アセマネoneの大人気シリーズである未来の世界。

今までは、先進国株式に投資をでいるファンドはありましたが、
新興国株式に投資ができるファンドはありませんでした。

そこで、今回、満を持して登場するのが、新興国ハイクオリティ
成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』です。

「未来の世界(新興国)って投資対象としてどうなの?」

「未来の世界(新興国)って持ってて大丈夫なの?」

「未来の世界(新興国)より良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。

今日は独自の目線で未来の世界(新興国)を徹底分析していきたいと思います。


新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の基本情報

投資対象は?

まず投資対象は、新興国の株式または事業活動の主要な部分を
新興国で行う企業です。

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』での
ハイクオリティ企業というのは、持続可能な競争優位性を持ち、
高成長が期待できる割安企業のことを指します。

地域別で見てみると、中国が約40%、次いでインド、アメリカと
なっています。

なぜアメリカが?と疑問に思ってしまいますが、これは他に有望な
銘柄がなかったため一時的に組入ているのではないかと思います。


※引用:マンスリーレポート

現在、組み入れ銘柄は36銘柄となっており、
1位のHDFC銀行はインドの民間銀行最大手です。

2位のメルカドリブレは南米市場最大の電子取引サイトを
運営しています。

3位のメイチュアンは、中国のフード・デリバリー最大手です。


※引用:マンスリーレポート

つみたてNISAとiDeCoの対応状況は?

未来の世界(新興国)のつみたてNISAやiDeCoの対応状況を
見ておきましょう。

残念ながら、どちらも対応していません。

つみたてNISA iDeCo
× ×

※2021年9月時点

運用体制は?

実際の運用はモルガン・スタンレー・インベストメント・
マネジメントが行います。

モルガン・スタンレー・インベストメントは1975年に設立され、
世界20か国で、株式・債券等の伝統的資産運用を世界の投資家に
提供しています。

純資産総額は?

続いて、未来の世界(新興国)の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

純資産総額が小さいと運用が効率的に行えず、余計なコストが発生
したり、運用会社も運用に力を入れないため、パフォーマンスが
優れないといったデメリットが発生します。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の
現在の純資産総額は約1103億円です。

一時期は2000億円を超える規模にまで成長していましたが、
パフォーマンスの悪化に伴い減少傾向が続きました。

純資産総額の規模は問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の
実質コストは2.11%とかなり割高になっています。

購入時手数料と併せて初年度は5%取られますので、コストは
高すぎますね。

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.87%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 2.11%(概算値)

※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の評価分析

基準価格をどう見る?

未来の世界(新興国)の基準価額は、コロナショック後に急上昇
しており、他のファンドとかなり大きな差を付けました。

しかし、2021年は2020年の反動で株価が下落傾向が
続いています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

未来の世界(新興国)の直近1年間の利回りは1.65%です。
他の株式ファンドと比べると、明らかにパフォーマンスが
悪いですね。

ただし、3年平均利回りで見ると、20%あるので、とにかく
直近のパフォーマンスだけ優れていません。

また、せっかく投資をするのであれば、未来の世界(新興国)が
属する新興国株式(複数国)カテゴリーの中で優れたパフォーマンス
のファンドに投資をしたいものです。

その点、未来の世界(新興国)は3年平均利回りで、上位1%に
ランクインしており、文句のつけようがありません。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 1.65%
3年 20.82%
5年
10年

※2021年9月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

年別のパフォーマンスは?

未来の世界(新興国)の年別のパフォーマンスも見てみましょう。

2018年は17%超の大きなマイナスとなりましたが、2019年、
2020年と大きく取り戻し、非常に優秀な成績を残している
ことがわかります。

パフォーマンスは優秀ですが、かなり基準価額の振れ幅の大きな
運用になっていますので、初心者の投資家の方はしっかりと
リスクを理解した上で投資をしてください。

年間利回り
2021年 9.37%(1-6月)
2020年 43.10%
2019年 46.44%
2018年 ▲17.30%
2017年

※2021年9月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

インデックスファンドとの比較

未来の世界(新興国)に投資を検討するのであれば、新興国の
株式に投資ができるインデックスファンドとの比較をして
おいて損はありません。

未来の世界(新興国)は中国株を中心に、多くの新興国に
分散して投資ができますので、新興国の代表的なインデックス
ファンドであるeMAXIS Slim新興国株式インデックスと比較を
行いました。


※引用:モーニングスター

一目でわかるほど、黄線の未来の世界(新興国)のパフォー
マンスが優れていることがわかりますね。

これであれば、高いコストを支払う価値があると言えます。

未来の世界(新興国) slim 新興国
1年 1.65% 21.26%
3年 20.82% 8.32%
5年
10年

※2021年9月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、他のアクティブ
ファンドとパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、同じ未来の世界シリーズである未来の世界
未来の世界(先進国)と比較をしました.


※引用:モーニングスター

どのファンドも非常に優れていますが、未来の世界(新興国)は
直近のパフォーマンスが優れず一番悪い結果となっています。

最大下落率は?

未来の世界(新興国)に投資をする前に、最大でどの程度下落する
可能性があるのかを知っておくことは非常に重要です。

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく下落した
相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

それではここで未来の世界(新興国)の最大下落率を見てみましょう。

最大下落率は3カ月間で▲19.08%となっています。運用期間が短い
ので、今後もっと大きな下落をする可能性はありますが、新興国株式
ファンドに投資するのであれば、最低でもこの程度は下落することが
あると心に刻んでおきましょう。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲14.22%
3カ月 ▲19.08%
6カ月 ▲16.90%
12カ月 ▲17.30%

※2021年9月時点

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで
一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入
している人が多いということなので、評判がいいということです。

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』は
2017年12月に設定されたタイミングで資金が大きく流入しましたが、
2018年以降はパフォーマンスが優れなかったため、資金が流出超過と
なっていました。

2019年に入って、パフォーマンスはかなり優れた結果を残せては
いるのですが、資金の流出超過が続いており、価格の変動の大きさが
嫌になり解約する投資家が増えているものだと思います。


※引用:モーニングスター

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド『未来の世界(新興国)』の評価まとめと今後の見通し

アクティブファンド全体に言えることですが、このファンドの運用チームが
どの程度能力があるかを見極めるのは非常に重要なことです。

テーマ型ファンドの場合は、そのテーマが今後伸びるかどうかを優先的に
考えるべきですが、特にテーマがなく、新興国全体の経済成長に期待して
投資をするような場合は、特に銘柄の選定が肝となります。

ちなみに過去10年の運用実績を見ると、新興国型のアクティブファンドで
10年平均利回りがプラスなのは、半分ほどしかありません。

つまり、何の根拠もなく購入すると50%の確率で、マイナスになってしまう
可能性があるわけです。

そのため、1年、2年は運用がうまくいくかまず運用チームの運用能力を
確認する必要があります。

「未来の世界」では、運用がうまく行っていますが、新興国でうまく行くか
正直、私は疑っていました。

しかし、銘柄数は30程度に絞り込み、未来の世界、未来の世界(先進国)と
同じように非常に優秀な成果を残しています。

これくら高いパフォーマンスを出せると、インデックスファンドに投資を
するよりも高いコストを支払ってもアクティブファンドに投資をすると
いう選択肢も出てきます。

全力で未来の世界(新興国)に投資をするというのはおすすめしませんが、
ポートフォリオの1つとして保有してくのはとてもよいと思います。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点