10年平均利回りランキングは多くの方から好評をいただきました。一方で、最近のファンドが全く入っていないので、最近設定されたファンドはどうなんだ?というお声をいただくことがあります。
そこで、今回は3年以上運用実績があるファンドの中でのランキングを新たに作成しました。
3年というのは明確に何か根拠があるわけではないのですが、投信業界ではよく、新設ファンドは3年は様子をみようという格言めいた言葉がありますので、3年としています。
そこで、今回は3年以上、運用期間があるファンドの中でのパフォーマンスランキングを見ていきたいと思います。
10年平均利回りのパフォーマンスランキングと比較して、果たしてどんなファンドがランクインしてくるのでしょうか?
あなたもまだ知らないような隠れた優良ファンドが存在しますので、ぜひ参考にしてください。
国内中小型株式ファンドの3年平均利回りランキングを発表!
国内中小型株式ファンドは現在212本あります。その中で、2020年11月~2023年10月までの3年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。
ただ、中には純資産額が非常に小さく、今から投資をするにはおすすめできないファンドも含まれます。そのため、単純にリターンでランキングを上から並べるだけでなく、純資産総額が少なくとも100億円以上あるファンドのみに絞り、上から並べています。
さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?
順位 | 銘柄 | 3年平均利回り |
1 | 日本好配当リバランスオープン | 27.80% |
2 | 野村 日本割安低位株オープン | 24.63% |
3 | イーストS・ジャパン中小型厳選バリュー株F | 24.25% |
4 | しんきん 好配当利回り株ファンド | 21.00% |
5 | 小型ブルーチップオープン | 20.63% |
6 | ダイワ 好配当日本株投信(季節点描) | 20.57% |
7 | ダイワ 日本好配当株ファンド | 20.08% |
8 | 低位株オープン | 19.36% |
9 | ニッポン中小型株ファンド | 18.97% |
10 | にいがた未来応援日本株ファンド 『愛称:にいがたの架け橋』 | 18.86% |
11 | 日興 ジャパン高配当株式ファンド | 17.90% |
12 | アムンディ・ターゲット・ジャパン・ファンド | 16.52% |
13 | 日興ターゲット・ジャパン・ファンド | 16.43% |
14 | 日本エネルギー関連株式オープン 『愛称:プロジェクトE』 | 16.24% |
15 | スパークス・プレミアム・日本超小型株式F 『愛称:価値発掘』 | 16.02% |
16 | りそな 日本中小型株式ファンド 『愛称:ニホンノミライ』 | 13.39% |
17 | マネックス・アクティビスト・ファンド 『愛称:日本の未来』 | 11.87% |
18 | JPM ザ・ジャパン(年4回決算型) | 11.70% |
19 | 日興 中小型グロース・ファンド | 11.30% |
20 | 日興 キャッシュリッチ・ファンド | 10.82% |
※2020年11月~2023年10月
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
まず、中小型株式型の特徴として、上位20銘柄のパフォーマンスにはかなり偏りがあることがわかります。
特に上位5ファンドは年平均換算で25%を超えていますので、これらのファンドに投資をしていれば、直近3年間で相当大きく資産を増やせたということです。
ちなみに日経225に連動するインデックスファンドの3年平均利回りは約13%ですので、そこから考えても、かなり優秀なファンドが多いことがわかります。
ただ、残念ながら中小型株ファンドに投資をしても利益を得られない人もいます。
それは、ファンドの値動きの大きさを事前にしっかり調べず、投資をして、値動きの大きさに恐くなって途中で売却してしまうことです。
中長期で保有を続けるという強い覚悟なければ、大きなリターンは期待できません。
おすすめの1本を選ぼうと思ったのですが、正直甲乙つけがたいため1本を選ぶのは諦めました。
何より非常に優れたファンドが多いので、超過収益を狙うのであれば、国内中小型株ファンドは自分のポートフォリオに1本は組入れておきたいところです。
こちらにより長期の10年平均利回りで見たときに、パフォーマンスが優れている中小型株ファンドのランキングを用意しています。
3年だけでなく10年というより長期で優れたファンドも見たうえで1本を選ぶのがよいと思います。
国内中小型株式ファンドのおすすめはどれ?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、ご紹介したファンドは非常に優れたファンドばかりですので、ぜひ一通り目を通しておいてください。
近年は低コストのインデックスファンドを推す声が圧倒的に強くなかなか優秀な結果を出しているアクティブファンドが注目されることがなくなりました。
ですので、ここでは、優れたアクティブファンドをどんどん紹介していきたいと思います。
そして、もしあなたが気に入ったファンドがあれば、ぜひ投資をしてみてください。
投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。
しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。
>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。
今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。
>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点