20年近く前に設定されたテーマ型ファンドで、未だに高いパフォーマンスを出し続けているnetWIN GSテクノロジー株式ファンドB。

当時はまだインターネットが普及しておらず、まさに今から普及していくであろうというタイミングだったわけですが、先見の明があったと言えます。

今日は、netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの評価や評判を独自の目線で分析していきます。

「netWIN GSテクノロジー株式ファンドBって投資対象としてどうなの?」

「netWIN GSテクノロジー株式ファンドBって持ってて大丈夫なの?」

「netWIN GSテクノロジー株式ファンドBより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。


netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの基本情報

投資対象は?

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの投資対象は、米国を中心とした「インターネット・トールキーパー」企業の株式に投資をすることにより長期的な成長を目指します。

「インターネット・トールキーパー」企業とは、インターネットの世界において、高速道路などの料金所のように交通量「売上数量」や通行料「価格」の値上げによって、収益をあげることのできる企業のことです。

具体的に組入銘柄を見たほうがイメージできるので、見ていきましょう。

現在36銘柄でかなり銘柄数を絞り込んでおり、その上位10社が以下になります。

名だたる企業が並んでいますね。


※引用:マンスリーレポート

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

つみたてNISAやiDeCoの対応状況ですが、残念ながらどちらも対応していません。

つみたてNISA iDeCo
× ×

※2022年10月時点

純資産総額は?

続いて、netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBは7200億円にまで大きくなっており、非常に人気の高いファンドです。規模のデメリットもありません。


※GS HP

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの実質コストは2.12%とかなり割高の手数料となっています。

購入時手数料もかかってきますので、本当に良いと思わない限りは投資しないようにしましょう。

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 2.09%(税込)
信託財産留保額 0%
実質コスト 2.12%(概算値)

※引用:最新運用報告書

「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの評価分析

基準価額をどう見る?

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの基準価額はコロナショックが小さな下落に見えるほど、2021年末まで上昇を続けました。

2022年に入ってからは米国株の中でもテック銘柄がとにかく大きく下落していることもあり、その影響を受けている形です。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

続いて、netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲14.99%となっていますが、3年、5年、10年平均利回りは15~20%となっており、圧倒的に優れた成果を残しています。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 ▲14.99%
3年 +16.66%
5年 +15.44%
10年 +19.39%

※2022年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBは、優れたファンドが多い国際株式の北米株カテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀なパフォーマンスのファンドに投資をしたいと思うので、同カテゴリー内でのパフォーマンスのランキングを調べました。

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBは、直近1年だけ平均以下で、5年、10年平均利回りでは上位10%程度にランクインしており、非常に優秀なパフォーマンスです。

これくらい中長期で優れた成果を残し続けているファンドに投資をしたいものです。

上位●%
1年 83%
3年 36%
5年 10%
10年 9%

※2022年10月時点

年別の運用利回りは?

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの年別のパフォーマンスを見てみましょう。

2018年は、わずかにマイナスとなっていますが、それ以外の年では安定的にプラスのリターンを残すことができています。

2022年はこのままだと20%近いマイナスで終わりそうですが、何事も悪い時はありますので、ここで先走って売却してしまわないようにしてください。

年間利回り
2022年 ▲22.51%(1-9月)
2021年 +34.67%
2020年 +33.68%
2019年 +36.09%
2018年 ▲1.48%
2017年 +31.94%
2016年 +0.63%
2015年 +6.81%
2014年 +27.60%

※2022年10月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

インデックスファンドとの利回り比較

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBに投資を検討するのであれば、同じように米国株式に投資をしているインデックスファンドと運用実績を比較しておいて損はありません。

今回は、netWIN GSテクノロジー株式ファンドBと同じく北米株で構成されているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とパフォーマンスを比較してみました。


※引用:モーニングスター

2022年まではnetWIN GSテクノロジー株式ファンドBがアウトパフォームしていましたが、2022年に入りeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に逆転されました。

直近3年程度でみるとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のほうがパフォーマンスは良いことがわかります。

netWIN B Slim 米国株式
1年 ▲14.99% +9.42%
3年 +16.66% +19.72%
5年 +15.44%
10年 +19.39%

※2022年10月時点

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の運用期間が短いので、より長期のパフォーマンスは比較できませんが、他のインデックスファンドを参考にしてみると、netWIN GSテクノロジー株式ファンドBのほうが高いパフォーマンスとなっています。

類似ファンドとの利回り比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、他のアクティブファンドとパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、北米ファンドで何度も優秀ファンド賞を受賞をしたことがあるアライアンス・バーンスタインの米国成長株投信Bコースと比較をしてみました。


※引用:モーニングスター

2022年を起点にnetWIN GSテクノロジー株式ファンドBがパフォーマンスで下回っています。どうしても大きく上げ過ぎたファンドはその後大きく下落する傾向があるので、ある程度は仕方のないことですね。

より長期の利回りでのパフォーマンスも比較してみましょう。

netWIN B 米国成長株投信B
1年 ▲14.99% ▲2.18%
3年 +16.66% +19.77%
5年 +15.44% +16.49%
10年 +19.39% +20.33%

※2022年10月時点

5年、10年平均利回りでは米国成長株投信Bコースが上回っています。テック系銘柄以外にも分散投資をしている米国成長株投信Bコースのほうが下落耐性が強いことがわかりますね。

とはいえ、どちらも素晴らしいアクティブファンドですので、ぜひ投資をしたい1本です。

AコースとBコースの利回り比較

netWIN GSテクノロジー株式ファンドに投資をするにあたり、為替ヘッジ有のAコースと為替ヘッジ無のBコースのどちらに投資をすべきか迷う人もいると思います。

そこで、AコースとBコースのパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBのほうが終始、パフォーマンスで上回っていることがわかります。

それでは、より長期の利回りはどうなっているでしょうか?

netWIN B net WIN A
1年 ▲14.99% ▲36.05%
3年 +16.66% +4.21%
5年 +15.44% +7.68%
10年 +19.39% +10.83%

※2022年10月時点

思った以上に為替の影響が大きく出ていることがわかります。

今後、為替がどう動くかはわかりませんが、為替の影響を受けたくないという人はAコースを選んでください。

私個人のスタンスとしては、将来の為替の予測などしようと思ってもできませんので、為替のヘッジコストを無駄にしないためにヘッジ無しを基本的には選ぶようにしています。

最大下落率はどれくらい?

投資するのであれば、ファンドがどの程度下落する可能性があるのかは知っておきたいところ。もちろん標準偏差から変動幅を予測することはできますが、やはり過去にどの程度下落したことがあるのかを調べるのがおすすめです。

それではnetWIN GSテクノロジー株式ファンドBの最大下落率を見ていきましょう。

期間 下落率
1カ月 ▲24.84%
3カ月 ▲46.75%
6カ月 ▲48.21%
12カ月 ▲62.36%

※2022年10月時点

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBは2000年10月~2001年9月までの1年間で▲62.36%と大きな下落をしました。

ファンドの運用においては、大きく下落することもありますが、長期保有をすることでしっかりプラスのリターンが出ていますので、くれぐれもパニック売りはしないようにしてください。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

分配金の推移は?

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBは年2回配当を行っており、毎年安定的に1000円程度の分配がされています。

安定的に高いリターンを維持できているからこそ、高い配当を出し続けられています。

このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2022年 500円(1-9月)
2021年 1,000円
2020年 1,000円
2019年 1,000円
2018年 1,000円
2017年 1,140円
2016年 780円
2015年 1,280円

※2022年10月時点

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入している人が多いということなので、評判が良いということです。

2021年の前半は資金流出が続きましたが、それ以降は毎月資金が流入しており、一定の人気は維持していることがわかります。

直近のパフォーマンスは別として、長期的に優れたパフォーマンスを残しているファンドですので、人気は今後も続きそうですね。


※引用:モーニングスター

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBの評価まとめと今後の見通し

世界で様々な技術革新が起きていますが、その土台になっているのがインターネットです。今後、数十年でインターネットが他に置き換わるとは到底考えられません。

また10年以上、高い運用実績を出している運用チームというのは、必ず他とは違う優位性を持っています。

S&P500もかなり優れた指数ですが、中長期でそれを上回るパフォーマンスを維持できている点やコロナショックからの回復の速さも優れたファンドであることを証明しています。

米国成長株投信もそうですが、やはり銘柄をしっかりと調査し、組み入れる銘柄数を絞り込んでいるファンドというのは、コロナのような急落相場でもしっかりと基準価額を戻してくる場合が多いです。

今後も、大きく下落する局面は何度も来ると思いますが、過去10年以上しっかりパフォーマンスを残してくれていますので、今後もうまく乗り切ってくれるファンドでしょう。

アクティブファンドへの投資を検討しているのであれば、ぜひ検討したい一本と言えます。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点