2018年に続き、2019年のモーニングスターのファンド・
オブ・ザ・イヤーで最優秀ファンドを受賞したJリート
・アジアミックス・オープン。

ここ数年、非常にリートが好調であることからも多くの
投資家がリートに関心を寄せています。

Jリート以外に利回りの高いアジアのリートを組み入れる
ことで、高いリターンを実現しています。

Jリート・アジアミックス・オープンは毎月決算型と資産
成長型がありますが、今回は一番資金が集まっている毎月
決算型を分析していきます。

「Jリート・アジアミックス・オープンって投資対象としてどうなの?」

「Jリート・アジアミックス・オープンって持ってて大丈夫なの?」

「Jリート・アジアミックス・オープンより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


Jリート・アジアミックス・オープンの基本情報

投資対象は?

Jリート・アジアミックス・オープンの投資対象は、
日本を含むアジア・オセアニア各国のリートに投資
をします。

国別の組入上位銘柄を見ていくと、約50%が日本のリート
となっており、残りの50%でアジア・オセアニアに分散
しています。


※引用:マンスリーレポート

現在の組入銘柄数は58銘柄となっており、香港、
オーストラリア、日本、シンガポールの銘柄が
バランスよく配分されています。


※引用:マンスリーレポート

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

つみたてNISAやiDeCoで積立投資を検討している人も多いと
思います。

そこで、つみたてNISAやiDeCoの対応状況をまとめました。

残念ながら対応していません。

つみたてNISA iDeCo
× ×

※2021年9月時点

純資産総額は?

投資を検討するうえで、純資産総額は必ず確認するように
してください。

純資産総額は大きいほうが、ファンドマネージャーが資金
を運用する際に効率よくできたり、保管費用や監査費用が
相対的に低くなりますので、コストが低く抑えられます。

また投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその
投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなる
こともありますので注意が必要です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

Jリート・アジアミックス・オープンはモーニングスター
のファンド・オブ・ザ・イヤーを受賞しているにもかか
わらず純資産は未だ120億円程度で規模としてはあまり
大きくありません。

ただ規模として問題はありません。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用が
かかっていることをご存知ですか?

これを実質コストと言いますが、実質コストには、株式売買
手数料や有価証券取引税、監査費用などが含まれています。

特に純資産総額が小さいときには、信託報酬より実質コストが
かなり割高になっている場合もあるので、注意が必要です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

Jリート・アジアミックス・オープンの実質コストは
1.95%とかなり割高です。

それに加えて高い購入時手数料もかかりますので、購入した
初年度から5%近く資産が目減りしてしまいます。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.606%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト 1.95%(概算値)

※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

Jリート・アジアミックス・オープンの評価分析

基準価額をどう見る?

Jリート・アジアミックス・オープンの基準価額はコロナ
ショック前まで非常に好調に推移していましたが、
コロナショックで一気に10000円を割り込みました。

分配金を受け取らずに再投資して運用した時の基準価額(青線)も
コロナ前の水準から一時は30%近く下落しましたが、ようやく
最近になってコロナ前の水準にまで戻ってきています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、Jリート・アジアミックス・オープンの運用実績を
見てみましょう。

直近1年間の利回りは21.35%となかなかの数字となっています。

3年、5年平均利回りを見ると、9%近いプラスになっているので、
REITであればこのくらいの利回りがあれば十分でしょう。

ただし、この利回りだけを見て、投資判断をしてはいけません。
他のファンドとパフォーマンスを比較してから、確信をもって、
投資をするようにしてください。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 +21.35%
3年 +9.99%
5年 +9.11%
10年

※2021年9月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出しているJリート ランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

Jリート・アジアミックス・オープンは、日本を含む
グローバルREITカテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、同じカテゴリーでも優秀な
パフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でのパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

Jリート・アジアミックス・オープンは、直近1年間は
最下位の成績となっていますが、3年平均、5年平均利回りは
上位30%に入っており、好調を維持しています。

上位●%
1年 100%
3年 29%
5年 18%
10年

※2021年9月時点

年別のパフォーマンスは?

Jリート・アジアミックス・オープンの年別のパフォー
マンスも見てみましょう。

2015年、2020年はマイナスとなっていますが、それ以外の
年では安定してプラスのリターンを出しています。

注目すべきは2018年ですが、株式ファンドが軒並みマイナス
リターンで終わった中でJリート・アジアミックス・オープン
はしっかりとプラスのリターンを残しています。

そういう意味では、株式ファンド中心のポートフォリオに
組み入れると、リスクとリターンのバランスが取れますね。

年間利回り
2021年 14.20%(1-6月)
2020年 ▲7.30%
2019年 +24.37%
2018年 +4.87%
2017年 +9.74%
2016年 +5.90%
2015年 ▲2.87%

※2021年9月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

類似ファンドとのパフォーマンス比較

Jリート・アジアミックス・オープンに投資を検討する上で、
より低コストで投資ができるインデックスファンドとの
パフォーマンス比較はしておいて損がありません。

今回は、東証REIT指数に連動するインデックスファンドと
パフォーマンスを比較してみます。


※引用:モーニングスター

かなり競っており、これだけではどちらが優れているかは
判断できません。

ただし、より長期のパフォーマンスで見ると、Jリート・
アジアミックス・オープンのほうが優れていますね。

Jリート・アジア ニッセイ Jリート
1年 +21.35% +26.54%
3年 +9.99% +10.72%
5年 +9.11% +7.02%
10年

※2021年9月時点

最大下落率は?

Jリート・アジアミックス・オープンに投資をする前に、
最大でどの程度下落する可能性があるのかを知っておく
ことは非常に重要です。

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく
下落した相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

それではここでJリート・アジアミックス・オープンの
最大下落率を見てみましょう。

Jリート・アジアミックス・オープンはコロナショックの
時に最大で27%近く下落しています。

RIETは不動産に間接的に投資をする商品なので、リスクが
低いと思われがちですが、決してそうゆうわけではない
ということです。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかも
しれません。

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲24.41%
3カ月 ▲26.92%
6カ月 ▲25.38%
12カ月 ▲18.57%

※2021年9月時点

分配健全度はどれくらい?

分配金を毎月受け取っていると、受け取っていることに安心
してしまい、自分の投資元本からの配当なのか、ファンドの
収益からの配当なのか調べなくなります。

そこで、分配金がファンドの収益からちゃんと支払われている
のかを調べるときに役立つのが分配健全度です。

分配健全度とは、1年間の分配金の合計額と基準価額の変動幅を
もとに、あなたが受け取った分配金の約何%がファンドの収益
によるものなのかを計算できる指標です。

基準価額の変動幅 1年間の分配合計額 分配健全度
+904円 1080円 183%

※2020/9/17~2021/9/17

Jリート・アジアミックス・オープンの直近1年間の分配健全度は
183%となっています。

分配健全度は100%を切ると、一部ファンドの収益以外から
分配金が支払われていることを意味しますが、0%を下回る
ということは、ファンドの収益からの支払いは一切ない
ということを意味します。

Jリート・アジアミックス・オープンは100%を超えていますので、
受け取った分配金以上に基準価額が上昇したということがわかります。

この1年に関して言えば、インカムゲインもキャピタルゲインも
手に入っているという理想的な状況です。

一方で、大半の毎月分配型ファンドはこううまくはいっていません。

ファンドの運用がうまくいっていないにもかかわらず、高い
分配金を支払っているようなファンドだとこのような数値に
なりがちですので、注意が必要です。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金利回りはどれくらい?

毎月分配型のファンドに投資をしている場合、どれくらいの
分配金が受け取れるのかを知るために分配金利回りを参考
にします。

(分配金利回りは基準価額に対する分配金合計額で計算が
できます。)

ただし、投資信託の場合、分配金利回りだけをみていると、
受け取っている分配金がファンドの収益から出ている
ものなのか、投資元本が削られているのか、判断できません。

そのため、ファンドの運用利回りと分配金利回りを比較して、
ファンドの運用利回りのほうが高ければ、あなたが受け取って
いる分配金がファンドの運用の収益から支払われていると
判断することができます。

Jリート・アジアミックス・オープンの分配金利回りは9.2%で
高めの設定となっています。

ただ、ファンドの運用利回りがトントンかそれ以上になっています
ので、あなたが受け取っている分配金の多くはファンドの運用益
から支払われているということがわかります。

運用利回り 分配金利回り
1年 +21.35% 9.2%
3年 +9.99%
5年 +9.11%
10年

※2021年9月時点

分配金余力はどれくらい?

毎月分配型ファンドに投資をしている場合、もう1つ気になる
のが今後いつごろ、減配されそうかという点です。

そんなときに役立つのが分配金余力という考え方です。

分配金余力というのは、今の分配金の水準をあと何か月
続けられそうかを判断するための指標です。

明確にこの水準になったら減配されるという指標では
ありませんが、12カ月を切ったファンドはたいてい近々、
減配されることが多いです。

Jリート・アジアミックス・オープンの分配金余力は、
まだ38カ月近くありますので、減配の心配はないと言えます。

分配金 繰越対象額 分配金余力
85期 90円 3,970円 45.1カ月
86期 90円 3,894円 44.2カ月
87期 90円 3,848円 43.7カ月
88期 90円 3,788円 43.0カ月
89期 90円 3,733円 42.4カ月
90期 90円 3,697円 42.0カ月
91期 90円 3,608円 41.0カ月
92期 90円 3,538円 40.3カ月
93期 90円 3,484円 39.7カ月
94期 90円 3,429円 39.1カ月
95期 90円 3,374円 38.4カ月
96期 90円 3,330円 38.0カ月

※引用:最新運用報告書

評判はどう?

それでは、Jリート・アジアミックス・オープンの評判は
どうでしょうか?

ネット等で口コミを調べることもできますが、資金の流出入
を見ることで、評判がわかります。

評判がよければ、資金が流入超過になりますし、評判が悪く
なっていれば、資金が流出超過になります。

Jリート・アジアミックス・オープンは2018年以降急激に
純資産が流入しており、2020年も引き続き大きく資金が
流入しています。

安定して評判が良いことがわかりますね。


※引用:モーニングスター

Jリート・アジアミックス・オープンの評価まとめと今後の見通し

コロナショックで大打撃を受けて、REIT市場ですが、
ようやく回復の兆しが見え始めました。

ただ、あくまでもコロナ前の水準に戻ったというだけ
ですので、安心するのは禁物です。

Jリート・アジアミックス・オープンに関しては、
分配金利回りとファンドの運用利回りがほとんど
同じ水準ですので、タコ足配当にはなっていません。

その点が毎月分配型ファンドにしてはとても珍しく
評価に値すると思っています。

ただ、一方で毎月分配金を受け取ることが目的なので
あれば、もっと他にも優れたファンドがあります。

私がよくおすすめするのは、アライアンス・バーンスタイン
米国成長株投信Dコースです。

パフォーマンスが非常に優れており、でた利益の中からだけ
分配金を支払っていますので、とても健全な運用がされて
います。

毎月分配金狙いの人は一度検討してみることをおすすめします。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点