投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤー2017で1位、
2018でも上位にランクインした楽天・全世界株式インデック
ス・ファンド。

 

世界的にも人気があるバンガード・トータル・ワールド・
ストックETFに手軽に投資ができるということで、爆発的な
人気を見せています。

 

運用が始まって2年が経ちましたが、果たしてパフォーマンスは
どうだったのでしょう?

 

今日は、楽天・全世界株式インデックス・ファンドについて
独自目線で分析していきます。

 

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンド『楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)』の基本情報

投資対象は?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの投資対象は、
バンガード・トータル・ワールド・ストックETFで、FTSE
グローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資
成果を目指します。

 

ファンドの仕組みはこのようになっています。

 


※引用:交付目論見書

 

バンガードというのは、世界最大級の運用会社であり、
とにかくコストが安いということで有名な運用会社です。

 

特に、インデックスファンドについては、世界シェアNo1と
なっており、機関投資家、個人投資家ともに注目しています。

 

そして、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとは、
小型、中型、大型まで網羅する全世界の株式市場の動向を表す
指数で、現在は、約8000銘柄で構成されています。

 

1つのファンドでここまで多くの銘柄に分散投資できる
ファンドはありませんので、全世界に分散投資をしたい
という人には、まさにおすすめのファンドと言えるでしょう。

 

国別の資産構成比率で見てみると、以下のようになっており、
50%以上がアメリカで、次いで日本、イギリスとなっています。

 

業種別の構成比では金融やテクノロジー系の銘柄が多い
ことがわかります。

 



※引用:マンスリーレポート

 

具体的に組入られている上位銘柄を見てみると、以下の
ようになっており、マイクロソフト、アップル、アマゾン
・・上位にはアメリカの名だたる企業が並んでいますね。

 


※引用:マンスリーレポート

 

ベンチマークの推移は?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの値動きの
イメージがつきやすいようにベンチマークの推移を見て
みましょう。

 

このブログをお読みの方は理解されていると思いますが、
インデックスファンドを選定するときに、コストの安さ
だけで銘柄を選定してはいけません。

 

ベンチマークがしっかり右肩上がりに高値を更新してい
ないとあなたの資産はいくらコストが安くても増えていき
ません。

 

下に、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF の
推移を示しています。

 

コロナショックの影響で、直近1年間の利回りと3年平均
利回りがマイナスとなっていますが、10年平均利回りは
5%程度のプラスとなっています。

 

中長期で保有を続ければ、しっかりプラスのリターンが
出そうですね。

平均利回り
1年 ▲12.0%
3年 ▲0.1%
5年 +2.3%
10年 +5.6%

※引用:わたしのインデックス

 

純資産総額は?

続いて、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの純資産
総額はどうなっているか見てみましょう。

 

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。インデックスファンドの
運用において、純資産総額というのも見るべきポイントです。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄
を入れ替えることができず、インデックスから乖離してしまう
リスクがあります。

 

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み
替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは下図のように
2017年の新規設定以来、じわじわと純資産総額を伸ばして
おり、現在の純資産総額は約300億円となっています。

 

積立投資をしている人も多いので、着実に純資産を伸ば
しています。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

 

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

インデックスファンドにおいて、実質コストというのは
何よりも重要な項目です。

 

ベンチマークが同じであれば、リターンでは差がつきません
ので、そうすると、実質コストの部分で良し悪しを決める
ことになるわけです。

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの実質コストは、
0.345%となっており、このコストで全世界の株式に投資
できるのであれば、十分でしょう。

購入時手数料 0
信託報酬 0.212%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.287%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンド『楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)』の評価分析

基準価額の推移は?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは2017年以降
そこまでたいした成果を残せていませんでした。

 

2019年に入り、大きく上昇し始めたのですが、コロナ
ショックの影響でついには10000円を割り込む水準に
まで下落してしまっています。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

それでは、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの
利回りを見てみましょう。直近1年間の利回りは▲12.82%
となっています。

 

同カテゴリー内でも平均以下の水準となっており、ここ
数年はかなり苦戦しています。

 

さきほど、説明したようにバンガード・トータル・ワールド・
ストックETF は中長期でしっかりプラスのリターンを出して
いますので、一時的な下落に動揺せずにしっかり保有を続けて
ください。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲12.82% 56%
3年
5年
10年

※引用:2020年4月時点

 

標準偏差は?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの標準偏差を
見てみましょう。

 

標準偏差は基準価額の変動が大きいかどうかを確認する
ための指標です。

 

平常時は16~17程度で推移していますが、1.4倍程度に
まで上昇していますね。

 

REITだと2倍くらいまで上昇しているファンドも多く、
今回のコロナショックでは株式よりREITのほうが影響
を大きく受けました。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じ
でしょうか?

 

まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいて
くださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 21.57 46%
3年
5年
10年

※引用:2020年4月時点

 

年別のパフォーマンスは?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの年別の利回りを
見てみましょう。

 

2018年、2020年は2桁のマイナスとなっており、2019年に
2桁のプラスを出してはいますが、それ以上にマイナスと
なっています。

 

新規設定のタイミングも悪かったのですが、今後、挽回
できないとなると評判がどんどん下がっていくのは間違い
ありません。

年間利回り
2020年 ▲22.20%(1-3月)
2019年 +25.76%
2018年 ▲12.64%
2017年

※引用:20120年4月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

 

類似ファンドとのパフォーマンス比較

楽天・全世界株式インデックス・ファンドへの投資を検討
している方であれば、全世界の株式に投資ができる他の
インデックスファンドとパフォーマンスを比較してから
投資をしても損はありません。

 

また全世界ではなく先進国に投資をするのはどうかと考える
人も多いので、両方が比較できるようにしました。

 

今回は、全世界の株式に投資ができるeMAXIS Slim 全世界株式
(オールカントリー)
と、先進国株式に分散投資ができる
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスとパフォーマンスを
比較してみます。

 

まず全世界に分散できるファンド同士のパフォーマンスでは
eMAIXS Slim 全世界株式(オールカントリー)のほうが優れて
いることがわかります。

 

一方、先進国株式との比較では、eMAIXS Slim 先進国株式
インデックスのほうが優れており、この結果からは、あえて
新興国株式の銘柄をいれないほうがパフォーマンスはよく
なることがわかります。

 


※引用:モーニングスター

 

最大下落率は?

標準偏差がわかれば、どの程度下落する可能性があるかは
ある程度予測できますが、実際にどれくらい下落したこと
があるのか確認するほうがイメージが湧きます。

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの最大下落率は
2020年1月~3月の3カ月間で22.20%下落しました。

 

まだ運用期間が短いということもあり、最大下落率はもう
少し大きくなると思っておいたほうがいいですね。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかも
しれません。

 

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲14.74%
3カ月 ▲22.20%
6カ月 ▲13.42%
12カ月 ▲12.82%

※引用:2020年4月時点

 

評判はどう?

続いて、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの評判を
見ていきたいと思います。

 

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額
でしょう。

 

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを
購入しているということなので、評判がいいということに
なります。

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは2017年の新規
設定以来、資金が毎月流入しており、積立NISAが始まった
2018年以降はさらに流入額が拡大しています。

 

結局ここまで人気の理由は、世界的にも人気のあるETFを
毎月手軽に購入できるということに尽きると思います。

 

ETFの購入に慣れている人は良いですが、外貨に換えたり、
毎月同じ日に購入する申し込みを自分でしないといけなかったり、
購入単価が大きかったりと、一般人からすると、少し敷居が
高いというのが現実で、その敷居を一気に取り除いたのが
このファンドと言えます。

 


※引用:モーニングスター

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンド『楽天・バンガード・ファンド(全世界)』の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの過去の
推移を見ることで、今後のどの程度の利回りが期待できる
かイメージが持てたのではないでしょうか?

 

長期で保有を続ければ、少なくとも年5%は手堅く狙って
いけそうです。

 

正直、パフォーマンスと言う意味では、eMAXIS Slim
全世界株式や先進国株式に劣っていますが、これ1本で
世界47か国8000銘柄に投資をできるのはやはり魅力的
でしょう。

 

中には、ETFを直接買ったほうがいいという人もいますが、
もちろんそれはその通りです。

 

コスト面から見ても、バンガード・トータル・ワールド・
ストックETFを直接購入することに抵抗がない人はぜひ
そうしてください。

 

ただ一方で、初めて投資をするような人にとってはいきなり
ETFはハードルが高いです。

 

コストがあまりに高いようなら、購入を勧めませんが、0.3%
台の実質コストなのであれば、十分低コストなので、この
ファンドを購入するだけでも十分だと思います。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点