パソコン・スマホといった情報機器は1日でも手元にないと
困る手放せない存在です。

しかし30年前はどうだったでしょうか?

スマホはもちろんありませんでしたし、パソコンも認知
され始めたくらいでしょう。

そんな1984年から今後このような時代が来ると先手を
打ったテーマ型ファンドがあります。

それが野村アセットマネジメントの情報エレクトロニクスファンドです。

30年以上経つ今でも非常に高いパフォーマンスを維持しており、
2019年、2020年のモーニングスターのファンドオブザイヤーを
受賞しています。

今日は、情報エレクトエレクトロニクスファンドを徹底分析
していきます。

「情報エレクトエレクトロニクスファンドって投資対象としてどうなの?」

「情報エレクトエレクトロニクスファンドって持ってて大丈夫なの?」

「情報エレクトエレクトロニクスファンドより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


情報エレクトロニクスファンドの基本情報

投資対象は?

情報エレクトロニクスファンドの主な投資対象は、国内の金融商品
取引所上場株式のうち、電気機器、精密機器などエレクトロニクスに
関連する企業群や情報ソフトサービス、通信など情報通信に関連する
企業群の株式です。

現在の組入銘柄数は33銘柄となっており、直近の組入上位銘柄は
以下の通りです。

日本のエレクトロニクス関連、通信関連の大手が揃っているといった
印象ですね。個人的には銘柄数を30程度に絞り込んでいるのは高評価です。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できな
かったり、コストが嵩みますし、何より会社として重要度が下がり
運用が疎かになりかねませんので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

情報エレクトロニクスファンドの純資産総額は、一時期1000億円を
超える巨大ファンドでしたが、その後は160億円前後を低空飛行
しています。

パフォーマンスは非常に好調なだけに野村アセットが販売に
力を入れれば、もっと資金が流入してもおかしくないですが、
現状は、人気もいまいちのようです。

ただ、100億円の規模があれば問題ないですね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

情報エレクトロニクスファンドの実質コストは1.62%と
割高です。

購入時手数料もかかりますので、パフォーマンスが良く
なければ、まず購入してはいけないですね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 2.2%(税込)
信託報酬 1.562%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.62%(概算値)

 ※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

情報エレクトロニクスファンドの評価分析

基準価額をどう見る?

情報エレクトロニクスファンドの基準価額は、2019年以降
非常に好調に推移しており、さすがファンドオブザイヤー
を受賞しただけのことはあります。

コロナショックで30%近く下落しましたが、その後、
急回復し、すでに高値を更新しています。

こういった回復を見せるファンドは心強いですね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、情報エレクトロニクスファンドの運用実績を
見てみましょう。

直近1年間の利回りは49.90%となっています。

どの期間で見ても20%近い利回りとなっており、素晴らしいの
一言です。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 +49.90%
3年 +21.54%
5年 +20.83%
10年 +21.84%

※2021年9月時点

同カテゴリー内での利回りランキングは?

情報エレクトロニクスファンドは、国内の
大型株カテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、大型株カテゴリーでも優秀な
パフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

情報エレクトロニクスファンドは、どの期間においても上位
1%にランクインしており、非常に優秀です。

上位●%
1年 1%
3年 1%
5年 1%
10年 1%

※2021年9月時点

年別のパフォーマンスは?

情報エレクトロニクスファンドの年別のパフォーマンスを
見てみましょう。

2018年は▲22.81%のマイナスリターンとなってしまいましたが、
それ以外の年はかなり優れたパフォーマンスを残しています。

これだけプラスのリターンで運用ができると投資家としては、
安心して運用をお任せできます。

年間利回り
2021年 +13.55%(1-6月)
2020年 +37.39%
2019年 +49.31%
2018年 ▲22.81%
2017年 +29.08%
2016年 +8.61%

※2021年9月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

インデックスファンドとの利回り比較

情報エレクトロニクスファンドに投資するにあたって、
より低コストで運用できるインデックスファンドとの
パフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、日経225をベンチマークとするニッセイ 日経225
インデックスファンド
とパフォーマンスを比較してみました。

※引用:モーニングスター

2018年~2019年にかけては、ニッセイ 日経225インデックス
ファンドのほうがアウトパフォームしている時期もありますが、
直近のコロナショック前後で大きく差を広げています。

短期間で比較しても判断がつかないので、より長期間のパフォー
マンスを比較してみましょう。

情報エレクト ニッセイ日経 225
1年 +49.90% 22.93%
3年 +21.54% 8.90%
5年 +20.83% 12.55%
10年 +21.84% 13.90%

※2021年9月時点

5年、10年のパフォーマンスで見ると、明らかに
情報エレクトロニクスファンドが優れていることが
わかります。

これなら高いコストを支払って投資する価値がある
と言えますね。

アクティブファンドとの利回り比較

せっかくアクティブファンドに投資をするのであれば、
同じカテゴリーの中でも優秀なファンドに投資をしたい
と思うもの。

今回は、同じく国内大型株カテゴリーで中長期で高い
パフォーマンスの残しているスパークスの厳選投資
とパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

2018年から2019年は大きく差がついていますが、その後
挽回して、コロナショック以降は大きく差を広げました。

より長期間のパフォーマンスがどうなっているのかも
見ておきましょう。

情報エレクト 厳選投資
1年 +49.90% 22.93%
3年 +21.54% 11.09%
5年 +20.83% 15.92%
10年 +21.84% 19.29%

※2021年9月時点

どちらも非常に優れた成果を出していますが、5年平均、10年平均
利回りともに、情報エレクトロニクスファンドに分があるようです。

ここまでレベルの高い戦いなので、情報エレクトロニクス
ファンドも十分優秀なファンドと言えます。

最大下落率は?

情報エレクトロニクスファンドへの投資を検討するのであれば、
どの程度下落する可能性があるのかは知っておきたいところです。

標準偏差からある程度の変動範囲は予測できますが、過去に実際に
どの程度下落したのかを確認しておいたほうがよいでしょう。

情報エレクトロニクスファンドの最大下落率は、2000年10月~
2001年9月で▲54.34%となっています。

この時期IT業界は大打撃を受けました。またこのファンドは業種を
絞っているこのファンドは通常の株式投資ファンドよりも下落率が
大きいです。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲21.60%
3カ月 ▲37.93%
6カ月 ▲44.85%
12カ月 ▲54.34%

※2021年9月時点

分配金は?

分配金を出すくらいであれば、再投資に回してほしいところですが、
情報エレクトロニクスファンドの分配金は、毎年2月に出しており、
2021年は1060円と高めの分配がされました。

ただ、このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに
再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2021年 1060円
2020年 620円
2019年 200円
2018年 450円
2017年 350円

※2021年9月時点

評判はどう?

資金の流出入を見るのはそのファンドの評判を確認するために
有効な手段です。

資金が多く入っていれば人気があるファンドですし、流出が
続いているようであれば、評判が悪いファンドと言えます。

それでは、情報エレクトロニクスファンドはどうでしょうか?

ここ数年資金流出超過が続いていましたが、2020年には
大きく資金が流入しておきており、情報エレクトロニクス
ファンドが再評価され始めていると言えます。

これだけ高いパフォーマンスであれば当然と言えば当然
ですね。


※引用:モーニングスター

情報エレクトロニクスファンドの評価まとめと今後の見通し

ここ数年は資金が流出していましたが、10年のパフォーマンスの
良さを見ればこのファンドに投資価値があることがわかります。

今後またパフォーマンスが伸びてゆけばどんどん資金が
入ってくるでしょう。

情報エレクトロニクス業界で言えば、先進国のスマホの普及率は
ある程度高まり頭打ちだと考えられますが、その分様々なアプリの
開発が今後期待できます。

また電機メーカーの電気自動車事業参入など新たな可能性があり、
まだまだ伸び代があるファンドです。

もし購入をご検討しているようであれば、お勧めできるファンドです。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点