがパフォーマンス
で上回っているようです。

クロスオーバー Slim 全世界
1年 +47.92%
3年 +18.24%
5年
10年

※2021年11月時点

アクティブファンドとの利回り比較

クロスオーバー・グロースに投資を検討しているのであれば、
他のアクティブファンドとパフォーマンスを比較して
おいて損はありません。

そこで、今回は世界の株式に分散投資ができるファンドの中でも
特にパフォーマンスが優れているとアセマネOneのグローバル・
ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界』と比較しました。


※引用:モーニングスター

まだ数か月なので、判断はしづらいですが、トントン
くらいのパフォーマンスになっています。

このままクロスオーバー・グロースが未来の世界と
同じレベルの運用ができると評価はかなり高いですね。

クロスオーバー 未来の世界
1年 +26.99%
3年 +28.98%
5年 +25.43%
10年

※2021年11月時点

最大下落率は?

随時更新予定

期間 下落率
1カ月
3カ月
6カ月
12カ月

※2021年11月時点

評判はどう?

続いて、クロスオーバー・グロースの評判を見てみましょう。

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを
購入しているということなので、評判がいいということに
なります。

まだ運用を開始したばかりですが、すでに500億円以上流入して
いることから考えても、評判は上々であると言えます。


※引用:モーニングスター

ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略『クロスオーバー・グロース』の評価まとめと今後の見通し

いかがでしょうか?

今までであれば、海外の未上場企業に投資をするという選択肢は
ありませんでした。

しかし、クラウドファンディングで国内の未公開株に投資が
できるようになったりと、未公開株への投資の窓口が徐々に
広がりを見せています。

マネックス証券でもHiJoJo Partners株式会社を通じて、海外の
ユニコーン企業に投資ができるようになったりと、今後この流れ
は加速していくものと予想ができます。

ただ、未公開株に投資をすれば、上場株より儲かると断言
できるわけでもありません。

このあたりは運用会社(ベイリー・ギフォード)の銘柄選定に
かかっているので、今後どのようなパフォーマンスとなるか
楽しみにモニタリングをしていきたいと思います。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点