高齢化社会にとって、必ずニーズのある医薬品。

その医薬品の開発に比重を置いて投資を行っているのが
メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』です。

「医療の未来って投資対象としてどうなの?」

「医療の未来って持ってて大丈夫なの?」

「医療の未来より良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。

今日はメディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』
について独自の目線で徹底分析していきます。

現在、保有している人や購入を検討している人は参考に
してください。


メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の基本情報

投資対象は?

投資対象は、成長性の高い世界のメディカル・サイエンス
企業の株式です。

メディカルサイエンス企業というのは、バイオテクノロジー、
医薬品、医療機器、ヘルスケアサービス等に関連する企業
を指します。

国別の構成比でみると、アメリカが70%超となっている特徴
のひとつです。


※引用:マンスリーレポート

現在は、約92銘柄で構成されており、業種ごとの組入比率は
以下のようになっています。医薬品関連企業が一番比率が高く
なっており、次いでバイオテクノロジー、医療機器と続きます。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

純資産総額が小さいと運用が効率的に行えず、余計なコストが発生
したり、運用会社も運用に力を入れないため、パフォーマンスが
優れないといったデメリットが発生します。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』は、
現在400億円弱となっています。規模としては問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

毎年必ず、発生するコストですので、低いに越したことはありません。
メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の実質コストは
2.06%とかなり高くなっています。

初年度は、購入時手数料と併せて5%を超えてきますので、
相当良いファンド出ない限りはおすすめできません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.98%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.06%(概算値)

※引用: 最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の評価分析

基準価額をどう見る?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の基準価額は
コロナショックで大きく下落しましたが、それから半年で、
すでに最高値を更新していまs。

コロナショックはありましたが、やはり医療ジャンルというのが
メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』には追い風
でした。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の直近
1年間の利回りは21.29%となっています。

3年、5年平均利回りも5%以上のプラスとなっており、
悪くない運用ができています。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 21.29%
3年 6.60%
5年 5.30%
10年

※2020年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年平均利回りランキングで見る圧倒的に優れた投資信託まとめ

同カテゴリー内での利回りランキングは?

せっかく投資をするのであれば、同じカテゴリー内でも、
優れたファンドに投資をするべきです。

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』は
北米株式カテゴリーに属しています。

このカテゴリー内でのランキングを確認すると、1年3年
平均よりも上位にランクインしており、5年平均だけ
平均以下となっています。

医薬品、医療系の銘柄というのは、開発の臨床試験段階で
副作用が出て、それまでの開発が停止することがあります。

そうすると、株価に大きな影響を与えるわけですが、
そういった予期できぬリスクの影響が5年平均利回りでは
影響がで出たようです。

上位●%
1年 25%
3年 35%
5年 59%
10年

※2020年10月時点

年別のパフォーマンスは?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の年別の
パフォーマンスを見てみましょう。

2016年、2018年はマイナスとなっていますが、それ以外の年
では、プラスを維持できており、決して悪いパフォーマンス
ではありません。

年間利回り
2020年 +3.61%(1-9月)
2019年 +25.09%
2018年 ▲3.61%
2017年 +17.40%
2016年 ▲17.09%
2015年 +5.45%

※2020年10月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』への
投資を検討するのであれば、低コストのインデックスファ
ンドよりもパフォーマンスが優れているかは確認しておき
ましょう。

医療系のファンドではありませんが、アメリカ株式の比率が
近い超低コストのeMAXIS Slim 先進国株式インデックス
比較をしてみました。


※引用:モーニングスター

直近の3年間はかなり互角のパフォーマンスですが、
コロナショック前後で、医療の未来が差を広げました。

コロナショックのような急落相場では、銘柄を自由に
組み替えられるアクティブファンドの強みが生かされて
いますね。

年平均利回り 医療の未来 Slim 先進国
1年 21.29% 8.56%
3年 6.60% 5.98%
5年 5.30%
10年

※2020年10月時点

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』への
投資を検討するのであれば、他のアクティブファンドと
パフォーマンスを比較してからでも遅くありません。

今回は先進国株式に投資ができるファンドとしては、
非常に人気の高いセゾン投信の資産形成の達人ファンド
パフォーマンスを比較します。


※引用:モーニングスター

直近3年間で見ると、医療の未来のほうがパフォーマンスで
上回っていることがわかります。

ただ、より中長期のパフォーマンスを比較してみると、
5年平均利回りでは、資産形成の達人ファンドのほうが
優れた成果を残しています。

年平均利回り 医療の未来 資産形成の達人
1年 21.29% 11.08%
3年 6.60% 6.17%
5年 5.30% 8.92%
10年 13.25%

※2020年10月時点

最大下落率は?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』に投資を
する前に、最大でどの程度下落する可能性があるのかを知っ
ておくことは非常に重要です。

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく
下落した相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

それではメディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』
の最大下落率を見てみましょう。

最大下落率は2015年7月~2016年6月の1年間で30.53%となっ
ています。コロナショックよりも2015年のほうが下落の
インパクトは大きかったようです。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかも
しれません。

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲15.50%
3カ月 ▲21.05%
6カ月 ▲27.95%
12カ月 ▲30.53%

※2020年10月時点

積立NISAとiDeCoの対応状況は?

積立NISAやiDeCoで積立投資を検討している人も多いと
思います。

そこで、積立NISAやiDeCoの対応状況をまとめました。

積立NISA iDeCo
× ×

※2020年10月時点

評判はどう?

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の評判は
ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を
知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流出しているということは、それだけこのファンドを
解約している人が多いということなので、評判が悪いということです。

直近数カ月は資金流入していますが、2016年以降はほぼ毎月資金
流出しているような状況ですので、評判が良いとは言えませんね。


※引用:モーニングスター

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の評価まとめと今後の見通し

このブログでは何度か話をしていますが、投資対象として
バイオ系のファンドはおすすめしていません。

メディカル・サイエンス・ファンド『医療の未来』の構成銘柄の
大部分は医薬品の開発メーカーが占めていますが、医薬品の開発は
一発当たれば大きく株価が上昇するものの、最後の最後まで成功
するかは誰にも予想ができません。

臨床試験で、万が一予測不可能な副作用が見つかってしまったら、
何年もかけてきた研究が水の泡となります。

人の努力でどうにかなる問題であればよいのですが、努力でどうに
かなる問題でもありません。

社会貢献という意味では非常に価値あるテーマですが、投資テーマ
としては、コントロールできない要因に左右されすぎるテーマだと
感じています。

パフォーマンスを見ると、確かにインデックスファンドよりは
優れた成果を出しているので、選択肢の1つにはなってきますが、
あえて医療の未来を選ぶ理由もないと思っています。

それであれば、より長期で高い成果を出しているセゾン投信の
資産形成の達人ファンドを選択するのが無難でしょう。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点