2018年頃から急速に名前を聞くようになった『5G』。現在、人々の生活や産業のそのほとんどは人を介していますが、5Gが実現すると、様々な人・モノすべてがインターネットで繋がり、私たちの生活はより豊かになります。

5Gのサービス例をもう少し具体的に紹介すると、5G技術により自動運転や遠隔手術、ドローン宅配など、すでに実現しつつあるサービスも含め、5Gでなければ、実現できない世界です。


※引用:販売資料

そんな5Gを活用した先進的なサービスを生み出している企業に着目し、かつ高成長地域であるアジアの企業に絞って投資をしていくのが、三井住友トラスト・アセットの次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド『愛称:THE ASIA 5G』です。

今日は、このTHE ASIA 5Gについて独自の目線で徹底分析していきます。

「次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド『THE ASIA 5G』って投資対象としてどうなの?」

「次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド『THE ASIA 5G』って持ってて大丈夫なの?」

「次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド『THE ASIA 5G』より良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。


次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド『THE ASIA 5G』の基本情報

投資対象は?

THE ASIA 5Gの投資対象は、日本を含むアジア諸国・地域の通信技術の発展により業績面で恩恵を受けるとされる企業の株式です。そのため、後述しますが、アジア地域以外の銘柄も一部含まれます。

ファンド・オブ・ファンズ形式を採用しており、実質的な運用はニューバーガー・バーマン・インベストメントが行います。

直近の組入上位5か国は以下のようになっています。アジアの中でも発展している国への投資が中心です。10%程度、先進国の株式が含まれているのも特徴ですね。


※引用:マンスリーレポート

銘柄の選定は、5G推進段階に応じた成長産業分野にフォーカスし、推進段階に応じた銘柄選択をしていきます。


※引用:販売資料

純資産総額は?

投資を検討するうえで、純資産総額は必ず確認するようにしてください。

純資産総額が多いほうが、ファンドマネージャーが資金を投資する際に有利であったり、他の投資家の解約の際の影響が小さくなりますので、優れた投資信託と言えます。

投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなることもありますので注意が必要です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

THE ASIA 5Gは一時期1000億円を超えるファンドになっていましたが、パフォーマンスが芳しくないこともあり、現在は580億円程の規模になっています。規模としては未だに大きいので問題ありません。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用がかかっていることをご存知ですか?

これを実質コストと言いますが、実質コストには株式売買手数料や有価証券取引税、監査費用などが含まれています。特に純資産総額が小さいときには、信託報酬より実質コストがかなり割高になっている場合もあるので、注意が必要です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

THE ASIA 5Gの実質コストは1.85%とかなり割高な設定になっています。購入時手数料と併せると初年度は5%以上取られますので、投資をする際には慎重にならざるを得ません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.848%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト 1.85%(税込)

※引用:最新運用報告書

「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド『THE ASIA 5G』の評価分析

基準価額をどう見る?

THE ASIA 5Gは設定と同時にコロナショックに遭い、大きく下落しましたが、その後は2021年末まで大きく上昇しました。

ただ、2022年に入ると、また大きく下落しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、THE ASIA 5Gの運用実績を見てみましょう。

直近1年間の利回りは12.63%のマイナスとなっています。

投資信託は長期保有が前提になりますので、あまり単年のマイナスは気にしなくても大丈夫です。どちらにしてもこの段階では、良いファンドか悪いファンドかわかりませんので、必ず他のファンドと比較をするようにしてください。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 ▲12.63%
3年
5年
10年

※2022年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

年別のパフォーマンスは?

続いて、THE ASIA 5Gの年別のパフォーマンスを見てみましょう。

2020年、2021年は20%を超えるプラス、2022年は20%を超えるマイナスということで、かなり大きく値動きしていることがわかります。

年間利回り
2022年 ▲27.95%(1-9月)
2021年 +25.62%
2020年 +54.59%(4-12月)

※2022年10月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

THE ASIA 5Gに投資をするのであれば、最低限、低コストのインデックスファンドよりパフォーマンスが優れていなければ、投資をする価値がありません。

THE ASIA 5Gは新興国株式が中心なので、新興国株式のインデックスファンドとして非常に人気の高いeMAXIS Slim新興国株式インデックスと比較をしました。


※引用:モーニングスター

全期間において、THE ASIA 5Gがパフォーマンスでかなり大きく差をつけています。

ここまでインデックスファンドに差をつけられるのであれば、投資をする価値があると言えそうです。

THE ASIA 5G slim 新興国
1年 ▲12.63% ▲7.26%
3年 +7.52%
5年 +2.96%
10年

※2022年10月時点

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドへ投資をするのであれば、アクティブファンドの中でも優秀なファンドに投資をしたいものです。

そこで、今回は新興国株式を投資対象にアクティブ運用している新興国ハイクオリティ成長株ファンド『未来の世界(新興国)』と比較をしました。


※引用:モーニングスター

こちらも2022年以降はTHE ASIA5Gが大きくパフォーマンスでリードしています。

インデックスファンドと比較すると、どちらのファンドも圧倒的に優れた成果を残していますので、このあたりのファンドであれば、投資を検討しても良さそうです。

THE ASIA 5G 未来の世界(新興国)
1年 ▲12.63% ▲19.23%
3年 +7.90%
5年
10年

※2022年10月時点

ちなみに。

気になる人もいるかもしれないと思い、「THE ASIA 5G」と「THE 5G」を比較しました。

こう比較をしてみると、かなり似たような値動きをしていますが、「THE ASIA 5G」のほうがパフォーマンスでは上回っているようですね。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、「このファンドは最大どの程度、下落する可能性があるのか」という点だと思います。事前に下落幅を知っておくことで心構えができますので、実際に急落が起きた際慌てなくて済みます。

THE ASIA 5Gの最大下落率は、2022年1月~6月の半年間で最大23%近く下落しています。

期間 下落率
1カ月 18.79%
3カ月 15.40%
6カ月 22.96%
12カ月 14.07%

※2022年10月時点

まだ運用期間も短いこともあり、大した下落は経験していないようです。

評判はどう?

それでは、THE ASIA 5Gの評判はどうでしょうか?

ネット等で口コミを調べることもできますが、資金の流出入を見ることで、評判がわかります。評判がよければ、資金が流入超過になりますし、評判が悪くなっていれば、資金が流出超過になります。

THE ASIA 5Gは2021年の後半から資金の流出が続いています。この時期からパフォーマンスが悪化しているので、その影響でしょう。

ただ運用期間全体で見ると、パフォーマンスは悪くないので、もう少し評価されてもいい気がします。


※引用:モーニングスター

次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド『THE 5G』の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

新型コロナウイルスを契機に、より非接触のサービスの普及が加速しており、5Gはこれからの時代になくてはならない存在です。

すでに2021年以降に想定される5G機器やサービスとして、工場でのVR/ARを活用した支援、ドローンによる遠隔警備、建機の遠隔操作、介護ロボットの遠隔制御、物流における5G接続ドローンなど、挙げたらキリがありません。

そして、すでにインデックスファンドをはるかに上回るパフォーマンスとなっていることからも、5Gへの期待の高さが見て取れます。

この分野は今度数年でかなり伸びる分野だと私も思っていますので、手数料は高いですが、投資を検討する価値があると言えますね。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点