10年平均利回りランキングは多くの方から好評をいただきましたが、一方で、最近のファンドが全く入っていないので、最近設定されたファンドはどうなんだ?というお声をいただくことがあります。
そこで、3年以上運用実績があるファンドの中でのランキングを新たに作成しました。
3年というのは明確に何か根拠があるわけではないのですが、投信業界ではよく、新設ファンドは3年は様子をみようという格言めいた言葉がありますので、3年としています。
今回は先進国株式のランキングを見ていきますが、先進国株式ファンドというのは、以下の22か国を中心に投資をしていくファンドを指します。
オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、日本、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国、ルクセンブルク、ギリシャ、ポルトガル
さて、どんなファンドがランクインしているのか早速見て、いきましょう。
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先進国株式ファンドの3年平均利回りランキングを発表!
先進国株式ファンドは現在460本あります。その中で、2019年10月~2022年9月末までの3年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。
さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?
中には、純資産総額が非常に小さく、今から投資をするのは、あまりおすすめできないものも含まれます。
そのため、1つ1つ全ファンドを見るのも大変だと思いますので、少なくとも、純資産総額が100億円以上あるファンドで、人気の高いものを私がピックアップして分析記事を作成しました.
以下のリンクが張ってあるページが該当するファンドになります。
順位 | 銘柄 | 3年平均利回り |
1 | iFreeActive EV | 39.96% |
2 | モビリティ革命 | 28.83% |
3 | eMAXIS Neo 自動運転 | 28.75% |
4 | eMAXIS Neo ウェアラブル | 27.74% |
5 | 野村 世界業種別投資シリーズ(半導体) | 25.80% |
6 | ポジティブ・チェンジ | 24.98% |
7 | EV革命 | 24.18% |
8 | モビリティ・ライフ | 22.73% |
9 | エコディスカバリー | 21.91% |
10 | グローバル医薬品関連ファンド | 21.87% |
11 | 世カエル | 21.53% |
12 | JPM グローバル医療関連株式ファンド | 21.51% |
13 | 次世代モビリティオープン | 21.44% |
14 | グローバルMaaS | 21.03% |
15 | 世界資源株ファンド | 21.02% |
16 | グローバル自動運転関連株式ファンド | 20.31% |
17 | 東京海上・がんとたたかう投信 | 20.04% |
18 | 野村 世界業種別投資シリーズ(ヘルスケア) | 19.73% |
19 | ロイヤル・マイル | 19.23% |
20 | ブラックロック 天然資源株ファンド | 19.08% |
※2019年10月~2022年9月末
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
まず注目したい点としては、3年平均利回りで見ると、上位20ファンドはすべて19%を超えています。特にEV・自動運転等の車関連のファンドが上位に食い込んできています。
国内の大型株、中小型株ファンドの3年平均利回りは良くて15%前後ですので、先進国株の3年平均利回りがいかに優秀かわかります。
そして、もう1つ注目すべきは、上位20ファンドの中にMSCIコクサイに連動するインデックスファンドが1つも入ってきていないということです。
一番人気のインデックスファンドと言っても過言ではないeMAXIS Slim先進国株式インデックスで3年平均利回りは16%台ですので、かなり優秀なアクティブファンドが多いことがわかりますね。
先進国株ファンドは長期で見ると、MSCIコクサイに連動するインデックスファンドに勝つのがかなり難しい分野ではあるのですが、3年平均利回りで見ると、大きく差がついているようです。
こちらで、先進国株式ファンドで10年平均利回りのパフォーマンスもランキングで掲載していますので、3年平均だけでなく、10年平均利回りのファンドも一度、見てみてください。
先進国株式ファンドのおすすめはどれ?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
100億円以上の資金が集まっているファンドも半数近くある中で、パフォーマンスは優れているにもかかわらず、まったく日の目を見ないファンドもあります。
もちろん、100億円以上集まっていてパフォーマンスも優れているファンドに投資をしたほうがコストを抑えられますし、おすすめですが、
もっと優秀なアクティブファンドにも注目が集まってもよいと思っています。
高いコストを支払って高いリターンを狙っていくことは、しないほうがいいのか、あなたなりに持論をもって投資ができるようになると、リターンもついてくるようになるでしょう。
投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。
しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。
>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。
今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。
>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点