大和アセットマネジメントから国際優良企業への厳選投資
とリスクコントロールの徹底を目的とした新ファンドが
登場しました。

その名も世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)。

リスクコントロールの徹底による下落リスクの抑制を
アピールしていますが、果たしてどの程度下落の
コントロールができているのでしょうか。

今日は、この世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)
について独自の目線で徹底分析していきます。

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)って投資対象としてどうなの?」

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)って持ってて大丈夫なの?」

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)より良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)の基本情報

投資対象は?

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)の投資対象は、
日本を除く世界の株式です。

株式の運用はオーストラリアを拠点とするマゼラン・アセット・
マネジメントが行います。

相変わらずですが、ファンド・オブ・ファンズ形式での
運用になるので、信託報酬はかなり割高になっています。

銘柄選定はトップダウン・アプローチとボトムアップ
アプローチを併用し、最終的に20~40銘柄に絞り込みます。


※引用:販売資料

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)の国別の投資比率を
見てみると、60%がアメリカ、次いで中国、スイスとなっています。

投資比率がアメリカの次に中国が来るファンドは珍しいですね。


※引用:マンスリーレポート

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)の運用の特徴として
挙げられているのが、キャッシュを機動的に活用したリスクコント
ロールです。

以下のようにキャッシュポジションを最大20%まで保有することで、
株価が大きく下がったタイミングであれば、株を買う資金に回し、

下落が予想される場面ではキャッシュポジションを高めて、下落幅
を押さえます。


※引用:販売資料

純資産総額は?

投資を検討するうえで、純資産総額は必ず確認するように
してください。

純資産総額が多いほうが、ファンドマネージャーが資金を
投資する際に有利であったり、他の投資家の解約の際の
影響が小さくなりますので、優れた投資信託と言えます。

投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその投資
信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなることも
ありますので注意が必要です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)は設定から
約10カ月で、200億円程の規模にまで成長しています。

1年目で200億円集まれば、十分人気のあるファンドと
言えます。規模としては問題ないですね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用が
かかっていることをご存知ですか?

これを実質コストと言いますが、実質コストには株式売買
手数料や有価証券取引税、監査費用などが含まれています。

特に純資産総額が小さいときには、信託報酬より実質コストが
かなり割高になっている場合もあるので、注意が必要です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)の実質コストは
まだわかりませんが、ファンド・オブ・ファンズ形式を採用
していることもあり、かなり割高な水準になっています。

マゼランに支払うコストだけでも0.825%ありますので、
運用の非効率が目立ちますね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.9525%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト まだ不明

※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)の評価分析

基準価額をどう見る?

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)は設定した
タイミングは最悪だったこともあり、設定後わずか1カ月で
20%以上、下落しました。

その後も、半年かけて10,000円の水準にまで戻しましたが、
そこからまた伸びが失速しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

つづいて、世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)の
運用実績を見てみましょう。

まだ設立から1年経っていないので、年間の利回りはわかり
ませんが、直近までの運用利回りは約▲4.4%となっています。

初年度、マイナスで終わってしまうかどうかというのは、
やはり投資家を集める上で大きな障害になりそうです。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 まだ1年経っていない
3年
5年
10年

※2021年1月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

こちらファンドの運用期間が1年経ったら随時更新していきます。

上位●%
1年 随時更新予定
3年
5年
10年

※2021年1月時点

年別のパフォーマンスは?

こちらファンドの運用期間が1年経ったら随時更新していきます。

年間利回り
2021年 随時更新予定

※2021年1月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)に投資をする
のであれば、最低限、低コストのインデックスファンドより
パフォーマンスが優れていなければ、投資をする価値がありません。

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)は日本株を除く
世界の株式に投資をしますので、同じように日本を除く世界の
株式に分散投資ができるeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
比較をしました。


※引用:モーニングスター

2020年10月ごろまでは、かなりパフォーマンスも競っていましたが、
11月以降は世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)が大きく
遅れをとりました。

キャッシュポジションの比率を高めたせいか何かわかりませんが、
インデックスファンドにこうも大きく差をつけられると、投資を
しようとは思えません。

世界セレクティブ slim 全世界
1年 8.96%
3年
5年
10年

※2021年1月時点

アクティブファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドへ投資をするのであれば、アクティブファンド
の中でも優秀なファンドに投資をしたいものです。

そこで、今回は世界の株式に投資ができる大和住銀 DC海外株式
アクティブファンド
とパフォーマンスを比較してみました。


※引用:モーニングスター

こちらは圧倒的な差をつけられています。

海外のアクティブファンドに投資をするにしても、
大和住銀 DC海外株式アクティブファンドくらい
パフォーマンスの優れたファンドに投資をしたい
ものです。

世界セレクティブ 大和住銀DC海外
1年 39.03%
3年 19.15%
5年 16.46%
10年 16.79%

※2021年1月時点

最大下落率は?

こちらファンドの運用期間が1年経ったら随時更新していきます。

期間 下落率
1カ月
3カ月
6カ月
12カ月

※2021年1月時点

評判はどう?

それでは、世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)の
評判はどうでしょうか?

ネット等で口コミを調べることもできますが、資金の流出入を
見ることで、評判がわかります。

評判がよければ、資金が流入超過になりますし、評判が悪く
なっていれば、資金が流出超過になります。

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)は設定当初、
大幅に下落したことから、資金流入がほぼありませんでした。

しかし、2020年の6月以降は資金流入超過となっており、
評判がよくなってきたことがわかります。


※引用:モーニングスター

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしょうか?

世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)のような
世界中の株式に投資ができるアクティブファンドというのは
何本もあります。

細かい運用戦略に違いはあるものの、大事なのは結果であり、
世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)のように、
リスクを抑えた運用を謳っていても、リターンが伸びない
のであれば、投資する価値がありません。

最低限、インデックスファンドをアウトパフォームするくらいの
利回りで運用ができることは条件だと思いますが、他にも
優秀なアクティブファンドが多数ある中で、あえて、
世界セレクティブ株式オープン(年2回決算型)を選ぶ理由が
今のところ、見当たりません。

まだ運用期間も短いので、今後に期待ですね。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点