近年のメガトレンドであるAI、ロボティクス、ビッグデータを、
さらに一歩進めたアムンディ・次世代医療テクノロジー・
ファンド『みらいメディカル』が登場しました。

過去のブログを読んでもらえばわかりますが、私は基本的に
医療系・バイオ系のファンドに対しては、ネガティブな印象を
持っていますが、アムンディ・次世代医療テクノロジー・ファンド
『みらいメディカル』は果たしてどうなのでしょうか?

「みらいメディカルって投資対象としてどうなの?」

「みらいメディカルって持ってて大丈夫なの?」

「みらいメディカルより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


アムンディ・次世代医療テクノロジー・ファンド『みらいメディカル』の基本情報

投資対象は?

みらいメディカルの投資対象は、先進国の医療テクノロジー
関連企業の株式に投資をしていきます。

医療テクノロジー関連企業には、医療機器、診療器具、
画像装置、医療サービス等が含まれます。

従来の医療系ファンドだと、製薬メーカーが含まれている
ことが多かったのですが、アムンディ・次世代医療テクノ
ロジー・ファンド『みらいメディカル』では、

「医療テクノロジー」関連の企業に特化しているという
意味で、今までのファンドとは少し異なるポジションに
います。

みらいメディカルの組入銘柄は54銘柄となっており、国別の
組入比率を見てみると、ほぼアメリカの銘柄で構成されて
いることがわかります。


※引用:マンスリーレポート

具体的な組入銘柄は以下のようになっています。

たぶんほとんど聞いたことのない企業が並んでいると
思います。

1位のアボットラボラトリーズは1888年創業の長い歴史を
持つ総合ヘルスケア企業で長期収載品や後発薬の他、診断
薬・機器、血管および心疾患治療機器、ニューロモデュレ
ーション機器など開発・製造しています。

2位のダナハーは細胞検査・治療用機器を提供するライフ
サイエンス部門試薬・消耗品・ソフトウェアなど診断部門
等を展開する。

3年間位のメドトロニックは医療機器セクターで売上高世界
最大級の企業で、心血管部門、低侵襲性治療技術部門、
糖尿病管理部門、疾患症状緩和部門の4分野で治療・
診断機器を開発・製造しています。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買
できなかったり、コストが嵩みますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

みらいメディカルは設定から半年で400億円まで純資産
を増やしましたが、それ以降はパフォーマンスが優れない
ことから純資産の増加も止まっています。

ただ、規模としては問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

みらいメディカルの実質コストは1.87%となっています。



購入時手数料と信託報酬で初年度は5%程度取られることを
考えると、積極的におすすめできるようなコスト体系では
ありません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.793%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.85%(概算値)

※引用:最新運用報告書

為替ヘッジは?

組入外貨資産について、原則為替ヘッジは行いません。

分配金は?

毎年1月及び7月の2回、収益の分配を行います。

アムンディ・次世代医療テクノロジー・ファンド『みらいメディカル』の評価分析

基準価額の推移は?

みらいメディカルの基準価額はコロナショックで一時期8000円台
まで下落しましたが、今は10000円を回復しています。

分配金を受け取らずに再投資した場合の基準価額(青線)を見ると、
コロナショック前の高値を更新していますので、運用自体は
比較的うまくいっているようです。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、みらいメディカルの運用実績を見てみましょう。

直近1年間の利回りは10.05%と好調です。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 10.05%
3年
5年
10年

※2020年11月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

みらいメディカルは、日本を含むグローバル株式カテゴリーに
属しています。

投資をするのであれば、同じカテゴリーでも優秀な
パフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でのパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

みらいメディカルは、上位30%程度に位置しているので、
パフォーマンスは悪くないことがわかります。

上位●%
1年 31%
3年
5年
10年

※2020年11月時点

年別のパフォーマンスは?

みらいメディカル の年別のパフォーマンスも見てみましょう。

2019年は26%とかなり高い利回りとなっています。

2020年もこの調子であれば、プラスの利回りを維持でき
そうですね。

平均利回り
2020年 +5.97%(1-9月)
2019年 +26.88%

※2020年11月時点

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

みらいメディカルへの投資を検討するのであれば、
インデックスファンドよりもパフォーマンスが
優れているのは、最低条件です。

そこで、資産構成比が比較的類似していて、人気の高い
インデックスファンドであるeMAXIS Slim先進国株式
インデックス
と比較しました。


※引用:モーニングスター

終始、みらいメディカルのパフォーマンスが上回っており、
これなら投資をする価値があると言えます。

アムンディ slim 先進国
1年 10.05% 1.51%
3年 4.19%
5年
10年

※2020年11月時点

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、他のアクティブ
ファンドをパフォーマンスを比較してから投資をしても、
遅くはありません。

そこで、今回は先進国株式を投資対象にアクティブ運用している
大和住銀DC海外株式アクティブファンドを比較をしました。


※引用:モーニングスター

大和住銀DC海外株式アクティブファンドは非常に優秀なファンドなので、
これと比べてしまうとというのはありますが、みらいメディカルが
パフォーマンスで上回っている時期もあるので、健闘しているほうだと
思います。

アムンディ 大和住銀DC
1年 10.05% 31.86%
3年 15.41%
5年 13.32%
10年 15.65%

※2020年11月時点

最大下落率は?

みらいメディカルに投資をする前に、最大でどの程度
下落する可能性があるのかを知っておくことは非常に重要です。

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、
大きく下落した相場でも落ち着いて保有を続けられる
からです。

みらいメディカルの最大下落率は2018年10~12月の3カ月間で
最大▲16.65%となっています。

まだ運用期間が短いので、そこまで大きな下落は経験して
いませんが、焦って売却しなようにしてください。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまう
かもしれません。

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れ
の可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲11.49%
3カ月 ▲16.65%
6カ月 ▲6.95%
12カ月 ▲5.16%

※2020年11月時点

分配金の推移は?

みらいメディカルは年2回の決算時(1月、7月)に分配を行います。

2019年、2020年はそれぞれ以下のような分配がされています。

基準価額が10,000円をきらない程度までの分配に留めているので
健全ではありますね。

ただ、このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け
取らずに再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2020年 750円
2019年 500円

評判はどう?

みらいメディカルの評判がどうか確認するうえで、資金の
流出入額が役に立ちます。

資金が流入超過となっているということは、それだけ購入
している人が多いということなので、評判が良くなっている
ということです。

では、みらいメディカルはどうなっているのか。

設定以来、毎月資金が流入していましたが、2019年の後半
からは資金の流出が目立ちましたが、2020年に入り、
また資金が流入超過となっています。

コロナの影響もあり、ファンドの評判がまたよくなって
きているようです。


※引用:モーニングスター

アムンディ・次世代医療テクノロジー・ファンド『みらいメディカル』の評価まとめと今後の見通し

基本スタンスとして、バイオ・医療系のファンドに対して
はあまり良い印象を持っていないというのが正直なところ
です。

特に医薬品の開発という分野では、難易度の高さは、かなり
詳しく理解していますので、組入上位に製薬メーカーが
組み込まれているファンドにはあまり投資したいと思いません。

一方、過去の歴史から考えると、「医療テクノロジー」の
進化によって、心電図・脳波計など今では多くの人が当たり
前のように利用できるようになっています。

またMRIやレーザー光を利用した手術が行えるようになった
ことで、医療のハイテク化が加速し、医療の質が向上しました。

そして、近年のAIやビッグデータ、ロボティクスの普及に
よって、医療の分野にさらなる変革が起こるというのも
非常にイメージがつきます。

たとえば、「予防分野」における遺伝子検査、病気の早期
発見、患者の既往歴にもとづく予防医療は上記、技術の発展
に伴い、大きく進歩すると思います。

「治療分野」では、遠隔診療や遠隔手術、最適な治療方法の
解析などが期待できます。

コロナショックの影響は比較的軽微で済んでいるという点は
評価できますが、かなり高コストなファンドであることには
変わりありません。

少なくともインデックスファンドよりはパフォーマンスが
上回っていますので、及第点ではありますが、やはり運用期間
がまだ短いので、もう少しファンドの実力をモニタリング
してから投資判断をするべきです。

さきほども比較しましたが、テーマ型ファンドでなくとも、
優れたパフォーマンスのアクティブファンドは数は少ないですが、
実在しますので、そういったファンドに投資をするのも
よいと思います。