世界のリートに分散投資ができるということで非常に人気
のあるDIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)。

 

毎月分配型のファンドですと、USリートやJリートが多く
グローバルリートに投資ができるファンドというのは実は
多くありません。

 

リート自体は投資対象として魅力はあるのですが、毎月分配型に
なっているこのファンドはどうなのでしょうか?

 

今日は、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)を
徹底分析していきます。

 

 

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の基本情報

投資対象は?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の主要
投資対象は、日本を含む世界各国のリートです。

 

S&P 先進国REITインデックスの動きに連動する投資成果を
目指します。

 

リートについてはご存じの方も多いかと思いますが、皆さんから
集めた資金を元手として、オフィスビル、病院、商業施設など、
個人では投資できないような投資先に投資をしていきます。

 

様々な種類の不動産に分散投資ができるというのも魅力の
ひとつとなっていますね。

 

現在の組入数は366銘柄となっており、国・地域別の配分を
見ると、米国の比率が6割強と大半を占めています。

 

※引用:交付目論見書

 

業種別の組入比率を見てみると、様々な不動産に分散投資
をしていることがわかります。国だけでなく、業種も分散
されているのは投資家からするとありがたいですね。

 


※引用:マンスリーレポート

 

純資産総額は?

つづいて、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月
分配型)の純資産総額を見てみましょう。

 

純資産総額が小さいと運用が効率的に行えず、余計なコスト
が発生したり、運用会社も運用に力を入れないため、パフォ
ーマンスが優れないといったデメリットが発生します。

 

ですので、必ずチェックするようにしてください。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の純資産
総額は、現在約1,500億円です。

 

最盛期で3,000億円規模までありましたが、今では約50%
ほど減少しています。純資産総額の規模としては問題あり
ませんね。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬以外にも、実際
にはコストがかかります。

 

株式売買手数料や有価証券取引税、印刷費用などが該当します。

 

これを実質コストと言いますが、実質コストが信託報酬よりも
かなり高くなっていることもありますので、必ず事前に確認して
おいたほうがよいポイントです。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の実質
コストは0.963%となっています。

 

実質、インデックスファンドなのですが、購入時手数料が
かかる点と、未だに1%程度も手数料を取っている時点で、
かなりの割高となっていることがわかります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 2.75%(税込)※上限
信託報酬 0.935%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 0.963%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の評価分析

基準価額の推移は?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の基準
価額は2016円以降、右肩下がりに下落し続けていましたが、
コロナショックでさらに大きく下落しました。

 

分配金利回りも急上昇しており、明らかにファンドの収益力
を超えています。そのため、今後、基準価額の下落とタコ足
配当は止められないでしょう。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

それでは、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月
分配型)の利回りはどうでしょうか?

 

直近1年間の利回りは▲24.35%となっています。これだけ
マイナス幅が大きいにもかかわらず、海外RIETカテゴリ
ーでは、平均的な水準です。

 

このブログでは何度も言っていますが、REITは平常時、
値動きが小さいのですが、コロナショックのような
暴落時には株式以上の下落を見せることがあります。

 

3年平均、5年平均利回りもマイナスになってしまい、
投資家としたは少しモチベーションが下がってしまう
ようなパフォーマンスになっています。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解
していますか?

 

もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいて
ください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲24.35% 47%
3年 ▲4.94% 46%
5年 ▲4.02% 34%
10年 +6.79% 28%

※2020年4月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外REIT ランキング

 

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅の大きさを把握するときに
役立ちます。

 

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の
平常時の標準偏差は14~16ですが、直近1年間は、26く
らいまで上昇しています。

 

こういった暴落相場で標準偏差が上昇するということは
暴落時に基準価額の下落がかなり大きくなることを意味
します。

 

REITの怖さがここからもわかりますね。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 26.68 34%
3年 18.72 44%
5年 17.42 42%
10年 17.40 63%

※2020年4月時点

 

年別のパフォーマンスは?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の年別の
利回りを見てみましょう。

 

2014年には大きなプラスのリターンを出していますが、
2015年以降はそこまで優れた成果を残せていないことが
わかります。

 

2019年には20%以上のプラスを出しましたが、2020年
にはそれを上回るマイナスとなってしまい、直近5年程度
はまったくパフォーマンスが奮っていません。

年間利回り
2020年 ▲28.16%(1-3月)
2019年 +21.18%
2018年 ▲7.71%
2017年 +4.89%
2016年 ▲0.52%
2015年 ▲0.20%
2014年 +41.62%

※2020年4月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

類似ファンドとのパフォーマンス比較

高コストのアクティブファンドに投資をするのであれば、
低コストのインデックスファンドより高いパフォーマンス
でなければ投資する価値がありません。

 

そこで、今回はS&P 先進国REITインデックスをベンチマー
クとするニッセイGリートインデックスとパフォーマンスを
比較してみました。

 

直近までほとんどパフォーマンスに差がないように見えます
が、わずかにDIAM 世界リートインデックスファンドが
上回っています。

 


※引用:モーニングスター

 

最大下落率は?

標準偏差がわかれば、どの程度下落する可能性があるかは
ある程度予測できますが、実際にどれくらい下落したこと
があるのか確認するほうがイメージが湧きます。

 

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の最大
下落率は2018年3月~2009年2月で▲62.67%となっています。

 

リートと聞くと、比較的リスクが小さいと思われる方も多い
ですが、大きく下落するときは株式と同じレベルで下落する
ことがあります。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲35.29
3カ月 ▲51.66%
6カ月 ▲61.09%
12カ月 ▲62.67%

※20120年4月時点

 

分配金は?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)は毎月
50円の分配をしています。

 

基準価額に対する分配金利回りはコロナショックの影響で、
25%近くとなっており、ファンドの収益力をはるかに上回っ
ています。

 

分配金の半分以上がファンドの収益以外から支払われている
ので、かなり悲惨な状況です。

 

減配しない限りは、分配金利回りが回復する可能性は低く、
分配金目当ての投資家からすると望まない結果になると
思います。

 

また、このブログでは何度も言っていますが、特別な事情がない限りは
毎月分配型のファンドに投資すべきではありません。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金 当期収益以外 繰越対象額
154期 50円 31円 956円
155期 50円 47円 909円
156期 50円 39円 870円
157期 50円 37円 833円
158期 50円 46円 786円
159期 50円 44円 742円

評判はどう?

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の評判
を確認する上で、毎月の資金の流出入が役立ちます。

 

資金流入が多くなっていれば、人気が出てきているファンド
であるとわかりますし、流出が続いているようであれば、
評判が悪くなっているファンドと言えます。

 

それでは、DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月
分配型)の評判を見てみましょう。2018年以降、資金流入
が続いています。

 

パフォーマンスが優れないにもかかわらず、資金が流入
しているのは、基準価額が下がったことにより分配金利回り
が見かけ上高くなったため、無知な投資家が飛びついた
というのが実態です。

 

ファンドの実力に伴って人気が出ているわけではないので、
くれぐれも注意してください。

 


※引用:モーニングスター

 

DIAM 世界リートインデックスファンド(毎月分配型)の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

 

直近、そこまで大きく下落する相場に遭遇してこなかった
ので、REITの下落の恐ろしさを忘れていた人も多いのでは
ないでしょうか。

 

投資先が不動産なので、株式と違いリスクが相対的に低い
と感じてしまいます。しかし、REITはあくまでも有価証券
なので、不動産のように手堅い利回りになるわけではあり
ません。

 

その認識を初めからもって投資をしていないと、今回の
ような相場が来ると、慌ててしまい、最悪なタイミングで
ファンドを手放すことになります。

 

低コストのインデックスファンドと比べると、わずかでは
あるものの、アウトパフォームしていますので、世界の
REITに分散投資をしたいという人には悪くありません。

 

ただし、毎月分配型になっており、かつ、タコ足配当が
続いていますので、今後、基準価額の下落は止まりません
し、近々減配があってもおかしくない状況です。

 

分配金目当ての投資家は投資をしないほうがよいでしょう。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点