2016年にモーニングスターのファンド・オブ・ザ・イヤーで
国際株式型部門 最優秀賞をとった日興アセットマネジメントの
日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)。

「日興レジェンド・イーグル・ファンドって投資対象としてどうなの?」

「日興レジェンド・イーグル・ファンドって持ってて大丈夫なの?」

「日興レジェンド・イーグル・ファンドより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。

「とにかく損をしない」という一貫した投資哲学を実践している
日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)は果たして、
投資に値するファンドなのか、独自の目線で徹底分析していきたいと思います。


日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の基本情報

投資対象は?

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の投資
対象は、世界の株式です。

PBRやフリーキャッシュフロー等の財務内容から十分に
割安だと判断できる銘柄に投資をしていきます。

組入銘柄は現在133銘柄となっており、資産配分比率は下図
のようになっています。

特徴としては、安全資産である現金・金関連で20%近くの
比率となっている点ですね。

ただ、個人的に金ETFを組み込んでいるファンドで運用が
うまくいっている先をあまり知りません。


※引用:マンスリーレポート

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)のつみたてNISAや
iDeCoの対応状況を見ておきましょう。

残念ながらどちらも対応していません。

つみたてNISA iDeCo
× ×

※2021年10月時点

運用体制は?

実際の運用は200年を超える歴史と経験を有するファースト
イーグル社が行います。ファーストイーグル社の独自の投資
スタイルとして、

①いつの時代にも必要とされる企業を厳選

ファーストイーグル社は、いつの時代にも必要とされ、圧倒的な
市場シェアを有し、安定的に成長し続けると考えられる企業を
選定します。

②投資機会を逃さないための現金を保有

さきほど現金を2割近く保有しているという話をしましたが、
現金は突然の投資機会を逃さないようにするために保有して
います。

③不測の事態に備えた守りの金

リスクコントロールを主目的として株式と動きが異なる金を
保有しています。

純資産総額は?

続いて、日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の
純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

純資産総額が小さいと運用が効率的に行えず、余計なコストが発生
したり、運用会社も運用に力を入れないため、パフォーマンスが
優れないといったデメリットが発生します。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)は、約630億円
あり、直近では純資産を大きく減らしていますが、未だに人気
のファンドとなっています。

損をしない運用というのが人気を集めている秘訣のようですね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の実質
コストは2.05%となっています。

ファンド・オブ・ファンズで外国籍ファンドに投資をして
いることがコスト上昇の大きな要因です。

購入時手数料と合わせると6%近い手数料が取られますので、
慎重に投資をしなければ、ほぼ間違いなく初年度は利益が
出ません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.85%(税込)※上限
信託報酬 2.032%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.05%(概算値)

※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の評価分析

基準価額をどう見る?

日興レジェンド・イーグルファンドの基準価額は直近3年間で
約10%ほど上昇しています。

分配金を受け取らずに再投資して運用した場合の基準価額(青線)も
3年間で30%ほど上昇していますので、プラスの運用ができている
ことがわかります。

ただ、コロナショックからの回復には思った以上に時間が
かかっていますね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の利回りを
見てみましょう。

直近1年間の利回りは23.83%となっており、3年、5年
平均利回りは7%台です。

この利回りだけを見ると、悪くないように見えますが、
他のファンドとパフォーマンスを比較してからで、
損はありません。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 23.83%
3年 7.50%
5年 7.75%
10年 10.21%

※2021年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

せっかく投資をするのであれば、同じカテゴリー内でも、
優れたファンドに投資をするべきです。

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)は金や債券
にも投資をしていることから、バランスカテゴリーに属して
います。

このカテゴリー内でのランキングを確認すると、常に下位30%
程度に位置しており、他にもっと優れたファンドがあることが
わかります。

上位●%
1年 79%
3年 75%
5年 79%
10年 78%

※2021年10月時点

年別運用パフォーマンスは?

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の年別の
運用パフォーマンスも見てみましょう。

損失を最小限に抑えた運用を最重要と言っているので、
確かにマイナス幅は比較的抑えられていると言えますが、
プラスも小さいので、トータルで見ると、他のファンドに
後れを取っています。

年間利回り
2021年 +16.89%(1-6月)
2020年 ▲0.74%
2019年 +17.69%
2018年 ▲12.20%
2017年 +7.20%
2016年 +4.38%
2015年 ▲2.03%
2014年 +17.65%

※2021年10月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)に投資をする
のであれば、低コストのインデックスファンドとのパフォーマ
ンス比較はしておいて損はありません。

今回は、バランスファンドの中でも超低コストで人気の高い
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と比較をしました。


※引用:モーニングスター

終始、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のほうがパフォーマンス
で上回っており、下落幅は抑えられたとしても、インデックスファンド
にパフォーマンスで負けるようではあえて投資する気になれません。

年平均利回り レジェンド・イーグル Slim バランス
1年 23.83% 19.66%
3年 7.50% 8.11%
5年 7.75%
10年 10.21%

※2021年10月時点

分配健全度はどれくらい?

分配金を毎月受け取っていると、受け取っていることに安心
してしまい、自分の投資元本からの配当なのか、ファンドの
収益からの配当なのか調べなくなります。

そこで、分配金がファンドの収益からちゃんと支払われている
のかを調べるときに役立つのが分配健全度です。

分配健全度とは、1年間の分配金の合計額と基準価額の変動幅を
もとに、あなたが受け取った分配金の約何%がファンドの収益
によるものなのかを計算できる指標です。

基準価額の変動幅 1年間の分配合計額 分配健全度
1,720円 600円 387%

※2020/10/1~2021/10/1

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の直近1年間の
分配健全度は387%となっています。

分配健全度は100%を切ると、一部ファンドの収益以外から
分配金が支払われていることを意味しますが、0%を下回る
ということは、ファンドの収益からの支払いは一切ない
ということを意味します。

100%を超えているということは、ファンドの運用益で、
分配金を賄えているだけでなく、さらに余剰の利益が
発生している状態です。

毎月分配型ファンドとしては一番理想の形になって
いると言えます。

分配金利回りはどれくらい?

毎月分配型のファンドに投資をしている場合、どれくらいの
分配金が受け取れるのかを知るために分配金利回りを参考
にします。

ただし、投資信託の場合、分配金利回りだけをみていると、
受け取っている分配金がファンドの収益から出ている
ものなのか、投資元本が削られているのか、判断できません。

そのため、ファンドの運用利回りと分配金利回りを比較して、
ファンドの運用利回りのほうが高ければ、あなたが受け取って
いる分配金がファンドの運用の収益から支払われていると
判断することができます。

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の分配金利回りは
5%台ですので、かなり健全な水準です。

ファンドの運用利回りもどの期間で見ても、7%以上はあるので、
ファンドの運用益からしっかりと分配金を支払えていることが
わかります。

運用利回り 分配利回り
1年 23.83% 5.4%
3年 7.50%
5年 7.75%
10年 10.21%

※2021年10月時点

分配金余力はどれくらい?

毎月分配型ファンドに投資をしている場合、もう1つ気になる
のが今後いつごろ、減配されそうかという点です。

そんなときに役立つのが分配金余力という考え方です。

分配金余力というのは、今の分配金の水準をあと何か月
続けられそうかを判断するための指標です。

明確にこの水準になったら減配されるという指標では
ありませんが、12カ月を切ったファンドはたいてい近々、
減配されることが多いです。

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の
分配金余力は、1桁を切っていましたが、直近で回復傾向
にあります。

30カ月あれば、少しの間は減配の心配をしなくても良さそうです。

分配金 繰越対象額 分配金余力
112期 50円 366円 8.3カ月
113期 50円 316円 7.3カ月
114期 50円 266円 6.3カ月
115期 50円 343円 7.9カ月
116期 50円 293円 6.9カ月
117期 50円 244円 5.9カ月
118期 50円 328円 7.6カ月
119期 50円 278円 6.6カ月
120期 50円 340円 7.8カ月
121期 50円 979円 20.6カ月
122期 50円 1,192円 24.8カ月
123期 50円 1,563円 32.3カ月

評判はどう?

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の評判は
ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を
知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけ日興レジェンド・
イーグル・ファンド(毎月決算)を購入している人が多いと
いうことなので、評判が良くなっているということです。

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)は、2017年以降、
毎月資金が流入超過となっていましたが、2018年後半からは資金が
流出し続けています。

2019年には分配金を10円に切り下げたこともあり、資金の流出額が
かなり大きくなりました。12月末には50円に大きく切り上げたことで
資金流入するかと思いましたが、さらに流出が続いています。

完全に人気は下火になっていると言えますね。


※引用:モーニングスター

日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)の評価まとめと今後の見通し

いかがでしょうか?

正直なところ、日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月
決算)の投資スタンスは、私が好む手法です。

リスクを下げるために、債券やREITをとりあえず入れる
ようなバランスファンドよりも、リスクを下げるために
キャッシュや金といった安全資産の比率を高めるほうが
運用がうまくいくと思っています。

ですので、当ブログでは、自分がこれだ!と思えるファンドを
見つけたら、そのファンドへの投資金額と自分の現金の割合を
調整することでリスク管理をすることをお勧めしています。

今回のコロナショックでは、日興レジェンド・イーグル・
ファンドのパフォーマンスにかなり期待をしていました。

しかし、20%近く下落しており、損を出さない運用戦略が
功を奏したとはまったく思えません。

ファースト イーグル社が運用するサブファンドは長いトラック
レコードがあり、安定した収益をあげていますので、期待したい
ところではありますが、

高いコストを支払ってまで、日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算)
に投資をするメリットがありません。

むしろ、低コストのインデックスファンドに投資をしたほうが、
あなたの資産は増えるでしょう。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点