ウェルスナビに投資する最大のメリットと言えば、
資産運用のプロセスをすべて自動化しているので
手間がかからないという点だと思います。

一方で、ウェルスナビに投資をする上で、
「いったいどれくらいの利回り運用できるんだろう?」
という疑問を解消せずして、投資判断はできないと思います。

そこで今日は、ウェルスナビに投資をした場合と、
様々なインデックスファンドを自分で購入した場合に、
どちらのほうがパフォーマスが優れているのか徹底比較します。


ウェルスナビ(WealthNavi)の運用利回りはどれくらい?

ウェルスナビの運用が好調であるという意見が多数あるので、
まずその方々の意見を見てみましょう。

2020年はコロナショックという前代未聞の急落相場に
直面しましたが、終わってみれば、株式市場は大きな
プラスで終わりました。

保有資産が2桁プラスになっている方も多数おり、
2020年末時点で言えば、ほぼすべての投資家の
保有資産がプラスになっているはずです。

たしかに、2桁プラスの実績を見せられると、
「こんな高いパフォーマンスなら自分も投資をしてみようか」
という気持ちにはなりますね。

ちなみにウェルスナビのHPに掲載されている2016年1月19日~
2020年11月30日のウェルスナビの・運用実績を見ると、
リスク許容度ごとに以下のようなパフォーマンスになっています。

リスク許容度 全期間リターン
1 +14.7%
2 +21.1%
3 +25.2%
4 +29.4%
5 +31.5%

リスク許容度ごとのポートフォリオは以下のようになっており、
リスク許容度3、4、5のポートフォリオだと半分以上が株式になります。

「約5年間で20~30%増えればすごいじゃないか!」と
思った人も多いのではないでしょうか。

たしかに、銀行預金をしていた人たちからすると、驚愕の
運用利回りになっていると思います。

しかし、実際にウェルスナビの運用利回りが優れているのか
どうかというと、他のファンドとパフォーマンスを比較して
みるまではわかりません。

(正直、2016年~2020年は株式相場がかなり好調だったので、
他のファンドもかなりのパフォーマンスとなっているのです。)

そこで、今回はウェルスナビの運用が開始した2016年1月19日~
2020年11月30日の期間でウェルスナビと色々なインデックス
ファンドのパフォーマンスを比較してみました。

なかなか興味深い結果になったと言えると思います。

各資産クラスのインデックスファンドとウェルスナビ(WealthNavi)の運用利回り比較

まずパフォーマンスを比較する上で、どのインデックス
ファンドと比較をするかという問題がでてきます。

比較する上でファンドの中身が違い過ぎると比較をしても
意味がありません。

そこで以下のウェルスナビのリスク許容度別のアセット
アロケーションを見てみると、リスク許容度5のポート
フォリオは80%近くが株式ファンドですので、これと
インデックスファンドを比較するのがよさそうです。

それでは、早速、運用利回り比較していきます。

はたしてどのような結果になったのでしょうか。

利回り比較(eMAXIS全世界株式インデックス)

基準価額() 騰落率
2020年1130 31,268 +65.70%
2016年119 18,865
ウェルスナビ +31.5%

※全世界株式インデックスは先進国約20か国・新興国約25か国の株式で構成された指数

利回り比較(eMAXIS NYダウインデックス)

基準価額() 騰落率
2020年1130 22,785 +76.79%
2016年119 12,888
ウェルスナビ +31.5%

※NYダウインデックスは米国を代表する企業30社の株価をもとに算出された指数

利回り比較(eMAXIS 先進国株式インデックス)

基準価額() 騰落率
2020年1130 31,788 +65.78%
2016年119 19,183
ウェルスナビ +31.5%

※先進国株式インデックスは先進国約20か国の株式で構成される指数

利回り比較(eMAXIS 新興国株式インデックス)

基準価額() 騰落率
2020年1130 17,325 +67.4%
2016年119 10,346
ウェルスナビ +31.5%

※新興国株式インデックスは新興国約25か国の株式で構成される指数

利回り比較(eMAXIS TOPIXインデックス)

基準価額() 騰落率
2020年1130 23,797 +38.40%
2016年119 17,194
ウェルスナビ +31.5%

※TOPIXインデックスは東証一部に上昇する企業の株価をもとに算出された指数

いかがでしょうか?

一見、するとウェルスナビの運用利回りは高いと思って
しまいがちです。

しかし、こうしてインデックスファンドとパフォーマンスを
比較すると、ウェルスナビの運用利回りのほう劣っている
ことがわかります。

ウェルスナビのリスク許容度5のポートフォリオでは17.5%が
株式ではないので、仮にインデックスファンドの騰落率に
0.825掛けしたとしても、差は歴然です。

さすがにここまで利回りに差が出るは思っていませんでしたが、
大きなリターンを狙いたい方の場合、ウェルスナビを選択する
理由はなくなってしまいます。

一方で、ウェルスナビの運用は株、債券、RIET、金に分散投資を
していくのが特徴でもあります。

そこで、日本株、新興国株、先進国株、日本債券、新興国債券、
先進国債券、J-REIT、海外RIETの8つの資産クラスに分散投資が
できるeMAXIS バランス(8資産均等型)とリスク許容度4の
ウェルスナビのパフォーマンスを比較しました。

利回り比較(eMAXIS バランス(8資産均等型))

基準価額() 騰落率
2020年1130 21,136 +30.19%
2016年119 16,234
ウェルスナビ +29.40%

※先進国・新興国・日本の株と債券、日本・海外のRIETの8つに均等分散して運用

結果はeMAXIS バランス(8資産均等型)のほうが、0.79%ほど
パフォーマンスで上回っています。

同じポートフォリオではないので、この程度の差であれば
誤差の範囲内と言えます。

バランス型のファンドになってくると、インデックスファンドに
投資をしたとしても、ウェルスナビで投資をしたとしても利回りに
大きな差はでないようです。

ウェルスナビ(WealthNavi)の利回りはいいのかどうか問題の結論

検証の結果、ウェルスナビの運用利回りは、リスク許容度の
影響にもよりますが、インデックスファンドに投資をする
よりも劣ることが判明しました。

特にリスク許容度5のポートフォリオでは、インデックスファンドに
パフォーマンスでかなり大きく差をつけられています。

これはウェルスナビの信託報酬が1.1%を割高であること以外にも
運用上何か問題なければ、ここまで大きな差はつかないでしょう。

ですので、年5~6%以上で積極的に資産を増やしたいという方は、
100%株式のインデックスファンドに投資をしたほうが資産効率は
良いです。

ウェルスナビのポートフォリオに似せたいのであれば、自分で
eMAXIS Slim 全世界株式インデックスや楽天・バンガード全世界
株式を選択すれば、似たようなポートフォリオで運用できます。

一方で、年3~4%の利回りで十分だという人は、ウェルスナビを
使っても良いですし、自分でバランス型のインデックスファンドを
購入しても良いでしょう。

手数料を気にするのであれば、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
あたりで手堅く運用するのがおすすめですね。。

自分で運用すると、「定期的なリバランスをやってもらえないのでは?」
と思う人もいるかもしれませんが、

そもそも全資産もしくは資産の大半をウェルスナビに投資を
している人でなければ、リバランスの効果は皆無です。

ですので、あまり気にせず、インデックスファンドを長期で
保有してください。

最後に、少なくとも運用がうまく行かずに大きなマイナスに
なるようなサービスではないため、

「ロボアドってどんなものなのか経験を積んでおきたい」と
いうような人は私と同じように口座開設をして少額で運用して
みるとよいと思います。