2016年にモーニングスターのファンドオブザイヤーを受賞
したグローバル・ロボティクス株式ファンド。

 

新規設定以来、非常に人気が高いテーマで、一時は5000億円
を超える規模にまで成長しました。

 

人口が減少していく社会において、労働力の補完として
間違いなく必要ですし、新興国の高成長に伴い労働コスト
が増大している分野への補完としても必要不可欠だと私も
考えています。

 

グローバル・ロボティクス株式ファンドは1年決算型と年2回
決算型がありますが、今日は1年決算型について分析してい
きます。

 

 

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の基本情報

投資対象は?

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の投資
対象は、今後成長が期待されるロボティクス関連企業の株式
に投資をしていきます。

 

ここでいうロボティクス関連企業というのは、産業用、
サービスようなロボットだけでなく、ロボット関連技術で
あるAIやセンサーなどの開発に携わる企業も指しています。

 

現在は48銘柄で構成されており、組入構成比率は以下のよう
になっています。

 

アメリカが上位であることには何の疑いもありませんが、
日本の比率が30%超あるというのが特徴のひとつと言えます。

 

組入上位10銘柄では、キーエンス、ダイフク、ファナックなど、
有名な日本企業が名を連ねています。

 


※引用:マンスリーレポート

 

運用体制は?

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の運用は、
実質ラザード・アセット・マネージメントが担当しています。

 

この会社は160年の歴史を誇る投資銀行であるラザード・
フレール&カンパニーの資産運用部門として1970年に設立
されており、

 

たぶん名前を聞いたことはないと思いますが、株式運用に
強みを持つ資産運用会社ということで世界的に有名な会社です。

 

ラザード社は株式運用の中でもアクティブ運用を得意としており、
同社が運用する米国籍株式アクティブファンドは264億米ドルと
海外でも多くの投資家の支持を集めているのも特徴です。

 

サラリーマン気質の抜けない無能な日本のファンドマネージャーより、
海外の第一線で運用を任されている運用チームのほうが信頼できますね。

 

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

 

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで
銘柄を入れ替えることができなかったり、純資産総額が
大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、
予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に
確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)は、2015年
8月の設定以来、着実に純資産を増やし、一時期は5000億円を
越える規模にまで成長していました。

 

しかし2018年10月末以降は、パフォーマンスが優れないため、
資金が流出し、現在では約2700億円にとどまっています。

 

とは言っても、規模としてはかなり大きく、規模による
デメリットは考える必要はありません。

 

テーマ型ファンドは2~3年でダメになることも多いのですが、
まだロボティクスの分野は伸びしろがありますので、純資産額も
増えそうです。


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

 

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の実質
コストは1.96%と前期よりは低くなったものの、未だかなり
高くなっています。何より販売手数料はぼったくり以外の
何物でもありません。

 

パフォーマンスが良くなければ、絶対に買ってはいけない
ファンドですね。

購入時手数料 3.85%(税込)※上限
信託報酬 1.936%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.96%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の評価分析

基準価格の推移は?

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の基準
価額は、2020年2月に17000円近くまで上昇していましたが、
コロナショックの影響で、25%近くの大暴落を起こして
います。

 

好調だった、グローバル・ロボティクス株式ファンドも
さすがにこの下落には耐えられなかったですね。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の直近
1年の利回りは▲5.70%となっています。

 

コロナショックがあったとはいえ、それまでにしっかりと
利益を出していたので、マイナスも2桁行かずで止まって
います。

 

海外株式カテゴリー内でも上位20%に入っているので、
悪いなりに検討しています。

 

一方、3年平均利回りでみると、プラスのリターンを残せて
おり、同カテゴリー内では上位20%にランクインしている
ので、決して悪くはありません。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解して
いますか?

 

もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいて
ください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲5.70% 17%
3年 +3.93% 15%
5年
10年

※2020年4月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド
達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

 

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅を比較するときに役立ちます。

 

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の標準
偏差を見てみると、25くらいになっており、通常と比べると
10近く高くなっています。

 

ただ、暴落相場では、あまり標準偏差はあてにならないので
参考程度にみておきましょう。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じ
でしょうか?

 

まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいて
くださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 24.73 68%
3年 20.08 78%
5年
10年

※2020年4月時点

 

年別のパフォーマンスは?

では、グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の
年別のパフォーマンスを見ていきます。

 

2018年は大きくマイナスとなってしまいましたが、2017年
2019年は素晴らしいパフォーマンスを残しています。

 

2020年は再度20%近いマイナスとなっており、大きく
上下していますが、それでもトータルでみれば、十分
プラスを残せているので、テーマ型のファンドとしては
かなり優秀な部類に入るでしょう。

年間利回り
2020年 ▲19.20%(1-3月)
2019年 +35.45%
2018年 ▲18.68%
2017年 +34.65%
2016年 +7.20%

※2020年4月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)に投資を
するのであれば、より低コストのインデックスファンドと
パフォーマンスを比較しておきたいところです。

 

テーマ型ファンドなので単純に比較するのが難しいのですが、
グローバル株式ファンドなので、先進国株式の代表的な指標
であるニッセイ 外国株式インデックスと比較してみます。

 

直近3年間では、グローバル・ロボティクス株式ファンドの
ほうが終始優れていることがわかります。

 

ニッセイ 外国株式インデックスにパフォーマンスで勝てる
ファンドはそこまで数多くありませんので、これなら、
高いコストを支払ってでも投資する価値があると言えます。

 


※引用:モーニングスター

 

最大下落率はどれくらい?

投資するにあたって、最大どの程度下落する可能性がある
のか知っておくことは非常に重要です。

 

結局、多くの人が、大きな下落を経験すると、もうこれ
以上は損をしたくないと思い、基準価額が大きく下がった
タイミングで売却してしまうのです。

 

しかし、大きく下げたあとは、大きく戻るというのが基本
であり、事前にどの程度下落するかを知っておくことで、
一番下げきったところで売却してしまうことを避けること
ができます。

 

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の最大
下落率は2018年に3カ月間で19.23%下落したことがあります。

 

今回のコロナショックでは、それ以下の下落幅で収まって
いることからも、今回の暴落の影響は最小限に抑えたと
言っていいでしょう。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまう
かもしれません。

 

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れ
の可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲12.30%
3カ月 ▲19.23%
6カ月 ▲13.24%
12カ月 ▲18.68%

※2020年4月時点

 

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を
知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

 

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを
購入している人が多いということなので、評判がいいという
ことです。

 

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)は2015年
の設定時は1000億円単位で資金が流入していましたが、
2018年1月以降は、流出超過が続いています。

 

直近ではあまり評判もよくないのが現状です。

 


※引用:モーニングスター

 

グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)の今後の見通しと評価まとめ

あなたは第四次産業革命という言葉をご存じでしょうか?

 

世界の製造業では、ロボットやAI、IOTといった最新の技術を
駆使して、すべての工程を人の手を介さずに自働化するという
取り組みが活発に行われています。

 

近年ではRPAといって、定型業務の自働化が流行となっており、
製造業だけでなく、サービス業にも第四次産業革命の波が到達
していると私は思っています。

 

今回のコロナショックで、グローバル・ロボティクス株式
ファンドも最高値から20%以上の下落をしました。

 

しかし、それまでにしっかりと利益を上げていたので、下落
したとはいえ、長期で保有している人たちは含み益が出てい
ます。

 

プロに運用をお任せするということは、逆に言えば、こうい
った暴落相場でも見ているだけしかできません。だからこそ、
優秀なファンドマネジャーが運用しているファンドに投資を
していなければ怖くて見ていられないでしょう。

 

そして、コロナショックのような下落相場は今後も100%
訪れます。そのようなときに動揺して、売却してしまわない
ように、適切な資金管理のもと、ファンドに投資をしてい
ってください。

 

グローバル・ロボティクス株式ファンドは少なくとも先進
国株式ファンドよりも優れた結果を残しており、コストは
高くとも投資をする価値があると言えます。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点