新興国=値が大きく上がるというイメージが強いため、未だに多くの投資家から
人気を集めています。新興国ファンドもすでに色々と出ていますが、
アセットマネジメントOneから、最近また新しいファンドが出ました。

果たして、どのようなファンドなのでしょうか?今日は、私が独自の目線で
分析していきたいと思います。

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の基本情報

投資対象は?

まず投資対象は、新興国の株式または事業活動の主要な部分を新興国で行う企業です。

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』での
ハイクオリティ企業というのは、持続可能な競争優位性を持ち、高成長が期待できる
割安企業のことを指します。

地域別で見てみると、中国が50%、次いでアメリカ、ブラジルとなっています。
なぜアメリカが?と疑問に思ってしまいますが、他に入れたい銘柄がなかったのでしょう。

現在、組み入れ銘柄は34銘柄となっており、1位のHDFC BANKはインドの民間銀行最大手。

2位のテンセントはWeChatという10億人が利用する中国版LINEの運営会社。
3位のアリババは、中国のオンラインマーケットの最大手。となっています。

上位の5社はどこでもよく見る銘柄となっています。
組み入れ銘柄が少ないことから銘柄選定への自信がうかがえますね。

運用体制は?

実際の運用はモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントが行います。

モルガン・スタンレー・インベストメントは1975年に設立され、世界20か国で、
株式・債券等の伝統的資産運用を世界の投資家に提供しています。

純資産総額は?

続いて、未来の世界(新興国)の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の現在の純資産総額は
約2300億円ですので、純資産額は問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の実質コストは
まだ運用報告書が出ていないため正確にはわかりませんが、1.85~1.95%になると思われます。

購入時手数料と併せて初年度は5%取られますので、コストは高すぎますね。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.836%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.85~1.95%(概算値)

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の評価分析

基準価格をどう見る?

未来の世界(新興国)の現在の基準価額は10400円程度です。

1月末の大暴落で10%程度下げ、そこからまだ回復できていない状態です。

市場は落ち着きを取り戻してきていますので、今からといったところでしょう。

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで
一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入している人が
多いということなので、評判がいいということです。

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』は昨年12月に
設定されたタイミングで資金が大きく流入しましたが、それ以降パフォーマンスが
優れないため、資金の流入量が5分の1程度になっています。

つまり12月時点ではかなり期待されて多くの投資家が投資をしましたが、
その後の実績が伴っていないため、人気に陰りが見えているということになります。

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の今後の見通し

アクティブファンド全体に言えることですが、このファンドの運用チームが
どの程度能力があるかを見極めるのは非常に重要なことです。

テーマ型ファンドの場合は、そのテーマが今後伸びるかどうかを優先的に
考えるべきですが、特にテーマがなく、新興国全体の経済成長に期待して
投資をするような場合は、特に銘柄の選定が肝となります。

ちなみに過去10年の運用実績を見ると、新興国型のアクティブファンドで
10年平均利回りがプラスなのは、半分ほどしかありません。

つまり、何の根拠もなく購入すると50%の確率で、マイナスになってしまう
可能性があるわけです。

そのため、1年、2年は運用がうまくいくかまず運用チームの運用能力を
確認する必要があります。

「未来の世界」では、運用がうまく行っていますが、新興国でうまく行くか
どうかは別問題です。

未知のものに高いコストをかけるのはばからしいので、新興国の
アクティブファンドに投資をしたいのであれば、すでに長期で運用実績が
でているファンドのほうが安心です。