2017年に60%以上のパフォーマンスをたたき出したことで注目を集めるようになったアセマネOneのMHAM 日本成長株オープン。国内株式全般を投資対象にしているものの、近年は小型銘柄を中心にポートフォリオを組んでいます。

国内小型株ファンドは優秀な成績を残しているファンドが多いのですが、MHAM日本成長株オープンはどのような位置にいるのでしょうか?

今日は、MHAM日本成長株オープンを徹底分析していきます。

「 MHAM 日本成長株オープンって投資対象としてどうなの?」

「 MHAM 日本成長株オープンって持ってて大丈夫なの?」

「 MHAM 日本成長株オープンより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。


MHAM 日本成長株オープンの基本情報

投資対象は?

MHAM 日本成長株オープンの投資対象は、日本国内の株式です。

「競争力の優位性」と「利益の成長性」を重視し、銘柄を選定していきます。銘柄の規模や業種について、特に投資比率に制限を設けていないようですが、組入銘柄を見てみると、中小型銘柄が多いようです。

組入比率を業種別に見てみると、サービス業が一番多く、次いで情報・通信業の比率が高くなっています。


※引用:マンスリーレポート

組入上位銘柄を見てみると、1位のインソースは、企業向けに講師派遣型研修を提供する会社で、公開講座のコンテンツ充実やインターネットによる研修によってシェアが拡大傾向にあり、中期的な収益拡大が期待されます。

2位のエランは病院や介護施設向けの日常品供給サービスを提供している企業です。入院患者の家族負担軽減ニーズや病院のコスト削減ニーズを背景に事業規模の拡大が期待されます。

3位のジャパンマテリアルは半導体・液晶関連工場向けのインフラ事業を展開する会社です。顧客の製造ライン増設や外注委託ニーズの高まりを背景に、収益拡大が予想されています。


※引用:マンスリーレポート

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

つみたてNISAやiDeCoの対応状況ですが、残念ながら、どちらも対応していません。

つみたてNISA iDeCo
× ×

※2022年10月時点

純資産総額は?

続いて、MHAM 日本成長株オープンの純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

MHAM 日本成長株オープンの純資産総額は、約132億円となっています。2018年以降はパフォーマンスが優れず、純資産も減少の一途を辿っています。ただ規模としては問題ない水準です。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

MHAM 日本成長株オープンの実質コストは1.75%となっており、かなり割高となっています。購入手数料も高く実質コストもかなり高い水準ですので、ファンドの選定は慎重に行う必要があるでしょう。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 2.75%(税込)※上限
信託報酬 1.705%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.75%(概算値)

※引用:最新運用報告書

「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

MHAM 日本成長株オープンの評価分析

基準価額をどう見る?

MHAM 日本成長株オープンの基準価額は、コロナショックで一時的に下落したあと、大きく反発しましたが、2021年末からは大きな下落基調が続いています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

MHAM 日本成長株オープンの利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲23.71%と大きくマイナスとなっています。10年平均利回りを見ると、決して悪くないパフォーマンスに見えますが、同カテゴリー内でみると、実はそこまで優れた結果を残せていません。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 ▲23.71%
3年 +3.44%
5年 +4.01%
10年 +16.68%

※2022年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内中小型株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

MHAM 日本成長株オープンは、国内小型グロースカテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀なパフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは事前に調べておいて損はありません。

MHAM 日本成長株オープンは、どの期間で見ても、よくて平均レベルといった位置にいますので、この順位であれば、もっと他に優れたファンドがあることがわかります。

上位●%
1年 85%
3年 76%
5年 46%
10年 49%

※2022年10月時点

年別運用パフォーマンスは?

MHAM 日本成長株オープン年別の運用パフォーマンスを見ていきましょう。

2018年、2022年は2桁マイナスとなっていますが、それ以外の年ではしっかりとプラスのリターンを残しており、悪くないように見えます。

しかし、さきほど紹介したように同カテゴリー内でのランキングで見ると、大した順にいませんので、改めて比較することの重要性がわかりますね。

年間利回り
2022年 ▲21.37%(1-9月)
2021年 +9.13%
2020年 +15.60%
2019年 +22.75%
2018年 ▲14.79%
2017年 +60.48%
2016年 +2.30%
2015年 +29.93%
2014年 +2.71%

※2022年10月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

インデックスファンドとの利回り比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、より低コストで投資ができるインデックスファンドよりも優れたパフォーマンスでなければ投資をする価値がありません。

今回は、MHAM 日本成長株オープンと日経225に連動するニッセイ 日経225インデックスファンドとパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

かなり競っていた時期もありますが、直近ではニッセイ 日経225インデックスファンドのほうがパフォーマンスで上回っています。

より長期のパフォーマンスでも比較をしてみましょう。

MHAM日本成長 ニッセイ日経 225
1年 ▲23.71% ▲10.29%
3年 +3.44% +7.77%
5年 +4.01% +6.77%
10年 +16.68% +13.08%

※2022年10月時点

10年平均利回りだけは、MHAM 日本成長株オープンのほうが利回りは高くなっています。判断に悩むところではありますが、安定感にかけるので、無理にMHAM 日本成長株オープンのに投資をしようとは思いませんね。

類似ファンドとの利回り比較

せっかくアクティブファンドに投資をするのであれば、アクティブファンドの中でも優秀なファンドに投資をしたいと思うもの。

今回は、国内小型株カテゴリーで中長期で高いパフォーマンスを残している東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンとパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

かなりパフォーマンスで競っていますが、概ね東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンがパフォーマンスで上回っています。

アクティブファンドに投資をするのであれば、どの期間でも安定した高い利回りで運用ができているファンドに投資をしたほうが安心できますね。

MHAM日本成長 ジャパン・オーナーズ
1年 ▲23.71% ▲16.84%
3年 +3.44% +7.65%
5年 +4.01% +13.80%
10年 +16.68%

※2022年10月時点

最大下落率は?

標準偏差などから、基準価額の変動幅を算出することはできますが、やはり実際にどの程度下落したことがあるのかは気になるところです。

期間 下落率
1カ月 ▲24.00%
3カ月 ▲36.51%
6カ月 ▲44.71%
12カ月 ▲57.79%

※2022年10月時点

MHAM 日本成長株オープンは、2007年11月~2008年10月の間に最大57.79%下落しています。

リーマンショック級の金融危機はそう簡単には来ないと思いますが、小型株ファンドというのは、大きく増えもしますが、大きく減る可能性もあるという点だけはおさえた上で投資をしていきましょう。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

分配金の推移は?

続いて、分配金の推移を見てみましょう。

もともと分配金を期待して投資をするようなファンドではないのですが、安定して配当金がもらえるようです。

このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2022年 500円
2021年 500円
2020年 450円
2019年 500円
2018年 1500円
2017年 2000円
2016年 0円

※2022年10月時点

評判はどう?

MHAM 日本成長株オープンの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけMHAM 日本成長株オープンを購入している人が多いということなので、評判がよくなっているということです。

MHAM 日本成長株オープンは、2018年末からパフォーマンスが悪化しており、それ以降は、資金が流出超過になっており、評判が悪くなっています。


※引用:モーニングスター

MHAM 日本成長株オープンの評価まとめと今後の見通し

いかがでしょうか?

MHAM 日本成長株オープンは、2017年ごろまでは非常に優れた運用ができていましたが、直近数年はインデックスファンドを大きくアンダーパフォームしています。

もともと中小型株ファンドは値動きが大きいので、インデックスファンドの運用を下回ることは当然あるのですが、少し差をつけられすぎている感は否めません。

それでも一桁後半の利回りであれば、中長期で十分狙っていけると思いますが、あえてMHAM 日本成長株オープンを選択するかというと疑問が残ります。

MHAM 日本成長株オープンはパフォーマンスのランキングを見ても、平均的な水準ですので、もっとパフォーマンスの優れたファンドがいくつもあることがわかります。

少なくとも複数本の中小型株ファンドを比較したうえで、投資をするかを判断するべきでしょう。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点