次世代を担う技術やサービスに投資をするのが、三菱UFJ国際投信の未来イノベーション成長株ファンドです。

今日は、未来イノベーション成長株ファンドについて独自目線で分析していきたいと思います。

未来イノベーション成長株ファンドって投資対象としてどうなの?」

未来イノベーション成長株ファンドって持ってて大丈夫なの?」

未来イノベーション成長株ファンドより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。


未来イノベーション成長株ファンドの基本情報

投資対象は?

未来イノベーション成長株ファンドの投資対象は、日本を含む世界の株式です。

次の時代を作るイノベーションを見極め、魅力ある投資テーマを選定していきます。直近では、情報通信、環境、ヘルスケア、新素材に注目しています。


※引用:交付目論見書

国別の組入れ比率を見てみると、日本が80%で次いで、米国となっています。たいていのファンドですと、日本株が100%か、もっと日本株の比率が極端に少ないファンドが多いので、珍しいファンドではあります。


※引用:マンスリーレポート

では、組入れられている銘柄の上位10銘柄を見ていきます。上位はすべて日本株ですが、普段見かけない銘柄が上位にランクインしています。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、未来イノベーション成長株ファンドの純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができなかったり、ファンドの運用で必ず発生する運営コストが相対的に高くなるので、ファンドのパフォーマンスを悪化させる原因になります。

そのため、純資産総額も事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

未来イノベーション成長株ファンドは、2018年ごろに一時は800億円規模にまでなりましたが、その後はパフォーマンスが奮わず、純資産は減少していきました。それでも、200億円程度の規模はありますので、大きな問題ではありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

未来イノベーション成長株ファンドの実質コストは2.10%と初期購入時手数料と合わせると5%を超えてきますので、いくら良いファンドでも、慎重に選定する必要があります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.6940%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 2.10%(概算値)

※引用:最新運用報告書

「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

未来イノベーション成長株ファンドの評価分析

基準価額をどう見る?

未来イノベーション成長株ファンドの基準価額は、コロナショックで大きく下落した後、2021年末まで大きく上昇しましたが、2022年に入ってからは大きく下落しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、未来イノベーション成長株ファンドの運用実績を見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲26.81%となっています。3年平均利回りは7%を超えていますので、悪くありません。

ただ、この利回りだけを見て、良い悪いを判断してはいけません。他のファンドのパフォーマンスがどうなっているかを確認してから投資判断しましょう。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 ▲26.81%
3年 +7.17%
5年
10年

※2022年10月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内大型株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

未来イノベーション成長株ファンドは、国内の大型株を中心とするグロース株カテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀なパフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは事前に調べておいて損はありません。

未来イノベーション成長株ファンドは、どの期間においても、下位10%となっており、かなりパフォーマンスで劣っているようですね。

上位●%
1年 100%
3年 76%
5年
10年

※2022年10月時点

年別のパフォーマンスは?

未来イノベーション成長株ファンドの年別のパフォーマンスを見てみると、2022年はかなり大きくマイナスとなっていますが、2019~2021年は2桁プラスの成長を見せています。

悪くないパフォーマンスのように見えますが、先述のとおりランキングで見ると、かなり下の方なので、ご注意ください。

年間利回り
2022年 ▲28.65%(1-9月)
2021年 +14.28%
2020年 +34.17%
2019年 +25.78%

※2022年10月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

高コストのアクティブファンドに投資を検討するのであれば、事前に低コストのインデックスファンドとパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、国内株の代表的な指標である日経225に連動するニッセイ 日経225インデックスファンドとパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

ご覧の通り、コロナ以降は未来イノベーション成長株ファンドのほうがパフォーマンスが優れていましたが、2022年に入りかなり競っています。

このパフォーマンスを見ると、インデックスファンドで十分だと思ってしまいますね。

未来イノベーション ニッセイ 日経225
1年利回り ▲26.81% ▲10.29%
3年平均 +7.17% +7.77%
5年平均 +6.77%
10年平均 +13.08%

※2022年10月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

せっかくアクティブファンドに投資をするのであれば、大型株カテゴリーの中でも優秀なファンドに投資をしたいと思うもの。

今回は、同じく国内大型株カテゴリーで中長期で高いパフォーマンスの残しているスパークスの厳選投資とパフォーマンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

コロナショック以降、未来イノベーション成長株ファンドは終始パフォーマンスで上回っています。ただ、インデックスファンドにパフォーマンスで劣るようでは、そもそも論ですね。

未来イノベーション 厳選投資
1年 ▲26.81% ▲22.13%
3年 +7.17% +5.38%
5年 +5.59%
10年 +16.29%

※2022年10月時点

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある程度は予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうがイメージがわきます。

未来イノベーション成長株ファンドは、2021年10月~2022年9月末の間に最大▲26.81%下落しています。

期間 下落率
1カ月 ▲14.65%
3カ月 ▲25.48%
6カ月 ▲24.58%
12カ月 ▲26.81%

※2022年10月時点

まだ運用期間も短いので、たいした下落はしていますが、下落局面は精神的に耐えられるかが勝負なので、くれぐれもすぐに売り払わないように注意しましょう。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

評判はどう?

未来イノベーション成長株ファンドの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけ未来イノベーション成長株ファンドを購入している人が多いということなので、評判がよくなっているということです。

未来イノベーション成長株ファンドは、2019年以降資金の流出が止まりません。インデックスファンドとほぼ同レベルのパフォーマンスかつコストも割高ということで敬遠されているのだと思います。


※引用:モーニングスター

未来イノベーション成長株ファンドの今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

新規設定した当初はかなりパフォーマンスが良かったので、今後に期待を持っていたのですが、やはり長くは続かず、今となっては日経225に連動するインデックスファンドとほぼ同レベルのパフォーマンスとなってしまいました。

やはり3年程度は運用してみないと、そのファンドが本当に優れたファンドなのか判断できないですね。

現状、インデックスファンドとほぼ変わらないので、無理に高いコストを支払ってまで投資をするファンドではないです。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点