10年間ランキング上位にいるプロボクサーと今年、突然現れた新星のプロボクサーが戦うことになったとして、どちらが勝つ可能性が高いと思うでしょうか?
多くの人は、10年間勝ち続けてるプロボクサーのほうが有利だと思うでしょう。
投資信託もそれと同じで単年の利回りだけを見てしまうと、どうしてもたまたま運用がうまくいったというリスクをぬぐい切れません。
その点、10年間のリターンで上位に食い込める投資信託はたまたま運用がうまくいったということだけでは片づけられない何かしらの優位性が必ず存在します。
もちろん、10年平均利回りだけでなく、直近の運用状況も確認する必要はありますが、中長期で期待が持てるファンドを選定したいということであれば、今日紹介するファンドを候補にするのが一番よいと思います。
唯一、残念なことに中小型株式ファンドの場合、資金がファンドの上限に達してしまっているファンドもありますので、募集を再開したときに購入できるように準備しておきましょう。
あなたもまだ知らないような隠れた優良ファンドが存在しますので、ぜひ参考にしてください。
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国内中小型株式ファンドの10年平均利回りランキングを発表!
国内中小型株式ファンドは現在219本あります。(そのうち10年前から運用されていたファンドは99本)
今回は、2012年10月~2022年9月末の10年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。
さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?
中には、純資産総額が非常に小さく、今から投資をするのは、あまりおすすめできないものも含まれます。
そのため、1つ1つ全ファンドを見るのも大変だと思いますので、少なくとも、純資産総額が約100億円以上あるファンドのみ私が分析記事を作成しました.
以下のリンクが張ってあるページが該当するファンドになります。
順位 | 銘柄 | 10年平均利回り |
1 | DIAM 新興市場日本株ファンド | 29.33% |
2 | 日本新興株オープン | 22.28% |
3 | ジェイネクスト | 21.30% |
4 | グローイング・カバーズ | 20.60% |
5 | 日興 中小型グロース・ファンド | 20.21% |
6 | ザ・ファンド@マネックス | 20.21% |
7 | J-フロンティア | 20.03% |
8 | ジャパニーズ・ドリーム・オープン | 18.88% |
9 | ジェイリバイブ | 18.82% |
10 | スーパー小型株ポートフォリオ | 18.77% |
11 | 華咲く中小型 | 18.48% |
12 | 波物語 | 18.46% |
13 | 三井住友・中小型株ファンド | 18.03% |
14 | 大和 ベストチョイス | 17.93% |
15 | Jオープン(小型株) | 17.87% |
16 | ジェイクール | 17.40% |
17 | J-Stockアクティブ・オープン | 17.37% |
18 | 大和住銀小型株ファンド | 17.29% |
19 | 日本新世紀 | 17.23% |
20 | グローイング・ベンチャー | 17.02% |
※期間:2012年10月~2022年9月末
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
まず、中小型株式型の特徴として、上位20銘柄の10年平均利回りは17%を超えているということです。
コスト控除後の数値ですので、かなり高いリターンを実現できていることがわかります。
ちなみに国内大型株式ランキングでは、1位の情報エレクトロニクスファンドの平均利回りで約21%ですので、中小型株式のほうがわずかにパフォーマンスが優れています。
また、一番知名度が高いと言っても過言ではないレオスキャピタルのひふみ投信は10年平均利回りが約15%ですので、隠れた優良銘柄がいかに多く存在しているかがわかります。
中小型株式のうち、ジェイリバイブ、ジェイクール、ジェイネクスト、グローイング・カバーズ、グローイング・ベンチャーの5ファンドがエンジェルジャパンという投資顧問会社の投資助言を受けているファンドです。
エンジェルジャパンは少数精鋭の投資顧問会社ですが、徹底的に企業訪問を行うことで、成長余力のある会社を見い出しています。
こういった会社が投資助言に入っているファンドであれば、今後も高い成長が期待できそうです。
おすすめの1本を選ぼうと思ったのですが、正直甲乙つけがたいため1本を選ぶのは諦めました。
何より非常に優れたファンドが多いので、超過収益を狙うのであれば、自分のポートフォリオに1本は組入れておきたいところです。
ちなみに10年平均利回りで見ても優れたファンドがありますが、直近出てきた優れたファンドがここには入ってきていません。
そこで中小型株ファンドの3年平均利回りランキングを作成しました。興味あれば覗いてみて下さい。
国内中小型株式ファンドのおすすめはどれ?3年平均利回りランキング ベスト20を発表!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私は、エンジェルジャパンの代表の宇佐美さんのお話を直接聞いたことがあるのですが、本当に、基本的なことを忠実に行っている印象を受けました。
企業に投資をするわけですから、その企業のことをとにかく細かく知らなければ、株価が適正なのかわかるはずがありません。
彼らは、その点、事前準備を綿密に行い、3カ月に1度は、定期的に訪問することで、企業の状況に変化がないかをチェックしています。
この細目さが、最終的に株価が割安に評価されているかを目を養うことになり、大きなリターンにつながっているのだと思います。
今回、ご紹介したファンドは非常に優れたファンドばかりですので、ぜひ一通り目を通しておいてください。
そして、小型株ファンドで成果を出すための秘訣は相場が大きく下落したとしても、信じて保有を続けることです。
一見、簡単なように見えますが、大きな下落相場に直面すると、つい売却してしまいたくなります。
その場面でぐっとこらえれるかが勝敗を分けますので、何があっても保有し続けるんだと心に誓ってから購入するようにしてください。
最後に他のアセットクラスのファンドにも優れたファンドが何本もありますので、紹介しておきますね。
◆国内大型株式ファンドのおすすめは?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!
◆米国株式ファンドのおすすめはどれ?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!