あなたが将棋のプロ棋士のどちらが勝つかを予想する
として、10年間上位にランクインし続けているプロ棋士
と、今年調子がよく上位にランクインしたプロ棋士の
どちらに賭けたいと思いますか?
多くの人は、10年間勝ち続けているプロ棋士のほうに
賭けたいと思うでしょう。
それと同じように投資信託においても、単年の利回りで
見てしまうと、たまたま運用がうまくいったという
リスクをぬぐい切れません。
その点、10年間のリターンで上位に食い込める投資
信託はたまたま運用がうまくいったということだけ
では片づけられない何かしらの優位性が必ず存在します。
もちろん、10年平均利回りだけでなく、直近の運用
状況も確認する必要はありますが、中長期で期待が
持てるファンドを選定したいということであれば、
今日紹介するファンドを候補にするのが一番よいと
思います。
今日は、米国株式ファンドについて、詳しく分析
していきます。
米国株式ファンドの10年平均利回りランキングを発表!
米国株式ファンドは現在239本あります。
米国株式ファンドの定義は組入比率の75%以上が
米国株のファンドです。
そのうち10年前から運用されているファンドは
実は17本しかありません。
その中で、2011年10月~2021年9月末までの10年間で
リターンの高かった順にランキングにしました。
さて、どういった投資信託がランクインしているので
しょうか?
直近は運用体制が変わり、パフォーマンスがいまいちに
なっていることもありますので、10年平均利回りだけで
なく、直近の1年や3年の平均利回りも併せて確認しておき
ましょう。
中には、純資産総額が非常に小さく、今から投資を
するのは、あまりおすすめできないものも含まれます。
そのため、1つ1つ全ファンドを見るのも大変だと思いますので、
少なくとも、純資産総額が100億円以上あるファンドで、人気の
高いものを私がピックアップして分析記事を作成しました.
以下のリンクが張ってあるページが該当するファンドになります。
順位 | 銘柄 | 10年平均利回り |
1 | netWIN GSテクノロジー株式ファンド B | 24.10% |
2 | AB・米国成長株投信Bコース | 23.51% |
3 | 野村 クラウド関連株投信B | 23.24% |
4 | 米国NASDAQオープンBコース | 22.62% |
5 | UBS 次世代テクノロジー・ファンド | 22.41% |
6 | アメリカンパワー | 21.49% |
7 | 三菱UFJ NASDAQオープンBコース | 20.94% |
8 | US成長株オープン | 19.68% |
9 | BR 米国小型成長株式オープンA(H無) | 18.20% |
10 | グレートイーグル | 18.15% |
11 | ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月)H無 | 18.08% |
12 | フィデリティ・米国優良株・ファンド | 18.05% |
13 | SMTAM ダウ・ジョーンズインデックスF | 17.78% |
14 | ワールド・ゲノムテクノロジーBコース | 17.28% |
15 | アメリカン・ドリーム・ファンド | 16.73% |
16 | 米国小型ハイクオリティファンド | 15.82% |
17 | 損保ジャパン-TCW外国株式ファンドBコース | 14.40% |
18 | BR・USベーシック・バリュー | 14.32% |
19 | マニュライフ・カナダ株式ファンド | 8.22% |
※2011年10月~2021年9月末
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
もともとは先進国株式で単一国のランキングにしようと
思っていたのですが、実質的に米国株式しか上位に
ランクインしてこないくらい、米国株式ファンドは優秀です。
当時はまだ日本でも米国株ブームが来ていなかったので、
ファンドの本数が少ないわけですが、昔も今も非常に優れた
ファンドが多いのがこのカテゴリーです。
米国株式ファンドランキングの中で一番おすすめの投資信託は?
ランキングの中でも特に私がおすすめする投資信託を
紹介します。
それはアライアンス・バーンスタインの米国成長株投信
Bコースです。
netWIN GS・インターネット戦略ファンドBも非常に
優秀なファンドで甲乙つけがたいのですが、今回は
私も保有しているということで米国成長株投信を
選出しました。
過去10年間のパフォーマンスを見れば、文句を言う人は
誰もいないでしょう。
年間利回り | |
2021年 | +21.97%(1-6月) |
2020年 | +25.05% |
2019年 | +32.30% |
2018年 | ▲1.80% |
2017年 | +27.29% |
2016年 | ▲2.42% |
2015年 | +10.80% |
2014年 | +31.54% |
2013年 | +64.72% |
2012年 | +26.30% |
2011年 | ▲8.64% |
もう少し詳しくアライアンス・バーンスタインの
米国成長株投信Bコースについて知りたいという方は
以下をご覧ください。
AB 米国成長株投信 Bコースの評価や評判は?果たして投資価値はあるのか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
近年、日本でも米国株ブームが到来しており、個人の
投資家が気軽に米国株にアクセスできるようになりました。
そして、近年パフォーマンスの優れたファンドはたいてい、
米国株の比率が高くなっています。
ぜひ国内ファンドだけでなく、海外にも目を向けるきっかけに
なればと思います。
とは言っても、国内株式でも先進国株式に分散できるファンドでも
10年平均利回りが優秀なファンドは存在します。
ぜひそちらも併せて検討してみてはいかがでしょうか。
◆国内大型株式ファンドのおすすめは?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!
◆国内中小型株式ファンドのおすすめはどれ?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!
◆先進国株式ファンドのおすすめはどれ?10年平均利回りランキングを発表!
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