あなたが将棋のプロ棋士のどちらが勝つかを予想するとして、10年間上位にランクインし続けているプロ棋士と、今年調子がよく上位にランクインしたプロ棋士のどちらに賭けたいと思いますか?
多くの人は、10年間勝ち続けているプロ棋士のほうに賭けたいと思うでしょう。
それと同じように投資信託においても、単年の利回りで見てしまうと、たまたま運用がうまくいったというリスクをぬぐい切れません。
その点、10年間のリターンで上位に食い込める投資信託はたまたま運用がうまくいったということだけでは片づけられない何かしらの優位性が必ず存在します。
もちろん、10年平均利回りだけでなく、直近の運用状況も確認する必要はありますが、中長期で期待が持てるファンドを選定したいということであれば、今日紹介するファンドを候補にするのが一番よいと思います。
今日は、米国株式ファンドについて、詳しく分析していきます。
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米国株式ファンドの10年平均利回りランキングを発表!
米国株式ファンドは現在268本あります。(そのうち10年以上から運用されているファンドは31本。)
今回は、2012年10月~2022年9月末の10年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。
さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?
直近は運用体制が変わり、パフォーマンスがいまいちになっていることもありますので、10年平均利回りだけでなく、直近の1年や3年の平均利回りも併せて確認しておきましょう。
中には、純資産総額が非常に小さく、今から投資をするのは、あまりおすすめできないものも含まれます。
そのため、1つ1つ全ファンドを見るのも大変だと思いますので、少なくとも、純資産総額が100億円以上あるファンドで、人気の高いものを私がピックアップして分析記事を作成しました.
以下のリンクが張ってあるページが該当するファンドになります。
順位 | 銘柄 | 10年平均利回り |
1 | AB・米国成長株投信Bコース | 20.33% |
2 | netWIN GSテクノロジー株式ファンド B | 19.39% |
3 | USルネサンス | 18.93% |
4 | 米国NASDAQオープンBコース | 18.85% |
5 | 野村クラウド関連株式投信B | 18.75% |
6 | 三菱UFJ NASDAQオープンBコース | 18.52% |
7 | UBS 次世代テクノロジー・ファンド | 17.69% |
8 | グレートイーグル | 16.91% |
9 | SMTAM ダウ・ジョーンズインデックスF | 16.71% |
10 | フィデリティ・米国優良株・ファンド | 16.38% |
11 | ダイワ米国厳選株F | 15.48% |
12 | 明治安田米国中小型成長株ファンド | 15.15% |
13 | ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月)H無 | 15.02% |
14 | 三菱UFJ海外株式オープン | 14.89% |
15 | 米国小型ハイクオリティファンド | 14.85% |
16 | BR米国小型成長株式オープンA | 14.68% |
17 | BR・USベーシック・バリュー | 13.96% |
18 | ワールド・ゲノムテクノロジーBコース | 13.28% |
19 | TWC外国株式ファンドBコース | 13.04% |
20 | アメリカン・ニュー・ステージ・オープン | 12.00% |
※2012年10月~2022年9月末
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
もともとは先進国株式で単一国のランキングにしようと思っていたのですが、実質的に米国株式しか上位にランクインしてこないくらい、米国株式ファンドは優秀です。
当時はまだ日本でも米国株ブームが来ていなかったので、ファンドの本数が少ないわけですが、昔も今も非常に優れたファンドが多いのがこのカテゴリーです。
米国株式ファンドランキングの中で一番おすすめの投資信託は?
ランキングの中でも特に私がおすすめする投資信託を紹介します。
それはアライアンス・バーンスタインの米国成長株投信Bコースです。
netWIN GS・インターネット戦略ファンドBも非常に優秀なファンドで甲乙つけがたいのですが、今回は私も保有しているということで米国成長株投信を選出しました。
過去10年間のパフォーマンスを見れば、文句を言う人は誰もいないでしょう。
年間利回り | |
2022年 | ▲15.18%(1-9月) |
2021年 | +42.87% |
2020年 | +25.05% |
2019年 | +32.30% |
2018年 | ▲1.80% |
2017年 | +27.29% |
2016年 | ▲2.42% |
2015年 | +10.80% |
2014年 | +31.54% |
2013年 | +64.72% |
2012年 | +26.30% |
2011年 | ▲8.64% |
もう少し詳しくアライアンス・バーンスタインの米国成長株投信Bコースについて知りたいという方は以下をご覧ください。
AB 米国成長株投信 Bコースの評価や評判は?果たして投資価値はあるのか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
近年、日本でも米国株ブームが到来しており、個人の投資家が気軽に米国株にアクセスできるようになりました。
そして、近年パフォーマンスの優れたファンドはたいてい米国株の比率が高くなっています。
ぜひ国内ファンドだけでなく、海外にも目を向けるきっかけになればと思います。
とは言っても、国内株式でも先進国株式に分散できるファンドでも10年平均利回りが優秀なファンドは存在します。
ぜひそちらも併せて検討してみてはいかがでしょうか。
◆国内大型株式ファンドのおすすめは?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!