現在、日本国内の株式ファンドの中で、他を圧倒する
パフォーマンスをたたき出しているファンドがあります。

 

その名も、DIAM 新興市場日本株ファンド。

 

コロナ禍において、多くのファンドが苦戦を強いられる中で、
見事なまでにコロナを利用して、大きく基準価額を伸ばしています。

 

残念ながら、人気が出過ぎて純資産総額が増え運用に支障をきたす為、
2016年5月に新規の買い付けを停止、2018年2月には一部証券会社で
やっていた新規積立の申し込みも停止になってしまいました。

 

また今後、募集を再開する可能性も大いにありますので、
そのときに備えて、今日はDIAM 新興市場日本株ファンド
を徹底分析したいと思います。

 

 

DIAM 新興市場日本株ファンドの基本情報

投資対象は?

DIAM 新興市場日本株ファンドの主要投資対象は、新興国市場
(ジャスダック・東証マザーズ)です。

 

現在の組入銘柄数は116銘柄となっており、情報通信系の企業が
上位を占めています。

 

コロナの影響で、売上が伸びている企業が上位にランクイン
していることがわかります。

 


※引用:マンスリーレポート

 

純資産総額は?

純資産総額というのは、投資家から集めた資金の総額を指しますが、
必ず確認しておきたいポイントです。

 

純資産総額が少なければ、効率よく運用ができないため、コストが
嵩みますし、運用会社としても運用に力を入れないため、パフォー
マンスに影響が出てきます。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

DIAM 新興市場日本株ファンドは、2013年頃の上昇と共に純資産総額
も急増、2013年3月にも募集を停止しました。

 

その後、募集を再開しましたが、2016年5月に再度募集を開始しました
が、すぐにキャップに達して募集停止となっています。

 

その後は買い付けはできませんが、基準価額の上昇で時価が増えている
状況です。

 

純資産総額は130億円程度なので、決して大きいわけではありませんが、
DIAM 新興市場日本株ファンドは新興株式に投資しますので、純資産総額
が増えすぎるとファンドマネジャーが投資したいと思う銘柄だけに投資
できなくなりパフォーマンスが悪くなる可能性があります。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

投資信託には、販売時の手数料・信託報酬・信託財産保留金以外にも
費用がかかっているのをご存知でしょうか?

 

これを実質コストと言いますが、実質コストにはファンドの銘柄を
入れ替える際にかかる売買手数料や有価証券取引税、監査費用や
印刷費用が含まれます。

 

目論見書の信託報酬よりも実質コストがかなり割高になっている
ファンドもあるので、必ずチェックしたいポイントです。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

DIAM 新興市場日本株ファンドの実質コストは、1.87%で割高と
なっています。

 

しかし、これだけのパフォーマンスが出ていれば、このコストで
文句をいう人はまずいないでしょう。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.672%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.87%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

DIAM 新興市場日本株ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

DIAM 新興市場日本株ファンドの基準価額は、2020年後半から
異常な伸びを見せています。

 

のちほど他の日本株ファンドと比較をしますが、この上昇は
異常としか言えません。

 

販売停止になる理由がよくわかりますね。

 


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、DIAM 新興市場日本株ファンドの運用実績を
見てみましょう。

 

直近1年間の利回りは33.14%となっています。

 

どの期間で見ても20%近い利回りとなっており、とてつもない
成果を残しています。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 33.14%
3年 17.16%
5年 21.29%
10年 29.89%

※2020年8月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内中小型株式ファンドランキング

 

同カテゴリー内での利回りランキングは?

DIAM 新興市場日本株ファンドは、国内小型株の
グロースカテゴリーに属しています。

 

投資をするのであれば、同じカテゴリーでも優秀な
パフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

 

DIAM 新興市場日本株ファンドは、どの期間においても上位
10%にランクインしており、非常に優秀です。

 

上位●%
1年 3%
3年 5%
5年 2%
10年 3%

※2020年8月時点

 

年別のパフォーマンスは?

つづいて、DIAM 新興市場日本株ファンドの年別のパフォーマンス
を見てみましょう。

 

2018年だけは10%程度のマイナスですが、それ以外の年では
どの年も15%以上にリターンを出しており、5年前から保有していれば、
すでに資産が2倍になっているという驚異的なパフォーマンスです。

年間利回り
2020年 41.22%(1-6月)
2019年 19.42%
2018年 ▲10.85%
2017年 50.63%
2016年 16.79%
2015年 31.96%
2014年 18.19%

※2020年8月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

 

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

DIAM 新興市場日本株ファンドに投資するにあたって、
より低コストで運用できるインデックスファンドとの
パフォーマンスを比較しておいて損はありません。

 

今回は、日経225をベンチマークとするニッセイ 日経225
インデックスファンド
とパフォーマンスを比較してみました。

 

※引用:モーニングスター

 

一目でわかるくらいDIAM 新興市場日本株ファンドのほうが
パフォーマンスで優れていることがわかります。

 

これだけ差がつけば、もう迷う必要はありませんね。

 

短期間だけでなく、より長期のパフォーマンスでも、比較を
してみましょう。

 

DIAM新興 ニッセイ日経 225
1年 33.14% 2.84%
3年 17.16% 4.79%
5年 21.29% 2.81%
10年 29.89% 10.34%

※2020年8月時点

 

5年、10年のパフォーマンスを見ても、はるかに
DIAM 新興市場日本株ファンドのほうが優れています。

 

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

せっかくアクティブファンドに投資をするのであれば、
同じカテゴリーの中でも優秀なファンドに投資をしたい
と思うもの。

 

国内小型株の中で優秀なのはすでにわかっているので、
国内大型株カテゴリーのファンドと比較してパフォーマンス
がどうなのかを比較したいと思います。

 

今回は、中長期で高い実績を残しているスパークスの厳選投資
とパフォーマンスを比較しました。

 


※引用:モーニングスター

 

DIAM 新興市場日本株ファンドの圧勝です。

 

厳選投資もかなり優秀なファンドですが、国内小型株
ファンドと比較をするとどうしても見劣りしますね。

 

より長期間のパフォーマンスがどうなっているのかも
見ておきましょう。

 

DIAM新興 厳選投資
1年 33.14% 9.86%
3年 17.16% 9.23%
5年 21.29% 8.07%
10年 29.89% 16.23%

※2020年8月時点

 

どちらも非常に優れた成果を出していますが、
DIAM 新興市場日本株ファンドのほうがはるかに
パフォーマンスでは優れています。

 

最大下落率は?

それでは、DIAM 新興市場日本株ファンドの最大下落率を見て
みましょう。

 

2008年5月~2008年10月で最大▲32.64%下落していますが、
注目すべきはその下落率の小ささです。

 

株式ファンドであれば、リーマンショック時は50%は下落しても
おかしくない中で、この程度に下落幅を抑えているのは、優れた
運用ができている証拠です。

 

リターンが大きいファンドは下落幅が大きくなりがちですが、
下落幅も抑えられているDIAM 新興市場日本株ファンドはもう
言うことはありません。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲16.39%
3カ月 ▲25.66
6カ月 ▲32.64%
12カ月 ▲30.40%

※2020年8月時点

 

分配金は?

続いてDIAM 新興市場日本株ファンドの分配金を見てみましょう。
2010年から分配金を出しており、ここ6年ほど2000円と高い分配金
を出しています。

 

ここまで高いリターンが出ているので、分配金を出してもよいかも
しれませんが、本来このファンドは分配金を出すことを目的とした
ファンドではないので、分配金はすべて再投資に回して収益を追求
してほしいところです。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2020年 2000円
2019年 2000円
2018年 2000円
2017年 2000円
2016年 2000円

※2020年8月時点

 

評判はどう?

DIAM 新興市場日本株ファンドの評判を確認する上で、毎月の資金
の流出入が役立ちます。

 

資金流入が多くなっていれば、人気が出てきているファンドである
とわかりますし、流出が続いているようであれば、評判が悪くなって
いるファンドと言えます。

 

DIAM 新興市場日本株ファンドは2016年5月に募集を停止しているので、
2016年前半に資金が多く流入しています。

 

それ以降は買い付けはできませんので、毎月資金流出超過になっています。
評判が悪いから資金が流出しているというよりは、買い付け(流入)
がないため、必然的に流出しかないということです。

 

ここまで優秀なファンドですので、なんとか買い付けのタイミングを
伺いたいですね。

 


※引用:モーニングスター

 

DIAM 新興市場日本株ファンドの評価まとめと今後の見通し

ここまでのパフォーマンスを出しているファンドであれば、ぜひ
投資したいという人も多いと思います。

 

実際、10年間どの期間をとっても高いパフォーマンスを出し続けて
いますので、今後も高いパフォーマンスに期待が持てます。

 

ただ、残念なことに、現在は募集停止となっており、今後、
一時的にパフォーマンスが悪くなれば、解約する人が増え、
再度募集される可能性はおおいにあり得ます。

 

そのときまで待つしかありませんが、動向をチェックしておきたい
ファンドであることには間違いありませんね。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点