あなたが囲碁のプロ棋士のどちらが勝つかを予想するとして、10年間上位にランクインし続けているプロ棋士と、今年調子がよく上位にランクインしたプロ棋士のどちらに賭けたいと思いますか?

多くの人は、10年間勝ち続けているプロ棋士のほうに賭けたいと思うでしょう。

それと同じように投資信託においても、単年の利回りで見てしまうと、たまたま運用がうまくいったというリスクをぬぐい切れません。

その点、10年間のリターンで上位に食い込める投資信託はたまたま運用がうまくいったということだけでは片づけられない何かしらの優位性が必ず存在します。

もちろん、10年平均利回りだけでなく、直近の運用状況も確認する必要はありますが、中長期で期待が持てるファンドを選定したいということであれば、今日紹介するファンドを候補にするのが一番よいと思います。

今日は、海外REIT型ファンドについて、詳しく分析していきましょう。


海外REIT型ファンドの10年平均利回りランキングを発表!

海外REIT型ファンドは現在165本あります。(そのうち10年以上運用されているファンドは62本)

今回は、2012年10月~2022年9月末の10年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。

さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?

正直なところ、海外REITファンドの場合、パフォーマンスももちろん重要ですが、分配金をどの程度、出しているかのほうが重要と言えます。

そのため、パフォーマンスはあくまでも参考値として、確認しながらも、あまりにひどいタコ足配当を行っていないかなどを詳しくチェックしてください。

ランキングの中には、純資産総額が非常に小さく、今から投資をするのは、あまりおすすめできないものも含まれます。

そのため、1つ1つ全ファンドを見るのも大変だと思いますので、少なくとも、純資産総額が約100億円以上あるファンドのみ私が分析記事を作成しました.

以下のリンクが張ってあるページが該当するファンドになります。

順位 銘柄 10年平均利回り
1 ダイワ 米国リート・ファンド(毎月分配型) 12.38%
2 ダイワ・US-REIT(毎月決算)B 12.36%
3 フィデリティ・USリートB 12.31%
4 ノムラ日米REITファンド(毎月分配型) 12.29%
5 ドイチェ・グローバルREIT(米ドル)(毎月) 11.48%
6 フドウさん 11.20%
7 世界の街並み 11.16%
8 ダイワ 世界リート・ファンド(毎月分配型) 11.07%
9 バイリンガル 11.05%
10 十二絵巻 10.99%
11 ゼウス 10.78%
12 Funds-i 外国REIT 10.52%
13 SMT グローバルREITインデックス 10.33%
14 損保ジャパン・グローバルREIT 10.29%
15 eMAXIS 先進国リートインデックス 10.27%
16 DIAM 世界リートインデックスF(毎月分配型) 10.08%
17 日興 ワールドREITファンド 9.88%
18 ラサール・グローバルREIT(毎月分配型) 9.68%
19 ワールド・リート・セレクション(アジア) 9.54%
20 日興 グローバルREIT毎月A 9.25%

※2012年10月~2022年9月末
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。

海外RIETも上位のファンドの平均利回りは10%を超えており、2016年以降は苦戦する時期が続いていましたが、堅実にリターンを積み重ねています。

また12位にS&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)をベンチマークとするインデックスファンドがランクインしてきました。

あまり知られていませんが、S&P先進国REIT指数も優秀な指標です。

ランクインしているファンドのほとんどが毎月分配型なので、あまり配当のないファンドに興味がない人も多いかもしれませんが、単純にグローバルにREITに投資をしたいということであれば、インデックスファンドに投資をしておけば十分です。

毎月分配型の米国REITの場合は、毎月分配してしまっている分、どうしても収益の機会損失が大きくなります。

私個人としては、毎月分配型のファンドをおすすめはしませんが、どうしても毎月分配型に投資をしたいということであれば、少なくともパフォーマンスが優れたファンドに投資をするべきでしょう。

株式とREITも昔ほど相関が低くはありませんので、同時に下落するということが起きますが、それでも100%株式よりはリスクを下げることは可能です。

そういう意味では分散投資の一つとして検討してみてもよいのではないでしょうか。

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点