世界のリートに分散投資ができるということで非常に人気
のあるDIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)。

毎月分配型のファンドですと、USリートやJリートが多く
グローバルリートに投資ができるファンドというのは実は
多くありません。

リート自体は投資対象として魅力はあるのですが、毎月分配型に
なっているこのファンドはどうなのでしょうか?

「DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)って投資対象としてどうなの?」

「DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)って持ってて大丈夫なの?」

「DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)より良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。

今日は、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)を
徹底分析していきます。


DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の基本情報

投資対象は?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の主要
投資対象は、日本を含む世界各国のリートです。

S&P 先進国REITインデックスの動きに連動する投資成果を
目指します。

リートについてはご存じの方も多いかと思いますが、皆さんから
集めた資金を元手として、オフィスビル、病院、商業施設など、
個人では投資できないような投資先に投資をしていきます。

様々な種類の不動産に分散投資ができるというのも魅力の
ひとつとなっていますね。

現在の組入数は389銘柄となっており、国・地域別の配分を
見ると、米国の比率が6割強と大半を占めています。

※引用:交付目論見書

業種別の組入比率を見てみると、様々な不動産に分散投資
をしていることがわかります。国だけでなく、業種も分散
されているのは投資家からするとありがたいですね。


※引用:マンスリーレポート

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

つみたてNISAやiDeCoで積立投資を検討している人も多いと
思います。

そこで、つみたてNISAやiDeCoの対応状況をまとめました。

つみたてNISA iDeCo
× ×

※2021年4月時点

純資産総額は?

つづいて、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月
分配型)の純資産総額を見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、ファンドの運用で必ず発生する
運営コストが相対的に高くなるので、ファンドのパフォーマンスを
悪化させる原因になります。

そのため、純資産総額も事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の純資産
総額は、現在約1,900億円です。

最盛期で3,000億円規模までありましたが、今では約40%
ほど減少しています。純資産総額の規模としては問題あり
ませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬以外にも、実際
にはコストがかかります。

株式売買手数料や有価証券取引税、印刷費用などが該当します。

これを実質コストと言いますが、実質コストが信託報酬よりも
かなり高くなっていることもありますので、必ず事前に確認して
おいたほうがよいポイントです。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の実質
コストは1.00%となっています。

実質、インデックスファンドなのですが、購入時手数料が
かかる点と、未だに1%程度も手数料を取っている時点で、
かなりの割高となっていることがわかります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 2.75%(税込)※上限
信託報酬 0.935%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.00%(概算値)

※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の評価分析

基準価額をどう見る?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の基準価額は
直近3年間で25%ほど下落しています。

分配金を受け取らずに運用した場合の基準価額(青線)は3年間で
約20%ほど上昇しています。

コロナショックで基準価額が急落したことで、分配金を50%減
させましたが、それでもまだファンドの収益力を上回る分配が
行われています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の
利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは38.08%となっています。

ただ、直近の1年間はコロナショックで大きく下落した後
からの1年間なので、あまり参考になりません。

3年平均、10年平均は7%程度のプラスですが、5年平均利回りは
3%程度のプラスということで、年ごとに運用にムラあることが
ここから予想できます。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 +38.08%
3年 +7.80%
5年 +3.41%
10年 +9.46%

※2021年4月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外リートファンド ランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)は
海外RIETカテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、同じカテゴリーでも優秀なパフォーマンス
のファンドに投資をすべきなので、同カテゴリー内でもパフォー
マンスのランキングは事前に調べておいて損はありません。

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)は
10年平均利回り以外は、平均的な順位となっています。

10年平均利回りだけランキングが高い場合、直近の
パフォーマンスが平均的な水準なので、高い評価は
できません。

上位●%
1年 53%
3年 44%
5年 44%
10年 27%

※2021年4月時点

年別のパフォーマンスは?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の年別の
利回りを見てみましょう。

2014年には大きなプラスのリターンを出していますが、
2015年以降はそこまで優れた成果を残せていないことが
わかります。

2019年には20%以上のプラスを出しましたが、2020年には
それを相殺するくらいのマイナスを出しています。

総じて、あまり優れた運用はできていないようです。

年間利回り
2021年 +15.40%(1-3月)
2020年 ▲19.54%
2019年 +21.18%
2018年 ▲7.71%
2017年 +4.89%
2016年 ▲0.52%
2015年 ▲0.20%
2014年 +41.62%

※2021年4月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

インデックスファンドとの利回り比較

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)に
投資をするのであれば、より低コストで投資ができる
インデックスファンドとのパフォーマンスは比較して
から投資をしても遅くはありません。

今回は、S&P先進国REIT指数に連動するSMTグローバル
REITインデックスとパフォーマンスを比較してみました。


※引用:モーニングスター

かなり拮抗していますが、直近でわずかにDIAM 世界リート
インデックスファンド(毎月分配型)のほうが負けています。

より長期の利回りで比較をしても、この傾向は変わりません。

これは、同じベンチマークを採用しているので、手数料の差
だけSMTグローバルREITインデックスが優位にたっていると
いうことですね。

DIAM 世界リート SMTグローバル
1年 +38.08% +39.29%
3年 +7.80% +7.92%
5年 +3.41% +3.59%
10年 +9.46% +9.56%

※2021年4月時点

類似ファンドとの利回り比較

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)のような
毎月分配型ファンドに投資をするのであれば、他の毎月分配型
ファンドとパフォーマンスを比較しておくのは悪くありません。

毎月分配型ファンドにおいて一番重要なのは分配金を多く
受け取れるかではなく、ファンドがちゃんと運用益を得ていて、
その運用益の範囲で分配金を出しているかという点です。

そこで、今回は、私が毎月分配型ファンドであれば唯一
おすすめしているアライアンス・バーンスタインの米国成長株
投信Dコースと比較をしてみました。


※引用:モーニングスター

米国成長株投信Dコースは米国株100%のファンドなので、
取っているリスクが違いますが、3年間でこれだけパフォー
マンスに差がついています。

この差は実質あなたが受け取れる分配金の額に直接影響
してきますので、いかにパフォーマンスの優れたファンド
に投資をすることが重要かわかっていただけると思います。

DIAM 世界リート AB米国成長
1年 +38.08% +49.97%
3年 +7.80% +22.15%
5年 +3.41% +18.93%
10年 +9.46%

※2021年4月時点

最大下落率は?

標準偏差がわかれば、どの程度下落する可能性があるかは
ある程度予測できますが、実際にどれくらい下落したこと
があるのか確認するほうがイメージが湧きます。

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の最大
下落率は2018年3月~2009年2月で▲62.67%となっています。

リートと聞くと、比較的リスクが小さいと思われる方も多い
ですが、大きく下落するときは株式と同じレベルで下落する
ことがあります。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲35.29%
3カ月 ▲51.66%
6カ月 ▲61.09%
12カ月 ▲62.67%

※2021年4月時点

分配健全度はどれくらい?

分配金を毎月受け取っていると、受け取っていることに安心
してしまい、自分の投資元本からの配当なのか、ファンドの
収益からの配当なのか調べなくなります。

そこで、分配金がファンドの収益からちゃんと支払われている
のかを調べるときに役立つのが分配健全度です。

分配健全度とは、1年間の分配金の合計額と基準価額の変動幅を
もとに、あなたが受け取った分配金の約何%がファンドの収益
によるものなのかを計算できる指標です。

基準価額の変動幅 1年間の分配合計額 分配健全度
551円 300円 283%

※2020/4/29~2021/4/28

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の直近1年間の
分配健全度は283%となっています。

分配健全度は100%を切ると、一部ファンドの収益以外から
分配金が支払われていることを意味しますが、0%を下回る
ということは、ファンドの収益からの支払いは一切ない
ということを意味します。

直近1年間はファンドの収益ですべて分配金の支払いをできて
いますが、今の分配を続けている限り、すぐにまた分配健全度は
100%を切ってきます。

分配金利回りはどれくらい?

毎月分配型のファンドに投資をしている場合、どれくらいの
分配金が受け取れるのかを知るために分配金利回りを参考
にします。

分配金利回りは1年間で受け取った分配金の合計金額を
基準価額で割ることで計算できます。

ただし、投資信託の場合、分配金利回りだけをみていると、
受け取っている分配金がファンドの収益から出ている
ものなのか、投資元本が削られているのか、判断できません。

そのため、ファンドの運用利回りと分配金利回りを比較して、
ファンドの運用利回りのほうが高ければ、あなたが受け取って
いる分配金がファンドの運用の収益から支払われていると
判断することができます。

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の
分配金利回りは10.4%なので、コロナショックを経て、
健全な水準に近づいてきました。

それでもまだ運用利回りと比べると、分配金利回りは
高いので、タコ足配当は続きそうです。

未だ多くの投資家が勘違いをしながら、分配金利回りが
高いファンドに投資をしていますが、くれぐれも気を
つけてほしいと思います。

運用利回り 分配金利回り
1年 +38.08% 10.4%
3年 +7.80%
5年 +3.41%
10年 +9.46%

※2021年4月時点

分配金余力はどれくらい?

毎月分配型ファンドに投資をしている場合、もう1つ気になる
のが今後いつごろ、減配されそうかという点です。

そんなときに役立つのが分配金余力という考え方です。

分配金余力というのは、今の分配金の水準をあと何か月
続けられそうかを判断するための指標です。

明確にこの水準になったら減配されるという指標では
ありませんが、12カ月を切ったファンドはたいてい近々、
減配されることが多いです。

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の
分配金余力は、直近で減配したため、約20カ月です。

2020年に減配したとはいえ、安心できる水準ではない
ことがわかります。

分配金 繰越対象額 分配金余力
160期 50円 707円 15.1カ月
161期 50円 688円 14.7カ月
162期 50円 647円 13.9カ月
163期 50円 610円 13.2カ月
164期 25円 589円 24.5カ月
165期 25円 570円 23.8カ月
166期 25円 554円 23.1カ月
167期 25円 533円 22.3カ月
168期 25円 512円 21.4カ月
169期 25円 497円 20.8カ月
170期 25円 478円 20.1カ月
171期 25円 457円 19.2カ月

※引用:最新運用報告書

評判はどう?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の評判
を確認する上で、毎月の資金の流出入が役立ちます。

資金流入が多くなっていれば、人気が出てきているファンド
であるとわかりますし、流出が続いているようであれば、
評判が悪くなっているファンドと言えます。

それでは、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月
分配型)の評判を見てみましょう。2018年以降、資金流入
が続いています。

パフォーマンスが優れないにもかかわらず、資金が流入
しているのは、基準価額が下がったことにより分配金利回り
が見かけ上高くなったため、無知な投資家が飛びついた
というのが実態です。

ファンドの実力に伴って人気が出ているわけではないので、
くれぐれも注意してください。


※引用:モーニングスター

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

直近、そこまで大きく下落する相場に遭遇してこなかった
ので、REITの下落の恐ろしさを忘れていた人も多いのでは
ないでしょうか。

投資先が不動産なので、株式と違いリスクが相対的に低い
と感じてしまいます。しかし、REITはあくまでも有価証券
なので、不動産のように手堅い利回りになるわけではあり
ません。

その認識を初めからもって投資をしていないと、今回の
ような相場が来ると、慌ててしまい、最悪なタイミングで
ファンドを手放すことになります。

改めてになりますが、ファンドの運用利回りと分配金利回り
は全くの別物です。

運用利回り10%と言えば、100万円を投資した場合、年10万円
の運用益を受け取ることができます。

一方で、分配金利回り10%という場合は違います。

仮にファンドの運用利回りが3%しかなくても分配金利回りを
10%にすることはできるのです。

その結果、100万円投資をして、ファンドの運用益は3万円
しかないにもかかわらず、あなたは10万円の分配金を受け取る
ことになります。

では、運用益と分配金の差額の7万円はどこから出てきている
のかと言えば、あなたの投資した元本の100万円から支払われて
いるのです。

つまり、分配金利回りがいくら高くても、ファンドの運用利回り
が低ければ、まったく意味がないということです。

毎月分配型ファンドは私はそもそもおすすめはしませんが、
それでも投資をしたいという場合、ファンドの選定基準は
分配金利回りが高いか低いかではありません。

ファンドの運用利回りがちゃんとプラス(大きいほど良い)で、
運用利回りの範囲内か、少し超える程度で分配金を出している
ファンドを選ぶべきです。

ですので、今まで過剰な分配を続けてきたせいで、今後は
減配を繰り返すしかないようなファンドではなく、

毎年、しっかりとファンドの運用益を出して、その範囲で分配金を
出しているアライアンス・バーンスタインの米国成長株投信Dコースの
ようなファンドのほうがまだ投資する価値があると思います。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点