モーニングスターのファンド オブ ザ イヤーを何度も受賞
している三菱UFJ国際投信のサイバーセキュリティ株式オープン。

 

Eメール、動画視聴、ネットショッピング、AI、クラウド
サービス、スマート家電など、IT分野で広がる技術革新で
私たちの生活はとても便利になりました。

 

しかし、この便利さは保証されたものではなく、クレジット
カードの情報が盗まれたり、ハッキングされたりと大きな危険
も抱えています。

 

そのため、サイバーセキュリティへの需要が拡大しており、
そこに目をつけたのが、三菱国際UFJ投信でした。

 

サイバーセキュリティ株式オープンは為替ヘッジ無と有が
ありますが、今日は人気の高い為替ヘッジ無を中心に分析
していきます。

 

ヘッジ有を保有している方、検討している方にも参考になる
ように書きましたので、ぜひ参考にしてください。

 

 

サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)の基本情報

投資対象は?

サイバーセキュリティ株式オープンの投資対象は、日本を
含む世界のサイバーセキュリティ関連企業の株式です。

 

もう少し具体的には、サイバー攻撃に対するセキュリティ技術
を有し、これを活用した製品・サービスを提供する企業を指します。

 

現在の組入銘柄は38銘柄となっており、地域別でみると、米国が
約85%となっています。

 

サイバーセキュリティの中心もやはり米国だということ
ですね。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実際の組入上位10銘柄を見てみましょう。

 

1位のクラウドストライクはセキュリティ対策ソリュー
ションを提供する新興ベンダーです。

 

2位のゼットスケーラーはセキュリティ機能をクラウド
サービスで提供しています。

 

3位のマイクロソフトは知らない方のほうが少ないと思い
ますが、PCのwordやexcelといったソフトを提供している
会社です。


※引用:マンスリーレポート

 

運用会社は?

サイバーセキュリティ株式オープンの運用は、実質的に
アリアンツ・グローバル・インベスターズが行います。

 

本ファンドのポートフォリオマネージャーはウォルター・
プライス氏で、44年に及ぶ資産運用業界の経験をもつ大ベ
テランです。

 

純資産総額は?

続いて、サイバーセキュリティ株式オープンの純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

 

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

 

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を
入れ替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少して
いると、ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナス
を生む可能性がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

サイバーセキュリティ株式オープンの純資産総額は、この
厳しい相場環境下でも、そこまで大きな流出をすることなく
、現在は1230億円程度まで増えています。

 

2018年初めごろは10億円程度しかなかったので、そこから
ここまで成長するのは人気がある証拠です。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

 

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

サイバーセキュリティ株式オープンの実質コストは2.019%
とかなり割高です。

 

初年度は、購入時手数料と合わせると、5%を超えてきます
ので、手を出しづらいですが、このパフォーマンスであれば
検討の価値があります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.870%
信託財産留保額 0
実質コスト 2.019%(概算値)

※引用:運用報告書

 

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)の評価分析

基準価額をどう見る?

サイバーセキュリティ株式オープンの基準価額は13,000円
近辺です。

 

コロナショックの影響で、直近の最高値から一時期は36%
近く下落しましたが、ある程度反発して現在は20%まで、
戻してきています。

 

もともと勢いのあるファンドですので、回復するのも
かなりスピードがありますね。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

続いて、利回りを見てみましょう。

 

サイバーセキュリティ株式オープンの直近1年間利回りは
▲3.60%となっています。マイナスではあるものの、グロ
ーバル株式カテゴリーで、上位15%に入っており、健闘
していると言えるでしょう。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲3.60% 15%
3年
5年
10年

※2020年4月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

 

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅を把握するときに役立ちます。

 

サイバーセキュリティ株式オープンの標準偏差を見てみると、
24.28と平常時よりは高くなっていますが、大きく跳ね上がった
わけではないことからも、コロナショックで暴落をしても、
運用にそこまで大きな影響はなかったことがわかりますね。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 24.28 60%
3年
5年
10年

※2020年4月時点

 

年別のパフォーマンスは?

サイバーセキュリティ株式オープンの年別の運用パフォー
マンスを見てみましょう。

 

2018年、2019年はしっかりとプラスを残しており、かつ
コロナショックのあった2020年も現状1桁のマイナスで
収まっています。

 

今後、相場が勢いを取り戻せば、2020年内にプラスに転
じる可能性も十分あると言えるでしょう。

年間利回り
2020年 ▲6.74%(1-3月)
2019年 31.39%
2018年 8.25%
2017年

※2020年4月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

類似ファンドとのパフォーマンス比較

サイバーセキュリティ株式オープンへの投資を検討する
のであれば、インデックスファンドよりもパフォーマンス
が上回っていることが最低条件です。

 

米国株式の比率が高いので、今回はS&P500に連動する
インデックスファンドであるiFree S&P500 インデックス
と比較をしてみます。

 

結果はサイバーセキュリティ株式オープンの圧勝です。
これくらいインデックスファンドに勝るパフォーマンスを
残せるファンドであれば高いコストを支払ってでも投資する
価値がありますね。

 

このように比較をするとS&P500が大した成果を残せていない
ように見えてしまいますが、iFreeS&P500インデックスも
かなり優秀なファンドです。

 

それくらいサイバーセキュリティ株式オープンがすごいと
いうことです。

 


※引用:モーニングスター

 

為替ヘッジ有か無か

いざ、投資をしようか検討する最後に為替ヘッジが有を
選ぶか無を選ぶかで多くの投資家は悩むことになります。

 

ここはそこまで深く考えても正解があるわけではありま
せん。

 

1つ覚えておいてほしいのは、為替ヘッジ有を選ぶと
その分、ヘッジコストが上乗せされます。信託報酬から
比べればわずかな金額ではありますが、この点は覚えて
おいてください。

 

私の場合は、今後円安が進行すると考えていますので、
基本的には為替ヘッジ無を選択しています。

 

が、ここはヘッジコストを支払っても為替のリスクは
取りたくないという人はそれで全く問題ありません。

 

自分が平常心で投資ができるほうを選択してください。

 

最大下落率は?

サイバーセキュリティ株式オープンに投資をする前に、
最大でどの程度下落する可能性があるのかを知っておく
ことは非常に重要です。

 

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、
大きく下落した相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

 

それではここでサイバーセキュリティ株式オープンの最大
下落率を見てみましょう。

 

最大下落率は2018年に3カ月間で▲18.96%下落しています。
今回のコロナショックよりも2018年のときの下落のほうが
ダメージが大きかったといういことです。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかも
しれません。

 

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲15.92%
3カ月 ▲18.96%
6カ月 ▲10.50%
12カ月 ▲5.18%

※引用:2020年4月時点

 

評判はどう?

サイバーセキュリティ株式オープンの評判はネットでの書き
込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番
役に立つのが、月次の資金流出入額です。

 

資金が流入しているということは、それだけサイバーセキュ
リティ株式オープンを購入している人が多いということなので、
評判が良いということです。

 

2020年に入り、資金の流出超過が続いていますが、これに
関しては、株式ファンド全体として資金流出が続いています
ので、仕方のない部分ですね。

 


※引用:モーニングスター

 

サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

今まで、企業におけるサイバーセキュリティへの予算は、
IT全体の予算に占める割合としては非常にわずかでした。

 

しかし、近年では、デジタル化やネットワーク化の進展に
伴い、サイバー攻撃への被害は増加し、サイバーセキュリ
ティへの需要が高まっており、セキュリティに対する予算
も拡大しています。

 

加えて、新たなサイバー攻撃手法が次々と生み出され、
サイバー攻撃を受けてしまうと、金銭的な損失だけでなく、
企業イメージなども悪化することから、企業にとってサイバ
ーセキュリティへの投資は必要不可欠となっています。

 

5Gの世界が到来すれば、よりサイバーセキュリティへのニーズ
も出てくることが予想されるので、サイバーセキュリティ株式
ファンドはコストは高いですが、投資を検討する価値ありだと
思います。

 

何より現状、iFree S&P500インデックスを大きく上回る成果
を残しており、通常の海外株式はiFree S&P500に勝てません。

 

パフォーマンスで見ても、すでに実績が出ていますので、
十分に投資を検討するテーマ型ファンドだと思います。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点