インデックスファンドの低コスト競争において、最前線で
戦っているアセットマネジメントOneのたわらノーロードシリーズ。

 

iDeCoや積立NISAに採用されており、純資産総額を着実に
伸ばしています。

 

今日は、たわらノーロード先進国株式の評価や評判、実質
コストなどについて独自目線で分析したいと思います。

 

 

たわらノーロード先進国株式の基本情報

投資対象は?

たわらノーロード先進国株式の投資対象は、日本を除く先進国の
株式で、MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース)と連動
する投資成果を目指して運用を行います。

 

たわらノーロード先進国株式の国別、地域別の構成比率は
下図のようになっており、米国を中心に先進国株式約1300銘柄で
構成されています。

 


※引用:マンスリーレポート

 

インデックスファンドに投資をするのであれば、ベンチマーク
の動きは非常に重要になります。

 

いくらコストが安くてもベンチマークが下落する一方では、
資産は目減りするしかないからです。

 

たわらノーロード先進国株式の値動きのイメージがつきやすい
ようにベンチマークの推移を見てみましょう。

 

いかがでしょうか?

 

2007年~2008年のリーマンショックで大きく下落をしま
したが、2009年以降は着実に上昇しており、約10年間で
2倍以上に成長しています。

 


※引用:交付目論見書

 

ファンドの組み入れ銘柄も見てみましょう。

 

北米の組み入れ比率が高いので、上位はすべて米国株ですが、
アップル、マイクロソフト、アマゾンとあなたも聞いたこと
がある大手企業が上位を占めています。

 


※引用:マンスリーレポート

 

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

 

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

 

インデックスファンドの運用において、純資産総額という
のも見るべきポイントです。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで
銘柄を入れ替えることができず、インデックスから乖離
してしまうリスクがあります。

 

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み
替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
あります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

たわらノーロード先進国株式は下図のように2015年の新規設定
以来、純資産総額を伸ばしており、現在の純資産総額は約410億円
となっています。ファンドの規模としては全く問題ありません。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

投資信託には信託報酬や購入時手数料がかかりますが、
実際にそれ以外にも印刷費用や監査費用、有価証券取引税
などのコストがかかります。

 

これを実質コストと言いますが、インデックスファンドに
おいて、実質コストというのは何よりも重要な項目です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

MSCIコクサイ・インデックス連動型のファンドは各社が
作っていますが、運用リターンはベンチマークに連動する
ため、どこも差がつきません。

 

そうすると、実質コストの部分で良し悪しを決めることに
なるわけです。

 

たわらノーロード先進国株式の実質コストは0.127%となっており、
かなり割安です。この手数料で世界の先進国株式に投資ができる
のは魅力的です。

 

ただ、他のファンドも同程度に信託報酬を下げてきているので、
比較はしたほうがよいでしょう。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 0
信託報酬 0.10989%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.127%(概算値)

※引用:最新 運用報告書

実質コストも加味して、私がオススメするインデックスファンド

信託報酬の比較

MSCIコクサイに連動するインデックスファンドは各運用会社が
設定していますので、ここでは各社の信託報酬を比較してみたい
と思います。

 

現在は、三菱UFJ国際のeMAXIS Slim 先進国株式インデックス
ニッセイアセットのニッセイ外国株式インデックスファンド
が同じ信託報酬で最安値となっています。

 

たわらノーロード先進国株式も上位争いには参戦していますが、
少し遅れをとっていますね。

 

各社譲れない戦いがあるようで、毎年のように信託報酬が
下がっていきます。投資家としては非常にありがたいですね。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.1023%(税込)
ニッセイ 外国株式インデックス 0.1023%(税込)
iFree外国株式インデックス 0.209%(税込)
たわらノーロード先進国株式 0.10989%(税込)

※2020年4月時点

 

たわらノーロード先進国株式の評価分析

基準価額の推移は?

たわらノーロード先進国株式の基準価額は、2017年以降
着実に上昇しており、2020年2月までに15,000円を超える
水準まで上昇しました。

 

しかし、コロナショックで大きく下落し、一時は10,000円
に迫る勢いでした。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどのくらい?

続いて、たわらノーロード先進国株式の運用実績を見て
みましょう。直近1年間の利回りは▲11.19%とマイナスで
終わっています。

 

2桁のマイナスになっていますが、同カテゴリー内では、
上位20%程度にランクインしており、先進国株式も
コロナショックでかなり苦戦を強いられていることが
わかります。

 

もう少し長期の運用利回りが知りたいときは、同じMSCI
コクサイ・インデックスをベンチマークとしているファンド
で長期で運用しているファンドを見るとよいのですが、だい
たい10年平均利回りで約5%となっています。

 

長期でみれば十分優れた成果を残していますね。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲11.19% 22%
3年 +1.23% 18%
5年
10年

※2020年4月時点

 

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅の大きさを比較するときに
役立ちます。

 

たわらノーロード先進国株式の標準偏差を見てみると、
平常時は14~15程度なので、コロナショックの影響で、
21程度にまで上昇しています。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのは
ご存じでしょうか?

 

まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいて
くださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 21.78 57%
3年 16.97 51%
5年
10年

※2020年4月時点

 

年別のパフォーマンスは?

つづいて、たわらノーロード先進国株式の年別のパフォー
マンスを見てみましょう。

 

2018年と2020年は2桁のマイナスとなっており、直近は
なかなか厳しい戦いが続いています。

 

ただし、トータルで見るとマイナス分をカバーするだけの
プラスを出していますので、中長期で保有を続けていれば、
結果は出てくるでしょう。

 

くれぐれも直近のパフォーマンスが悪いからといって、
すぐに解約するのはやめてください。

年間利回り
2020年 ▲21.64%(1-3月)
2019年 +28.77%
2018年 ▲11.10%
2017年 +18.60%
2016年 +3.02%

※2020年4月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

類似ファンドとのパフォーマンスの差は?

インデックスファンドに投資をするのであれば、同じベンチ
マークを採用している他のファンドとのパフォーマンスの
比較は事前にしておきたいところです。

 

たわらノーロード先進国株式と同じようにMSCIコクサイ・
インデックスを採用している他ファンドとのパフォーマンス
を比較してみると、たわらノーロード先進国株式(黄線)は
他のファンドよりもパフォーマンスでわずかに劣っています。

 

これは実質コストベースでみたときに他のファンドよりも、
コストがかかっているということです。

 

ただ、見てわかる通り、3年間でのパフォーマンスの差はわずか
であり、あなたがよく利用する証券会社で取り扱いのあるファンド
を選択すれば十分です。

 


※引用:モーニングスター

 

最大下落率はどれくらい?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が
気になるのが、最大どの程度、資産が下落する可能性がある
のかという点かと思います。

 

下記に、ファンド設定来の最大下落率を期間別に集計した
ものを載せます。

 

たわらノーロード先進国株式は2020年1月~3月の3カ月で
21.64%の下落を記録しています。運用期間がまだ短いこと
もあり、コロナショックの影響はやはり大きかったと言えます。

 

ただ、しっかり長期で保有すれば、プラスのリターンが
出ていますので、急に相場が下げたからといって、焦って
売ってしまわないようにしてください。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

期間 下落率
1カ月 ▲15.06%
3カ月 ▲21.64%
6カ月 ▲15.97%
12カ月 ▲11.19%

※2020年4月時点

 

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知る
うえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

 

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入
しているということなので、評判がいいということになります。

 

2015年の新規設定以来、毎月資金流入しており、着実に純資産を
増やしています。直近まで業界で最安値水準のコストだったのが
流入の大きな要因だと言えるでしょう。

 


※引用:モーニングスター

 

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

たわらノーロード先進国株式のつみたてNISAとiDeCoの対応
状況を確認しておきましょう。

 

つみたてNISA、iDeCoともに対応しており、先進国株式に投資を
したい人であれば、十分に検討する価値があるファンドと言えます。

つみたてNISA iDeCo
楽天証券
イオン銀行
みずほ銀行
その他複数社

※2020年4月時点

 

たわらノーロード先進国株式の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

 

直近数年間はパフォーマンスが芳しくない先進国株式
ですが、何年も運用を続けていれば

、当然こういった
場面にも何度か出くわします。

そのときは長期のパフォーマンスを確認して、保有を
つづけることでしっかりとプラスのリターンが得られる
ということを把握しておくと気持ちが落ち着きます。

 

このブログでも何度もお話ししていますが、インデックスファンド
というのはベンチマークが同じであれば、ほとんど運用実績に差は
尽きません。

 

ですので、コスト勝負になるわけですが、現状、eMAXIS Slim 先進国株式
たわらノーロード先進国株式、ニッセイ 外国株式インデックスファンド
3ファンドの三つ巴の戦いとなっています。

 

この3ファンドであれば、実質コストを加味したとしてもほとんど
変わりませんので、どのファンドを選択しても問題ないと思います。

 

ただ、今後のことを考えた場合、eMAXIS Slimシリーズは信託報酬の
最安値を公言していますので、他のファンドが信託報酬を下げれば、
ほぼ間違いなく追随するはずです。

 

そう考えると、eMAIXS Slim 先進国株式インデックスを保有しておけば、
他社の信託報酬がどうのこうのと考える必要はなくなります。

 

とは言ったものの、販売会社によって取り扱いファンドが異なりますので、
このうちどれか1本あれば、迷いなくそれを選択してください。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点