投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤーで毎年上位に
ランクインしているニッセイ 外国株式インデックスファンド。

圧倒的な人気の高さからか、ニッセイ 外国株式インデックス
ファンドと同じくMSCIコクサイ・インデックスをベンチマーク
とするインデックスファンドが近年次々と登場しています。

似たようなファンドが多数登場したことで、結局どれがよいの?
とよく聞かれるので、今日は比較しながら、ニッセイ 外国株式
インデックスファンドについて、徹底分析していきたいと思います。

「ニッセイ 外国株式インデックスファンドって投資対象としてどうなの?」

「ニッセイ 外国株式インデックスファンドって持ってて大丈夫なの?」

「ニッセイ 外国株式インデックスファンドより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


ニッセイ 外国株式インデックスファンドの基本情報

投資対象は?

投資対象は日本を除く主要先進国の株式で、MSCIコクサイ・
インデックス(配当込)に連動する投資成果を目指します。
具体的にどのような構成になっているかを見てみましょう。

まず国別の資産構成比を見てみると、アメリカが約70%となっており、
大部分がアメリカの銘柄であることがわかります。

1つ注意したいのは、日本は含まれていないという点です。

そのため、日本株は別にインデックスファンドを保有するか
アクティブファンドを保有することになります。

業種別でみると、情報技術や金融、ヘルスケアの比率が高く
なっています。


※引用:マンスリーレポート

組入銘柄は現在1279銘柄となっており、上位の銘柄は
以下のようになっています。

米国の超一流企業ばかりですので、あなたもほとんどの
企業の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。


※引用:マンスリーレポート

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

ニッセイ 外国株式インデックスファンドのつみたてNISAとiDeCoの
対応状況を確認しておきましょう。

iDeCoでは、SBI証券でも投資ができるようになりました。

先進国株式は多くの投資家がポートフォリオに組入れたいと考えて
いますので、ますます資金流入が増えそうです。

つみたてNISA iDeCo
SBI証券(オリジナルプラン)、岡三証券

※2021年4月時点

純資産総額は?

続いて、ニッセイ 外国株式インデックスファンドの純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは、設定来着実に
純資産総額を増やしており、約2600億円に到達しました。

コロナショックで一時的に純資産が減少しましたが、その後の
伸びがすごいですね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの実質コストは
0.153%となっています。

ほぼ最安コストなので、この信託報酬であれば、投資を
すべきですね。

信託報酬だけ見るとほぼ最安値ですが、実質コストで比較すると、
もっとコストが安いインデックスファンドがいくつも存在します。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 0
信託報酬 0.1023%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.153%(概算値)

※引用:最新運用報告書

類似ファンドの信託報酬比較

参考までに、MSCIコクサイ・インデックスをベンチマークとして
採用している類似ファンドの信託報酬を比較をしてみましょう。

eMAXIS Slim先進国株式インデックスとニッセイ外国株式インデックス
ファンドが最安値競争を繰り広げています。

なお、直近で信託報酬を下げている場合もありますので、詳しくは
ファンドのパフォーマンスを見て、コストを比較するのが最善です。

ファンド 信託報酬
ニッセイ 外国株式インデックスファンド 0.1023%
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.1023%
たわらノーロード先進国株式 0.10989%
iFree外国株式インデックス 0.209%

※2021年4月時点

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの評価分析

基準価額をどう見る?

続いて、ニッセイ 外国株式インデックスファンドの基準価額の
推移を見てみましょう。

2020年のはじめまでは順調に上昇していましたが、コロナ
ショックでかなり大きく下落しました。

しかし、大きく下落したあと、すぐに反発して戻している
ので、そこまで大きなダメージにはなっていません。


※モーニングスター

利回りはどれくらい?

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの利回りを見て
みましょう。

直近1年間の利回りは56.64%となっています。

3年平均、5年平均利回りは10%を超えており、安定運用
できています。

インデックスファンドでこれだけの利回りを得られれば
文句はないですね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 +56.64%
3年 +15.00%
5年 +13.14%
10年

※2021年4月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内大型株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは、日本を除く
国際株式カテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀なパフォ
ーマンスのファンドに投資すべきですので、同カテゴリー
内でのパフォーマンスのランキングを調べました。

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは、どの期間に
おいても上位30%以内にランクインしており、かなり
優秀なパフォーマンスとなっています。

どの期間で見ても、30%以内に入っているようなファンド
であれば、十分投資価値があると言えます。

上位●%
1年 33%
3年 11%
5年 16%
10年

※2021年4月時点

年別の運用利回りは?

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの年別の運用
パフォーマンスも見てみましょう。

2015年、2018年はマイナスとなっていますが、それ以外の
年でしっかりとプラスのリターンを残せています。

インデックスファンドに投資をするのであれば、やはり
先進国株式や米国株式がおすすめですね。

年間利回り
2021年 +12.57%(1-3月)
2020年 +9.03%
2019年 +28.85%
2018年 ▲11.09%
2017年 +18.61%
2016年 +2.68%
2015年 ▲1.60%
2014年 +22.59%

※2021年4月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

類似ファンドとの利回り比較

インデックスファンドに投資をするのであれば、同じベンチマークを
採用している類似ファンドとのパフォーマンス比較は不可欠です。

特に最終的には実質コストが安いインデックスファンドを選択する
べきですが、目論見書などからはその情報がわかりません。

ですので、パフォーマンスの差が実質コストの差になるのです。

そこで、ニッセイ外国株式インデックスファンドと同じベンチマーク
を採用しているファンドとパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

実質コストを加味した場合、ニッセイ 外国株式インデックスファンドが
わずかではあるものの一番優れていると言うことがわかります。

正直なところ、この程度のパフォーマンスの差であれば、そこまで
気にする必要はない水準ですので、自分がメインで使っている口座で
取り扱いのあるファンドを選択すれば十分です。

アクティブファンドとの利回り比較

ニッセイ 外国株式インデックスファンドへの投資を検討するのであれば、
同じように先進国株式に投資ができるアクティブファンドと比較をして
おいても損はありません。

今回は、先進国株式に投資をするアクティブファンドで非常に優れた
成果を残している大和住銀 DC海外株式アクティブファンド
パフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

コロナ前もコロナ後も大和住銀 DC海外株式アクティブファンド
大きく差をつけています。

もともと海外のアクティブファンドでインデックスファンドを上回る
パフォーマンスのファンドはあまりないのですが、大和住銀DC海外
アクティブファンドは例外ですね。

ただ、こういったインデックスファンドをはるかに上回るアクティブ
ファンドもありますので、ポートフォリオの一部に組み入れる価値は
あると思います。

ニッセイ 外国株式 DC海外株式
1年 +56.64% +82.24%
3年 +15.00% +23.66%
5年 +13.14% +21.36%
10年 +17.14%

※2021年4月時点

他の指数に連動するインデックスファンドとの利回り比較

ニッセイ 外国株式インデックスファンドへの投資を検討する上で、
他の指数に連動するファンドと比べてパフォーマンスはどうなのか
と気になる人もいると思います。

そこで、日経225に連動するeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)、新興国の
代表的な指数に連動するeMAXIS Sim 新興国株式インデックス
全世界の代表的な指数に連動するeMAXIS Slim 全世界株式
(オールカントリー)

最後に米国の代表的な指数であるS&P500に連動するeMAXIS Slim
米国株式(S&P500)
を比較しました。


※引用:モーニングスター

明らかにeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)が劣っていますが、米国株が
中心となっているeMAXIS Slim先進国株式インデックスとeMAXIS Slim
全世界株式(オールカントリー)
、eMAXIS Slim 米国株式はかなり
似た動きとなっています。

とはいえ、今は米国株がとにかく強いので、米国株の組み入れ比率の
高さによってパフォーマンスが変わってきていますね。

個人的な意見としては、米国株式一択でも良いと思いますが、あとは
自分が長期で平常心で運用するには、どのファンドを保有していれば、
安心して投資ができるかと言う軸でファンドを選択すると良いと
思います。

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある
程度は予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうが
イメージがわきます。

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは2020年1月~3月
までの間に最大▲21.65%下落しています。

まだ運用期間が短いというのもありますが、最大30%ほどは1年間で
下落する可能性もあると思っておいたほうがよいかと思います。

MSCIコクサイは長期保有をすればプラスのリターンが出ていますが、
ただし、何も考えず保有し続けるのは厳禁です。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲15.04%
3カ月 ▲21.65%
6カ月 ▲15.94%
12カ月 ▲19.01%

※2021年4月時点

評判はどう?

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの評判はネットでの書き込み
などで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけニッセイ 外国株式
インデックスファンドを購入している人が多いということなので、
評判が良くなっているということです。

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは2014年以来、毎月資金が
流入しており、直近の流入額が大きくなっています。

ですので、評判がどんどん良くなっているということがわかります。


※引用:モーニングスター

ニッセイ 外国株式インデックスファンドの評価まとめと今後の見通し

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは主要先進国の株式に
分散投資できるという意味では、非常に優れたファンドである
と思います。

パフォーマンスを見ても、インデックスファンドで、一桁中盤の
リターンを安定的に得られるのであれば、十分でしょう。

人によっては、ニッセイ 外国株式インデックスファンドなのか
eMAXIS Slim 先進国株式なのかどちらが良いか悩んでいるかも
しれません。

場合によってはトランキングエラーが大きい小さいなど細かく
調べる人もいるかもしれません。

ただ、正直この2つのファンドのわずかな差について議論するのは
あまり得策ではありません。

結局、手数料がほぼ同じでベンチマークが同じであれば、パフォー
マンスはほぼ変わらないからです。

そうすると、何でパフォーマンスが変わるかと言えば、出口の
戦略です。

しっかりと出口の戦略を立てながら投資をしている人が最終的に
一番大きなリターンを得ることができるのです。

出口戦略を考えながら、投資をしていない人は、今の時点で、
この2つのファンドについて細かく調べたとしても、出口戦略の
与える影響があまりに大きいので、調べる時間が無駄になるでしょう。

ぜひ本当に時間を割くべきところに時間を使ってください。

少なくともニッセイ 外国株式インデックスファンドは投資対象と
して十分優れたファンドであることは間違いありません。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点