近年のメガトレンドであるAI、ロボティクス、ビッグデータを、
さらに一歩進めたアムンディ・次世代医療テクノロジー・
ファンド『みらいメディカル』が登場しました。

 

過去のブログを読んでもらえばわかりますが、私は基本的に
医療系・バイオ系のファンドに対しては、ネガティブな印象を
持っていますが、アムンディ・次世代医療テクノロジー・ファンド
『みらいメディカル』は果たしてどうなのでしょうか?

 

細かく内容を見ていきましょう。

 

 

アムンディ・次世代医療テクノロジー・ファンド『みらいメディカル』の基本情報

投資対象は?

みらいメディカルの投資対象は、先進国の医療テクノロジー
関連企業の株式に投資をしていきます。

 

医療テクノロジー関連企業には、医療機器、診療器具、
画像装置、医療サービス等が含まれます。

 

従来の医療系ファンドだと、製薬メーカーが含まれている
ことが多かったのですが、アムンディ・次世代医療テクノ
ロジー・ファンド『みらいメディカル』では、

 

「医療テクノロジー」関連の企業に特化しているという
意味で、今までのファンドとは少し異なるポジションに
います。

 

みらいメディカルの組入銘柄は56銘柄となっており、国別の
組入比率を見てみると、ほぼアメリカの銘柄で構成されて
いることがわかります。

 


※引用:マンスリーレポート

 

具体的な組入銘柄は以下のようになっています。

 

たぶんほとんど聞いたことのない企業が並んでいると
思います。

 

1位のアボットラボラトリーズは1888年創業の長い歴史を
持つ総合ヘルスケア企業で長期収載品や後発薬の他、診断
薬・機器、血管および心疾患治療機器、ニューロモデュレ
ーション機器など開発・製造しています。

 

2位のメドトロニックは医療機器セクターで売上高世界
最大級の企業で、心血管部門、低侵襲性治療技術部門、
糖尿病管理部門、疾患症状緩和部門の4分野で治療・
診断機器を開発・製造しています。

 

3位のダナハーは細胞検査・治療用機器を提供するライフ
サイエンス部門試薬・消耗品・ソフトウェアなど診断部門
等を展開する。


※引用:マンスリーレポート

 

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買
できなかったり、コストが嵩みますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

 

みらいメディカルは設定から半年で400億円まで純資産
を増やしましたが、それ以降はパフォーマンスが優れない
ことから純資産の増加も止まっています。

 

ただ、規模としては問題ありませんね。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

投資信託には信託報酬や購入時手数料がかかりますが、
実際にそれ以外にも印刷費用や監査費用、有価証券取引税
などのコストがかかります。

 

これを実質コストと言いますが、インデックスファンドに
おいて、実質コストというのは何よりも重要な項目です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

みらいメディカルの実質コストは1.87%となっています。



購入時手数料と信託報酬で初年度は5%程度取られることを
考えると、積極的におすすめできるようなコスト体系では
ありません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.793%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.87%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

為替ヘッジは?

組入外貨資産について、原則為替ヘッジは行いません。

 

分配金は?

毎年1月及び7月の2回、収益の分配を行います。

 

アムンディ・次世代医療テクノロジー・ファンド『みらいメディカル』の評価分析

基準価額の推移は?

みらいメディカルの基準価額は8400円程度となっています。

 

直近までは10000円以上をキープしていましたが、コロナ
ショックの影響で20%ほど下落し、10000円を大きく下回
っています。

 

他の株式ファンドと比べるとまだ下落幅は小さいようですが、
10000円を大きく下回ってしまっているのは厳しいですね。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

みらいメディカル の直近1年間の利回りは▲5.16%です。
これでも同カテゴリー内で上位15%以内のパフォーマンス
なので、他のファンドがいかにコロナショックの影響を
受けたかがよくわかります。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解して
いますか?

 

もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいて
ください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲5.16% 14%
3年
5年
10年

※2020年2月時点

 

年別のパフォーマンスは?

みらいメディカル の年別のパフォーマンスも見てみましょう。

 

2019年は26%の好パフォーマンスとなっており、2020年は
3カ月で15%ほどのマイナスとなってはいますが、トータル
では十分プラスを保っています。

2020年 ▲14.92%(1-3月)
2019年 +26.88%

※2020年2月時点

 

評判はどう?

みらいメディカルの評判がどうか確認するうえで、資金の
流出入額が役に立ちます。

 

資金が流入超過となっているということは、それだけ購入
している人が多いということなので、評判が良くなっている
ということです。

 

では、みらいメディカルはどうなっているのか。

 

設定以来、毎月資金が流入していましたが、2019年の後半
からは資金が流出し始めています。

 

相対的にはパフォーマンスも悪くはありませんが、結局
マイナスでは投資家としては投資をするメリットがありま
せん。

 


※引用:モーニングスター

 

まとめ

基本スタンスとして、バイオ・医療系のファンドに対して
はあまり良い印象を持っていないというのが正直なところ
です。

 

特に医薬品の開発という分野では、難易度の高さは、かなり
詳しく理解していますので、組入上位に製薬メーカーが
組み込まれているファンドにはあまり投資したいと思いません。

 

一方、過去の歴史から考えると、「医療テクノロジー」の
進化によって、心電図・脳波計など今では多くの人が当たり
前のように利用できるようになっています。

 

またMRIやレーザー光を利用した手術が行えるようになった
ことで、医療のハイテク化が加速し、医療の質が向上しました。

 

そして、近年のAIやビッグデータ、ロボティクスの普及に
よって、医療の分野にさらなる変革が起こるというのも
非常にイメージがつきます。

 

たとえば、「予防分野」における遺伝子検査、病気の早期
発見、患者の既往歴にもとづく予防医療は上記、技術の発展
に伴い、大きく進歩すると思います。

 

「治療分野」では、遠隔診療や遠隔手術、最適な治療方法の
解析などが期待できます。

 

コロナショックの影響は比較的軽微で済んでいるという点は
評価できますが、かなり高コストなファンドであることには
変わりありません。

 

悪くはありませんが、ベストな選択肢だとも思えませんので、
もう少し運用状況をモニタリングしていきたいと思います。